完全に揃ったら、第2弾をやります
というわけで、県民手帳あるあるを10個言いましたが、県民手帳の面白いところはまだあります。
自腹で36県分購入(福井と沖縄待ち)しているので、もう1回コスらせてください。
次回は、全36県の県民手帳全レビューします。
それではよろしくおねがいします。
県民手帳ですからもちろん、ゆるキャラの登場頻度は凄まじいものがあるわけです。
特に熊本県民手帳は表紙からしてこういうわけなので、中は推して知るべしという感じです。
うっかりすると、ページの隅っこのゆるキャラがパラパラ漫画になってたりします。
だから何なんだという話ではあるんですが、ちょっと厚めの本とかでも、隅っこにパラパラ漫画あったらなんかうれしいでしょ? そういうことです。
しかしながら、岩手や愛知の手帳にはゆるキャラが一切出てきませんでした。 そういう手帳もあるにはある。
統計調査は、宇都宮と浜松が餃子の消費量日本一でデッドヒートを繰り返したりだとか、水戸の納豆の消費量が落ちてるとか、そういった悲喜こもごもがありますが、県民手帳では各種統計調査で、我が県が1位になる部分だけを切り取ってよく発表をしています。
徳島県、すだちの収穫量日本一とか、発光ダイオードの出荷金額日本一というのはわかるんですが、大人用紙おむつの出荷金額というのはなんだろうと思ってしまいます。
どうやら、大人用紙おむつの工場が徳島にあるらしく、それで日本一なんだそうです。
教育情報セキュリティーポリシーの策定率日本一に至っては、なんだかよくわからないものが一番なんだなと納得はできました。
さて、これらの県民手帳ですが、本来はその県の書店やコンビニ、ホームセンターなどで取り扱っているところが多いのですが、今回調べたところ、東京のアンテナショップで取り扱いをしているところがかなりありました。
とはいえ、取り扱いをしていないアンテナショップも多かったため、一覧にまとめてみました。
押上にある栃木県のアンテナショップでは、栃木県民手帳を買ったその場でソフトクリーム50円引きの割引が使えました。
どこの県民手帳も、統計協会などに電話をかけて送付先を伝えれば、代金の振込用紙と共に手帳が送られてきます。
この場合、郵便料金と振込手数料が余計にかかってしまいますが、アンテナショップに行けば、郵便料金と振込手数料はかからないのでおとくです。
今年、2025(令和7)年用の県民手帳を発売したのは、北から青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、奈良、鳥取、島根、岡山、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄の36県です。
北海道、神奈川、滋賀、和歌山、広島、長崎、大分の8道県は過去に販売していたものの現在は発行を取りやめています。
いま、ズラッと地名を列挙したので、読むのをやめようと思った人がいるかもしれませんので、地図に落とし込んだものを作っておきます。
なお、佐賀県民手帳は今年発売される2025年版が最後で、2026年版からは発行を行わないとしています。
ウィキペディアによると、東京、大阪、兵庫の3都府県では過去に都民、府民、県民手帳を出したことがないそうです。
京都も府または統計協会のような組織がかかわった手帳を過去に発売した形跡がないのですが、民間の出版社が販売する「京都手帳」というものは毎年出ているようです。
沖縄も統計協会が監修する「沖縄県民手帳」とは別に「沖縄手帳」という民間業者の手帳が販売されています。
今回は県が制作に携わっていると思われる現行の全36種の県民手帳を、ほぼすべて購入しました。
最初に「ほぼ」と書いたのは、この記事を執筆している現段階で静岡、石川の2県は2024年版のものしか持っていなかったからです。また、福井、沖縄の2県は、手帳の発売が11月末となっているので、まだ手元には届いておりません。
基本的に「県民手帳」と名前がつくものは、統計協会か県の統計課などが発行に関わっているようで、秋田、山梨、岡山などは地元の印刷会社などが編集・発行を行っているものの、県の統計課などが監修を行っているようです。
「県民手帳」としたのは、統計協会または県などが発行、または監修したものを対象としています。
ただし、鳥取は奥付を見ても統計協会や県などが発行に関わっているかどうかがわかりませんでしたが、『県民手帳』と臆面もなく堂々と名乗っているので、その意志を尊重し、県民手帳であるということにしています。
ちなみに、当サイトでは2019年にも県民手帳を複数購入して比較記事を出していますが、読み比べてみていただければと思います。
というわけで、県民手帳あるあるを10個言いましたが、県民手帳の面白いところはまだあります。
自腹で36県分購入(福井と沖縄待ち)しているので、もう1回コスらせてください。
次回は、全36県の県民手帳全レビューします。
それではよろしくおねがいします。
皆様に嬉しいお知らせです。
私、西村が執筆した新しい書籍が出ます!(11月20日ごろ発売です)
『そうだったのか! 都道府県名の由来ずかん』です。
日本の全47都道府県の名前の由来をすべて調べました!
鬼が岩に手形を押したから……。
神社の屋根飾りが十本に見えたから……。
長女のようなところだから……。
など、県の名前がなぜそうなったのか。という最もプリミティブで、最もフェティッシュで、フィジカルではないけれど、かなり面白い内容に仕上がっております。
さらに、江戸時代までの旧国名の由来も全部掲載しています。全部です。
木がいっぱい生えていたから……。
磯があるから……。
島だらけだから……。
など、こちらも意外な由来に驚くこと請け合いです。
ぜひよろしくお願いします!
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