中国のお年寄りスタンプ「中老年表情包」に入門する～自由ポータルZ

古賀及子のコメント

えーっ！ これはすごい。大傑作ですね。

見知らぬカルチャーはいつだって知りたいものですが、ここ数年、海外のネタはなかなかウケにくくなっています。「見知らぬカルチャー」自体に既視感が高まっているのかなと思っていましたが、このネタは強い……。

中国の、しかも高齢者層の文化ですが、文化の側が「ダサさ」を完全に引き受けているのが読めば読むほど伝わってくるため、そこにディスが一切発生していないのが素敵です。

取り組みと構成も見事でした。まずはしっかりとカルチャーを研究をする、ただ研究するだけじゃなくちゃんとおもしろく解釈しているので心強いです。「元気あふれるおめでたさ」「ムーブに装飾以外の意義がない」など汲みとり方の気がきいています。

からの自作！ ここめちゃくちゃ大事ですね。自らリスペクトして身を投じる姿勢に感激しました。本場のご友人に「これではまだ垢抜けてる」とジャッジされるなど、まさかという展開でした。

林雄司のコメント

知らない文化でおもしろかったです。しかもネットと外国と世代という3つの文化がクロスしている。
中国の配色って赤が目立つけど、淡いブルーとか緑も特徴的だなと思ってましたが、その配色がネットにも再現されていますね。でもお年寄り向けなのか…。
研究して自作、そしてネイティブに見てもらうという流れも完璧でした。

欲を言えば、中国と世代というふたつの軸で遠いので、まず冒頭の若者が使うスタンプ（表情包）の説明を厚めにするのはどうでしょうか。
表情包の特徴はこう、中老年表情包はこうと対比になっていると分かりやすいと思います。
勝手なこと書いてますが、表にまでするのは難しいですかね。

とはいえじゅうぶん楽しませてもらいました！

石川大樹のコメント

うおーいいですね！この謎文化。文中にもありますが、往年の90年代インターネットを彷彿とさせます。こういう文化的秘境の紹介だけでも価値のある記事です。他の2人が触れてないところで言うと、面倒くさがらずにサンプルを豊富に載せているのが大事なところかなと思います。ここでしっかり読者に理解させることで、後半の自作パートが生きるので。

その自作編もいいんですよね。こんなの作ってみました！で終わらないで、まず身近な人に見てもらって、改善して…っていう。異常な熱心さ。一回ダメ出しされるのすごい笑いました。それで再び努力してのし上がって最終的にネイティブの人たちから高評価を勝ち取るという。どうでもいいことなのに展開が王道のサクセスストーリーなんですよね。やり切った感のある記事で、すがすがしかったです。