つちうら古書倶楽部で5000円分使おう
茨城県の土浦市にやってきた。
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土浦には、以前取材した「つちうら古書倶楽部」というクソでかい古書店があることで殊に有名だろう。
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30万点以上の古本、古書、古美術、骨董品などがあるため、眺めているだけでも時間がどんどん溶けていく。
どんな本を5000円分買えばいいのか。結局、色々考えて5000円分買ったのだが、その紹介をする前に、ひとまず、結局買わなかったものの、買うかどうか迷った、あるいは気になったものをざっと紹介したい。
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というわけで、何を買うか思案しつつ、3、4時間ほど店の中をうろつく。店舗の中をぐるぐる有るき回るだけなのに、足が棒のようになってしまう。そのうち全身の筋肉が痛くなってくる。運動不足も甚だしい。
Amazonで絶対手に入らないものを買った
というわけで、せっかく自由に使っていい5000円なので、古本屋に行かなければ絶対に手に入らないものに限って買った。
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・『東京朝日新聞』昭和9年9月15日付 500円
・『読売新聞』昭和45年8月20日付 100円
・『少年倶楽部 第十九巻第一号』昭和7年1月1日 800円
・『少年倶楽部 第十九巻第七号』昭和7年7月1日 800円
・『岩波写真文庫19 川―隅田川―』 500円
・『岩波写真文庫〈復古ワイド版〉109 東京湾―空からみた自然と人― 1954』 300円
・『50音別電話帳 茨城県版』昭和48年4月1日発行 2000円
5000円ピッタリの見事な組み合わせだけれど、この組み合わせに決めるのに数時間かかった。
50年前の電話帳を読む
NTTは先ごろハローページ(電話帳)の発行を終了させたが、ハローページの前身となったのがこの『50音別電話帳』だ。
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昔は、電話の契約をしている世帯には、一冊ずつ無料配布していた(んですよね?)ので、電話のある家庭には必ずあった書籍だ。
今回買ったのは昭和48年の茨城県の50音別電話帳で、おそらく茨城県内で電話の契約をしている人のほとんどすべてが掲載されているものだ。
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よく読んでみると、この頃はどうやら交換手による電話交換もまだ行われていたようで、磁石式電話の使い方も載っている。
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よく読むと、ちょっと聞いたことがない電話サービスの案内が色々と載っている。例えば100番通話を覚えている人、どれぐらいいるだろう。
100番通話は、オペレーターが相手通話先と繋いで、通話終了後に通話料金と通話時間を通知してくれるサービスらしい。
他所で電話を借りた時に、利用者がかかった電話料金を置いていくときに使っていたのだろうか、こんなサービスがあるなんて全く知らなかった。
100番通話のサービスはわりと最近までやっていたらしいが、2015年に、コレクトコール(106番)などとともに、サービス終了したらしい。
個人的にグッと来たのがこれだ。
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各市町村の簡単なプロフィールと市町村章のコラムは、ぼくが子供の頃に読んでいた鳥取県版の電話帳にも載っており、このコラムの部分だけ切り抜いてノートに貼り付けて市町村章図鑑を自作していたのを思い出してしまった。
親が読書をしない家庭だったため、家にある文字の書いてある書物といえば、新聞、辞書、電話帳ぐらいしかなかった。そのため、電話帳は新しいものが来るたびにむさぼり読んでいたのだ。
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