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ライバルは深海
安藤:この記事さいこうに面白かったんですが、冒頭でいきなり「カップラーメンの容器を小さくすることくらい俺にだってできると思う」って書いてあるんですよね。勝てると思ったんですか、水圧に。
りば:はい。いや、もしかするとダメかもなとは思いましたね。なにせ相手は深海ですから。
安藤:記事に化学を専攻してたっていう友だち出てくるじゃないですか。彼はなにも言わなかったんですか。
りば:彼はものわかりがいいので、一通り説明した後「わかった」とだけ言ってくれました。
石川:それは水圧についてというよりうちのサイトについてのものわかりの良さですね。
りば:そうかも。前に「懐中時計の代わりにクッキーを持ち歩きたいから撮影してくれ」と当日呼び出したときも「わかった」とだけ言って来てくれたので。
安藤:「わかった」って言うまで許してくれなさそうですからね。
石川:理屈じゃ通用しないだろうからって思われたのかも。
りば:まあ確かにブタメンを縮めたいって言ってる人に何言ってもわかってもらえないような気もします。
安藤:でも「深海にできるならおれにだってできる」っていう自信は称えるべきだなと思いましたよ。
りば:いま思うとほんとうにそのケンカの売り方はなんなんでしょうね。
石川:ゴリラとかトラとかならまだ場合によっては、と思うけど、相手が深海ですからね。地球だ。
安藤:でもでかいカニとかって深海に住んでるじゃないですか。
りば:え?はい。
安藤:上がってきたら膨らんであのサイズなのかも。
りば:そうか、深海だとタラバガニとかも水圧で縮んでんだ。
安藤:タラバガニ、深海では普通のカニサイズ説。
石川:あん肝とかも深海ではすごいちっちゃいかもしれないですね。うまみが凝縮されていそう。
安藤:石川さんはあれでしょう、あん肝をああいう生きものだと思ってるでしょう。内蔵だからあれ。
りば:おもしろい人たちだなあ。
世代別ブタメンの食べ方
安藤:ブタメンの蓋をフォークで止めるのかっこよかったですね。
りば:みなさんやりませんでしたか?
安藤:僕は割りばしを割らずにはさんで止めてたりしてました。
りば:フォークで刺すのは僕らの頃のブタメン食べ中高生のスタンダードでした。
安藤:フォーク刺す方が不良っぽくてかっこいいですね。
りば:ブタメンを食べる不良はちょっとかわいいですけどね。でもこれ、そもそもブタメンが世代的に有名なのかでちょっと迷いました。知ってましたか?ブタメン。
石川:だいたいみんな知ってると思いますよ。コンビニにもあるし。りばすとさん、いまいくつでしたっけ。
りば:27です。
安藤:わっけー、なにその数。
りば:そんなことないですよ!社会に出て若いって言われることが増えたんですが、もう30近いなと思うといまいちしっくり来てないです。
石川:30でも若いと思いますよ。
安藤:地主くんとか江ノ島くんとか、永遠に若いと思ってたんですけど、それでもりばすとさんに会うとなんというか、これは誤解のないように言いたいんですが、違うんですよね、生命力みたいなものが。
りば:生命力!!デイリーのライターさんも長年やっているので平均年齢が上がっていきますからね。
石川:0歳児とか入れて一気にライターの平均年齢を下げたい。
りば:赤ちゃんは書くこといろいろありそうですよね。おしゃぶりのレビューとか、まだ誰も書いてないですから。
石川:はいはいしやすい床選手権。
安藤:親に怒られることベストオブベスト。3位、食べ物を投げる。
石川:2位、ティッシュを食べる。
安藤:1位はりばすとさんに任せます。
りば:1位、絵の具をぶちまける。
石川:あー
安藤:怒るわー
石川:特に畳にぶちまけられるともう。
安藤:豆を鼻に入れる、もありますね。
りば:やったことあります。
石川:ないな。大人になってからですか?
りば:子どもの頃です。
安藤:僕は子どもの頃に一度、大人になってから一度。
石川:二度目あったんだ。
りば:尊敬しかない。
きっかけは地主さんの記事
りば:地主さんは違う意味でずっと若々しいと思っていますよ。僕は地主さんの記事がきっかけでデイリーを読むようになって、イベントにも通うようになりましたから。
石川:そうだったんですね。ちなみにどの記事がきっかけだったんですか。
りば:これです。
安藤:これが。
りば:スーツ姿から始まって最後水から上がってきて団子食べる記事です。これに感動しちゃって。
石川:これに感化されたのか。
りば:いやすごい記事ですよこれ。奇跡みたいな構成だなと思っていました。確かこの頃、妄想彼女がバズってたんですが、いやいや、地主さんには妄想彼女以外にもめっちゃ面白い記事たくさんあるから!ってみんなに言ってまわってましたもん。
安藤:地主くんが聞いたら喜ぶと思いますよ。
石川:その後、りばすとさんは新人賞を経てライターになるわけですが、本業はなにをされているんですか。
りば:本業はエンジニアなんですけど、もともと大学でフリーマガジンみたいなものを作っていたことがあって、その頃に文章に興味を持ちました。
石川:どんなフリーマガジンを作ってたんですか?
りば:学生に向けた情報誌みたいなやつですね。平行して履修情報をまとめて本にして販売していました。
安藤:履修情報っていうのはシラバスの攻略版みたいな感じ?
りば:そうですね、教授ごとに評価の付き方とか難易度とか口コミなんかをまとめて。
石川:僕の頃も出回ってましたが、あれを作ってたんだ。
りば:そうです。そして研究室の1年上の先輩がライターのほりさんです。卒論を添削してもらいました。
石川:ほりさん、後輩に難しい問題を解かせて自分は酒飲みながら眺めてたりしませんでした?
りば:ほりさんは本当にやさしくて邪気のない人なんですよ。あまりにキレイすぎて、この人には絶対裏に何かあるな、と疑ってたくらいです。
安藤:自作のゲーム解かされたりしましたか。
りば:言っていいのかわからないですけど、僕は基本ほり謎のテストプレイヤーなんです。
石川:は!そうだったんですね!
りば:一般公開の前に研究室の人たちで解いて感想とかコメントを言い合う係をしていました。
安藤:何の研究室なんですかいったい。
りば:なんだかわからないんですが、僕とかほりさんの代で研究室で謎解きが大流行したんです。そんなこともあって、ほりさんの後輩ですっていうと「コネか」って言われることがあるんですけど、そうじゃないんです。
石川:デイリーはコネ採用ってないですからね。
りば:もともと研究室でデイリー好きな人が何人かいて、僕もほりさんもそうだったんですけど、ほりさんが自由ポータルに投稿し始めたのは僕が文章書いてて楽しそうだったから、とか言うんですよ。
石川:むしろりばすとさんが先輩じゃないですか。
りば:それでほりさんが先にライターとしてデビューしてしまったので大変悔しくてですね、なんとか追いつこうと思って僕も投稿を始めたのが2018年ごろの話です。
安藤:いい話だなー。
石川:切磋琢磨ですね。
りば:ほりさんにも言ってない本当の恥ずかしい話です。
りばすとさん、ありがとうございました!