2025年版の県民手帳は、全36県
県民手帳は、各県の統計協会が編集・発行、または監修をおこなって毎年発行されている手帳です。
毎年、10月下旬から11月にかけて、来年用の県民手帳が新しく発売されていて、今がまさに県民手帳の季節といえます。NHKのローカルニュースっぽくいうと「秋の風物詩、県民手帳が旬を迎え、発売の最盛期となっています」です。
県民手帳は、各都道府県の統計協会などが作成する手帳です。
手帳なので、もちろんカレンダーがついており、月間や週別で書き込みができるページがあります。
そして、付録の部分に、県のプロフィール、人口、面積、各市町村の基本的な情報や、特産品や名物、観光地や道の駅などの情報に加えて、県庁各組織の連絡先、県選出の国会議員、県議会議員などのかなり実用的……というか、堅い情報がどっさり掲載されています。
堅い情報が多いとはいえ、そういった情報もよーく見るとなかなかおもしろいところもけっこうあるわけです。
というわけで「県民手帳」にありがちな「県民手帳あるある」を紹介します。
県民手帳あるある ①「県の一日」が載りがち
「県の一日」といわれても、意味がわからないと思いますが、これは、出生数や死亡者数、婚姻数、離婚数、転入、転出など一日あたりで何件ぐらいあるのか? がわかる一覧のことです。
さすが、各県の統計協会や統計課が携わっているだけあって、そのあたりのデータに抜かりはないわけです。
やっぱり気になるのは、出生数と死亡数でしょうか。
こんな時代ですから、出生が死亡を上回るような県は無いわけですが、概ねどの県も一日の出生数は一日の死亡者数の半分ぐらいとなっているようです。
ただ、青森や秋田あたりをみると、出生数の3倍とか4倍ぐらい死亡者数がいることがわかります。こうやって数字を突きつけられると、なかなか厳しいものがあります。
さて、数値のことはどうでもよくて(どうでもよくないが)ここはあえて、イラストに注目みましょう。
やはり、いらすとやではないイラストを使っている県の絵は、なかなかの味わい深さと風格があります。
山形の泥棒は、目が『ついでにとんちんかん』の抜作先生です。
一方、岩手の泥棒は、ドリフ大爆笑のコントで出てくるタイプの泥棒でした。
県民手帳あるある ②地下鉄路線図が載りがち
手帳といえば、なんといっても「地下鉄路線図」でしょう。最近はずいぶん少なくなったようですが、県民手帳には地下鉄路線図が付いているものが多いです。
概ね自県の路線図と東京の地下鉄路線図という組み合わせが多いのですが、大阪、名古屋などの地下鉄路線図まで掲載している県もあります。
ただし福岡はちょっと特殊で、福岡県内の路線図が一番でかく載っているのは納得ですが、その他の路線図は、東京、横浜、札幌、仙台というチョイスになっており、大阪と名古屋が省かれています。
おそらく、スペースの都合だとは思うのですが、福岡の矜持を垣間見たような、そんな気持ちになれます。