ロボットの彼岸
ヘボコンって何?という方はいったんこちらの動画を見てほしい。
要はめちゃめちゃ不器用な人だけのロボットバトルイベントで、普通のロボコンと違ってその魅力は技術の巧みさではない。むしろロボットの動かなさを慈しむイベントである。
「ヘボい」を筆頭に「動かない」「できてない」といった普段はネガティブな言葉が、すべて裏返って誉め言葉になるイベントだ。
そんなわけで参加者の技術レベルは様々であり、ゆえにロボットの定義もわりと寛容。相撲なので最低限の機能として前進はできる必要があるが、それさえ満たしていればよい。
あらかじめ設計図を書く計画性がないので、当初の予定と違う形に仕上がっているロボットが多い。
また、そもそも電気を使ってないマシンもいる。
昔ながらのゴム動力の工作「糸巻き車」である。なんか基板が載っているがただの電飾だ。
こういった手作り感あふれるマシンがいるかと思えば、作り込まれたロボットも中にはいる。
DJがモチーフということでバトル中は背面に搭載されているレコードも回るのだが、主役であるそのレコードがめちゃめちゃ小さくて笑った。
個人的に好きなのは、なけなしの技術力を絞り出しつつ、工夫で特殊技を実装しているロボットたちだ。
読者のみなさんも、自分がこの機能を実装するならどうしたらいいか、ちょっと考えてみてほしい。
この首切り斬首(名前がひどい!)の場合は、顔の中にモーター駆動の車が入っていて、そのスイッチを入れることでタイヤの回転が足元のトランプをはじき出す仕組みになっている。工夫だ。
なおこのロボットは試合中にトランプを吐き出すことができず、1回戦負け。「負けたけど、妥当かなって思います」と潔いコメントを残した。(そもそもロボット相撲でトランプを吐き出せたからどうだという話でもあるのだが)
他に吐き出し系(?)としてはこんなマシンも登場。
名前のとおりポップコーンマシンである。戦いながらポップコーンを飛ばすことでまきびしとして使う。
試合の制限時間1分に対して、ポップコーンができるまで1分かかるという、かなりギリギリを攻めた設計だった。
イベントレポートは次のページに続きますが、ここで一旦スポンサー紹介です。
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