福岡にて
旅先で、地元とのちょっとした違いを見つけると嬉しいものである。
このまえ福岡に行ったのだけれど、電車に「たち座り席」があったり、スーパーのさつまいもコーナーがやたらと充実していたりして興奮した。
興奮する。
たとえば近所のスーパーが同じように芋売り場を拡張していてもさほど感動しないと思うのだけれど、旅先だとなんでもその土地に結びつけようとしてしまうのだろう。いまおれ九州にいる!と実感したいんだと思う。
ローカルパンが好きです
知らない土地ではローカルパンを探すのもおすすめである。
全国展開されていない、その土地ならではのパンとの出会い。僕は出張先ではだいたいスーパーのパン売り場をチェックするようにしている(沖縄の場合)。
福岡のローカルパンといえば「マンハッタン」が有名なのだろうか。
マンハッタンはサクサクのドーナッツにたっぷりチョコがかかった美味しいパンである。そのパッケージも名前の通りおしゃれでアーバンな雰囲気だ。
マンハッタンはミスドのチョコファッションのようにも見えるが、食感はチュロスに近い。硬くてザクザクしていて、甘さ控えめのチョコがこれでもかとかかっている。
パンというには密度が高く、ザクザクしていて食べ応えがすごいので食べ盛りの中高生でもマンハッタンひとつ渡しておけば晩ごはんまでがまんできるだろう。もちろん美味い。
ブラックモンブランマンハッタン
マンハッタンは前にも食べたことがあったのだが、今回、隣に知らないマンハッタンが並べられているのを見つけた。
それがブラックモンブランマンハッタンである。
ブラックモンブランマンハッタンである。
強引で大胆な写真の合成はサメ映画のパッケージにも似た方向性を感じる。
サメ映画のパッケージの例
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最高だ。すぐ買った。
帰って開けてみると、中身もパッケージに勝るとも劣らないインパクトだった。
見てほしい、これがブラックモンブランマンハッタンである。
ブラックモンブランマンハッタンはマンハッタンにザクザククランチを追加した進化版だった。以下、名前が長いのでBMM(ブラックモンブランマンハッタン)と略させてもらいます。
有名な毒蛇にブラックマンバというのがいる。今回の件とはとくに関係はないにしろ、同じくパワー全開なネーミングに、遠い血縁関係すら感じてしまった。
BMMのクランチはミスドのゴールデンチョコについているクランチよりも粒が大きくて硬く、とにかくザクザクしていた。マンハッタン自体のザクザクと合わさってかなりのザクザクなので、口内炎がある人は痛いかもしれない。
そしてなにしろ美味い。
福岡に住んでいて手軽にこれが手に入る環境にいたのならと、想像するのがちょっと怖いくらいの勢いで食べてしまった。
意外と低カロリー?
食べ終えてパッケージを見つめなおしてひとつ不思議なことに気づいた。BMM、見た目に反してノーマルのマンハッタンよりも低カロリーなのである。
これについては何がどうなっているのかわからないが、食べた感じからするとBMMの方がやる気に満ちていたように思うので、そのテンションの高さでカロリーを消費してしまっているのかもしれない。
ローカルパンをめぐる冒険はさらに続く。