パーフェクト系は見つかるとワクワクしますが、のちに閉店していたときのショックは計り知れなかったです。
急いでるときなどは、「写真は今度でいいか」と思ってスルーすることもたまにありますが、見かけた瞬間に撮っておくのが大切ですね。
チェーン店や有名店に、たまたま店名が似ているお店を『似店名(にてんめい)』と名づけ、探し集めてみました。
ある日街を移動していると、こういう看板を見かけました。
ココス。
「お酒の専門店」と書かれているので酒店のようでしたが、僕の脳裏には一瞬、ドラえもんのCMと黄色い看板がよぎりました。
全国に約500店舗以上ある、包み焼きハンバーグで有名なファミレスですね。
たまたま同じ店名、といってしまえばそれまでですが、酒店とファミレスが同じ名前というのは予想外で面白く感じました。
最初はなんとなく目に入っただけでしたが、だんだんと両店のギャップを知っていくうちに妙に興味が湧いてきました。
そして、もしかしたらこういう店が他にもあるかもしれないと思い、チェーン店や有名な店と同じ名前の店を『似店名(にてんめい)』と名付け、大阪の行ける範囲を探しまわりました。
さすがに大量には見つからなかったですが、そこそこ集まってきたので、まとめていきたいと思います。
まずは様々なバリエーションの似店名を。
外観しか見られなかったものの、昔ながらのすごくいい雰囲気でした。
西松屋といえば全国に1000店舗以上を展開しているベビー用品のお店ですが、その似店名は――
もう店構えからして美味しそうですね。
ベビー服よりも背広姿が似合いそうな気がします。
そして店名の『屋』と『家』が異なっていますが、これは似店名にありがちなパターン。
僕は勝手に『や違い』と呼んでいて、一瞬どっちがどっちかわからなくなります。
まずこちらは全国に900店舗以上あるレンタルショップ「TSUTAYA」ですが――
訓令式のローマ字ですね。
後で調べたらファッション関係のお店のようでしたが、開いているところは見られませんでした。
全国に236店舗ある、こってりスープで有名なラーメンチェーン店ですね。
天下一品の似店名は――
略称にはなりますが、天一といえば天下一品だったので加えました。
こちらはパチンコ屋さんだったのですが、パチンコ屋さんとの似店名って珍しかったです。
ちなみに、ノンジャンルで出てきたチェーン店を店舗数順に並べなおすとこうなります。
偶然集められたメンバーをただ並べただけなので、なかなかカオスですが興味深い結果に。
西松屋がTSUTAYAより多いのは今時っぽいなと思いました。
続いては「きのくにや」シリーズをまとめてみました。
あと僕は見たことないのですが、東京には「紀ノ国屋」という高級スーパーがあるそうですね。
それではそれらの似店名を。
「きのくにや」は「紀伊國屋・紀伊国屋・紀ノ国屋」など、表記に幅があるのでひらがなにしたのでしょうか。
ひらがな表記って珍しい気がします。
先程の「きのくにやクリーニング」とそう遠くない地域にあったので、もしかしたら関連があるのかも。
紀の国屋にはクリーニング屋が多い? もしかしてのれん分けとか?
今まで全く気づいてなかったですが、これはこれでチェーン店なのかもしれません。
新たな発見となりました。
雰囲気抜群な町の洋食屋さんでした。
牛丼チェーンは『シンプルな単語+屋・家』という名前が多いので、似店名もいくつか見つかりました。
全国に約1200店舗を展開する牛丼チェーン店です。
まず最初の似店名は――
『や違い』かつ全くの異業種です。
「赤ランプがついたら110番して下さい」と書かれたランプがあり、ちょっとドキドキしましたが、見ている限りは点灯してなかったのでよかったです。
初めて通りかかったときは工事が行われていたので、もしかして閉店したのではと不安になりましたが――
あの工事は改装工事かなにかだったみたいですね。
この吉野屋も異業種で、靴屋さんでした。
なぜかここも工事中だったので、改めて数ヶ月後に寄ってみると――
ようやく見つけたパーフェクト吉野家でしたが、結局何の店かもわからないまま消えてしまいました。
……気を取り直して、次は松屋です。
その似店名は――
大阪門真市に昔からあるお店で、門真市の名物でもあるレンコンをかたどった「はすね最中」が有名です。
『屋』も揃っていて、パーフェクト松屋ですね。
最後のカテゴリは寿司。
寿司屋さんは「〇〇寿司」なのでパーフェクト楽勝かと思いきや、そう一筋縄ではいきませんでした。
全国に約500店舗あり、急成長を遂げている回転寿司チェーンですが、その似店名は――
「はま」も「寿司」も表記違いで、ぱっと見は同じ名前に感じないのが面白いですね。
ちなみにここはお寿司屋さんというよりは仕出し屋さんで、出し巻き玉子サンドが一押しのようでした。
総店舗数が約300の有名回転寿司チェーン、その似店名が――
寿司の漢字は意外とバリエーションが多いですね。
木が装飾テントを突き破っているところとか、個人的には最高です。
おしい!「し」がひらがな!
最後の「し」だけひらがなってパターン、予想してませんでした。
いやはや、寿司の表記がここまで多彩とは……果たしてパーフェクトは――
ただ正式な店名は「かっぱ」らしくて、下の看板では「寿司 かっぱ」となったりしていますが、これはもう「かっぱ寿司」としたい。
この勢いのままに、次はラストとなる「くら寿司」です。
ひらがなと漢字が逆パターンで、「ずし」ではなく「すし」ですね。
初見のときにはシャッターが閉まっていましたが、もう一回見にいくと入口が半分開いたので、営業されているようでした。
そして残る2つ目は――
いかにもチェーン店とは無関係な店構えに、表記がゆれていない完璧な似店名。
まさにこういうのを追い求めていただけに、最初は白昼夢を疑いましたが、確かに現実的に存在していました。
が、数ヶ月後――
今思えば、前に見たときも閉まってたような。
ガチで閉店すると看板だけじゃなく、室外機もなくなるんですね。一つ勉強になりました。
締めにおまけとして、登場したチェーン店を全て店舗数順にまとめました。
牛丼屋さんも回転寿司屋さんも、たくさんあるなあとなんとなく思ってましたが、店舗数は倍以上違うんですね。
個人的には、本屋さんがもっと増えるとうれしい限りです。
パーフェクト系は見つかるとワクワクしますが、のちに閉店していたときのショックは計り知れなかったです。
急いでるときなどは、「写真は今度でいいか」と思ってスルーすることもたまにありますが、見かけた瞬間に撮っておくのが大切ですね。
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