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暑い日は金魚みたいに冷たい水をまとっていたい。水の入った服があればいいのだ。 本物の水なら、見て涼しい、着て涼しい、夏にぴったりの服になるはずだ。
どんどんうまくなってきた
石川:
ナミノリさんどんどん服作り上達してませんか?
きのう編集部でこの記事の話してて、話題になって
ナミノリ:
ありがとうございます!
デイリーで書かせていただいてから、1ヶ月に一つ作るようになったので上達してきた気がします。
石川:
自分でも感じます?
ナミノリ:
まだまだですがスムーズに作れるようになってきました!
それまでは普通に着られる服しか作ってこなかったのですが、ちょっと変わった服が作れて楽しいです。
石川:
変わった服を作っては人にあげ、作っては人にあげを繰り返してますね
ナミノリ:
人にあげられるクオリティを保つのを目標にしてます。
石川:
意識が高い。
今回は特に3つもいっぺんに作ってくれましたが、大変じゃなかったですか?
ナミノリ:
デザイン考えてたら、これもいいなーとなって全部作っちゃった感じです。作業時間はいつもよりかからなかったです。
石川:
3つも作ったのに。すごい。
記事だと水入れるところだけフィーチャーされてますが、ブルゾン部分とかも作ってますよね。
ナミノリ:
白いブルゾン、型紙の時点ではバラバラで本当に服になるのかなと不安でした(笑)
石川:
あはは
でも難なく完成させてるので、基礎スキルの高さを感じます…!
コーディネートまで考えてから作る
石川:
ナミノリさんのすごいところは、作った服ごとにちゃんと全身コーディネートしたうえで、作った服が映えるように撮ってますよね。
ナミノリ:
デザイン考える時にイメージ固めて、この服と合わせたらサイコーだなー、と意識してから作っています。
写真もイメージに合う場所を探して撮ってます。
石川:
そっか、最初からそこまで前提でデザインするんだ。
ナミノリ:
イメージがブレブレのまま作り始めると途中で、どうしよう…全然思ってたのと違う…ってなって苦しむので(笑)
でもそうなりがちですね。水の服は、イメージ通りに成功した数少ない例です……!
石川:
そうなんだ、いつもわりとうまくいってそうに思ってました
過去にそうやって苦労したのってどれですか?
ナミノリ:
鏡の服は1番悩みました。
全然うまくいかなくて、もう今日は寝よう!ってのを3日くらい繰り返して。
石川:
あはは。
あれは素材が難しいですもんね。あんな固い素材で服作ることないですよね。
ナミノリ:
そうなんですよ、石川さんが見どころに「案の定ロボになってて笑った」というコメントを書いてて、私も笑いました
石川:
おかしかったですね、ブリキ男のくだり。でも最終的にうまくまとまってて、さすがだなと思いました
ビジュアルの人、機能の人
石川:
デイリーの工作記事見てて思うんですけど、物作る人ってビジュアル作りたい人と機能を作りたい人がいるんですよね。
僕は完全に機能オンリーで、ビジュアルは全く興味がないというか。爲房さんとかもそうなんですけど
石川:
乙幡さんはビジュアルの人なんですよ。ビジュアルというか造形かな
石川:
斎藤公輔さんとかは基本は機能の人なんだけど、ビジュアルもわりと凝るみたいな
石川:
ナミノリさんはどっちだと思います?自分で
ナミノリ
私もビジュアル寄りかなと思います!作った服を「欲しい!」って言ってもらえるのがすごく嬉しくて。多少機能性に問題があっても、着たいと思ってもらえれば本望です。
石川:
服だからそうですよね、ビジュアルですよね。
……と思いつつ、毎回コンセプトが機能じゃないですか。水入ってて涼しいとか、反射して街に溶け込みたいとか。
だから、服飾っていうジャンル自体がもともとビジュアルの世界のものですけど、ナミノリさんはそこに機能を持ち込もうとしてるのかなと思うんです。
ナミノリ:
言われてみたらそうですね!
あったらいいなーという機能を服にくっつけて、あわよくばオシャレに見せたい……みたいな気持ちかも。
機能性にも筋を通したいので、いつも両立を考えてる気がします。
ナミノリ
でも……よく考えたらその機能って、保険かもしれません(笑)
ダサくて着たくないって言われても、でも水入ってて涼しいから…!ね!?みたいな、
石川:
あはは、保険なんだ。
言い訳としての機能
ナミノリ:
そうですね、逆も然りです
石川:
逆っていうのは、機能がイマイチでもおしゃれだからいいじゃんっていう?
ナミノリ:
そうです!水って重いじゃん、って言われてもでもこんなにステキだからいいでしょ、みたいな。
石川:
全方位、隙なしですね!
いや隙はあるか
ナミノリ:
隙はいっぱいある気がします(笑)
どこかのポイントで気に入ってもらえるといいなーと思ってます。
コンセプトモデルだけをずっと作ってる
石川:
デイリーで作ってるのって、製品というよりプロトタイプ的なものですしね。あるいはコンセプトモデル的な
ナミノリ:
コンセプトモデル!そんな感じです!かっこいい響きだからそんな感じということにしたいです!
石川:
コンセプトモデルだけを延々作り続けるという
ナミノリ:
実体は無しです。
石川:
イベントの準備だけをずっとしてるみたいな
ナミノリ:
熱しやすく冷めやすいタイプなので性格に合ってる気もします
石川:
そうですね、僕も同じタイプなのでわかります。同じもの2つは絶対作りたくない。
むかし作った工作を量産してイベントで売ってるんですけど
これ毎回、なくなるたびに増産するのが苦痛で苦痛で…
ナミノリ:
これは、大変そうですね…、
好評だったら量産しようかなーなんて思ってましたが、気持ちが大変ですね……。気が持たない!
石川:
乙幡さんみたいに業者に発注しちゃうのがいいですね。
それはそれで選定大変だしお金かかるしで苦労するのだと思いますが…
ナミノリ:
もう仕事ですね!事務作業が苦手なのでまた苦労しそうです……
石川:
ほんとだ、仕事だ。
おまけ写真集
石川:
もし使わなかった写真とかあれば見せていただいてもいいですか
ナミノリ:
いっぱいあるのですが、
ナミノリ:
コーディネートに使ったショートパンツは、わざわざボタンを変えてたりします。
石川:
え、どういうことですか?
ナミノリ:
水の服の白いブルゾンに合わせてた、デニムのショートパンツなのですが、ちょっと普通すぎるなーと思って、ボタンを変えました。Sのボタンがかわいくて。
石川:
こだわりだ。本題じゃないところで「ちょっと普通すぎる」っていう、その発想なかったです。
すごい気を遣ってるというか、全体に目を配って考えてることがわかりました。
ナミノリ:
それから…
ナミノリ:
これはビスチェの写真撮ったとき、自分ではおしゃれに立ってるつもりが、置いてかれた子になってたりしました
石川:
あはは。泣きそうですね
ナミノリ:
しょんぼりしてますね。
石川:
せつねー