特集 2026年4月22日

戦前の東京修学旅行案内で巡るハード旅~勝手に修学旅行

戦前の修学旅行ガイドブックをひらくと、「東京一日見物」のモデルコースが。

「へ~この行程で旅してみようかな」と何の気なしに見てみると、12カ所65施設を巡るコースが記されていました。

・・・目を疑いました。そしてその疑いの目そのままに、戦前の東京修学旅行にチャレンジしようと決意。絶対に一日で巡るんや!!

大阪で生まれ育ちました。工作と漢字が好きです。チェキで盆栽を撮影したり、豆腐を千切りしたりしています。

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メルカリで買った戦前の修学旅行ガイドブック

みなさんはメルカリ、使ってますか。

私はメルカリですっぽんの甲羅立川談志師匠のようなヘアバンドを購入したり…日々お世話になっております!

そして先日、

メルカリで『関東東北修學旅行の栞』という冊子を1000円で買いました。
当時は「定価金30銭」。値段が3333倍以上になってますね。

これは、三省堂が昭和14年(1939年)に発行した、定番の修学旅行先の情報を紹介したパンフレット。

つまり、戦前の関東への修学旅行の雰囲気がわかる一冊・・・!

東京の地図を見ると、区割りが今とちがう
(『関東東北修学旅行の栞』三省堂旅行案内部編、1939年、「東京市中央部地図」、赤字・青字は唐沢による追加)​​​​
富士山や十和田湖までカバー。情報がパンパン!
(『関東東北修学旅行の栞』p31、p48、傍線は唐沢による追加)​​​

湘南や伊豆など、今でも人気なスポットが多数。のめり込んで読んでいると、電車とバスを使った東京一日見物のモデルコースが。お、これ試してもいいかもな。

え・・・長っ
(『関東東北修学旅行の栞』p3)​​​​

ほ、ほんとうに「一日見物」!?

目を疑いました。たった1日で12カ所巡るように書かれています。太字以外のところも見ると、65もの施設の見物をおすすめしています。売れっ子歌手の移動量・・・!

あくまでモデルコースではあるので、実際にこの行程を踏んだ学校があるかどうかはわかりません。ただ、

案内には、出来るだけ多くの場所を1日(約8時間)で見物するコースが流行ってると書いてあります。
(『関東東北修学旅行の栞』p4​、傍線は唐沢による追加)​

この時代、「いっぱい巡るんや」というガッツは確かにあったみたいです。鉄道もバスも普及して、以前よりスピーディーに移動できるようになった背景もあるのでしょう。

そういえば、「戦前の修学旅行はスケジュールがめちゃくちゃタイトだった」と本で読んだことがあります。なんか気になってきた・・・!

戦前の東京修学旅行チャレンジ、スタートです。

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9:00 東京駅集合

今回の修学旅行は、仲良しの四谷くんとの2人連れ。東京駅集合の時間である9時直前に四谷くんからLINEが。

だ、だいじょうぶか・・・!

初っ端からたちこめた暗雲でしたが、9:15ごろになんとか丸の内南口改札で落ち合うことができました。

やきそばパンをもぐもぐ食べて待っていた四谷くん。さっきとは打って変わったのんきぶり。
さあ、戦前の8時間コースの東京修学旅行、スタートです!
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たのしみ~
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12カ所以上まわるみたいなんやけど、案内には詳しいタイムスケジュールがのってなくて・・・
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えっ
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とにかく最後まで巡ったら終わりな!一応終電の時間だけ聞かせて
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・・・・。

そうなんです。冊子には「約8時間」というようなことは書かれているのですが、本当に時間内で周れるのかどうかは未知数。今回はあえて綿密にスケジュールを立てずに挑みます。

東京駅で記念撮影

ガイドブック通りに、

道すがら、中央郵便局・丸ビル・郵船ビル・などを見て、
皇居にある楠木正成像、
二重橋を見て、
桜田門へ!
こう歩いた
 (『関東東北修学旅行の栞』「東京市中央部地図」、赤線は唐沢による追加)​​​​

皇居の中にがっつり入らず、南のりんかくをさら~っと撫でていくコースでした。

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10:00 桜田門-明治神宮へ移動開始

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もう開始から1時間たってるけど大丈夫なん
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・・・大丈夫ではない

皇居をフェザータッチしただけとは言いつつ、写真撮影したり、案内札を読んでいたりしたらいつのまにか1時間経過。あやしい滑り出し・・・!

はやく次のスポット明治神宮に行かなければ・・・!

案内を見ると、

「桜田門から渋谷行きの市電」に乗れと指示されています
 (『関東東北修学旅行の栞』p3、傍線は唐沢による追加)

 

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「市電」てなに?
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昔東京にあった路面電車のことらしい・・・(※現在の都電の前身)
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え?今無いってこと?
案内には、車窓から国会議事堂や青山御所を見物できると記述が。
 (『関東東北修学旅行の栞』p3、傍線は唐沢による追加)

当時の市電の路線図を見るに、多分この緑の点線のルート
(『電車バス案内』(部分)、東京市電氣局、1938年8月、東京都立中央図書館所蔵、 赤丸は唐沢による追加)
 
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存在しない市電には乗れんし・・・乗換案内アプリで調べて、明治神宮につくのが一番早いルートにしよ・・・

戦前の修学旅行チャレンジ、開始まもなく「時の流れ」に阻まれました。

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10:35 明治神宮到着

桜田門駅から有楽町線にのって市ヶ谷まで行き、中央・総武線に乗り換えて代々木駅に行くルートを選びました。

(あとで冷静になって調べると、桜田門からちょっと歩いて霞が関駅に行き、千代田線に乗って明治神宮前〈原宿〉駅で降りればかつての市電に近いルートだったが、どうせ地下だし車窓からは名所が見えなかった)

交通手段においてはすでにモデルコースから足を踏み外していますが、目的は12カ所すべて見物することです!

決意を新たにしながら駅から歩き、

明治神宮に到着。
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結構人おるな

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あ、入学式やってるんやって
入学式の案内板の横に立つと、受験すらしてないのに入学した気分になれてお得!

雨の中、傘を片手に参道を歩きます。この「雨天決行」ぶりが修学旅行っぽい。

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明治神宮の創設には渋沢栄一がからんでたらしいで
 
 
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そうなんや~。あ、そういえば、今『HANTER×HANTER』がめっちゃ面白いで。サブキャラの群像劇が濃密やねん
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へー、主人公のゴンはなにしてるん
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主人公は地元でゆっくり過ごしてるんやけど、

そのスポットの歴史をあじわいつつも、結局友達と好きな漫画の話をしちゃうところなんか、かなり「修学旅行」してました。

オレンジで囲ったところが現在クリアした所​​​​。まだまだこれから・・・!

⏩ 12:00 お昼ご飯

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