はんぺんチーズフライが食べたくて
しばらく前、夕食にフライ祭りを開催した夜のことでした。鶏肉やら野菜やら、あれこれ定番ものを揚げたうちのひとつで、そういえば居酒屋のおつまみでよく「はんぺんチーズフライ」ってあるよな、と思い、何気なく作ってみたんです。
するとこれが、人生で初めて作った料理ながらめちゃくちゃ美味しくて、なんならこの日の主役と言ってもいいくらいの存在感だったんですよね。
ただ、フライってうまく揚げるのがけっこう難しい料理でもあります。特にはんぺんみたいな、表面がつるっとした食材にパン粉をまとわせるのには神経を使う。しかも、間にチーズを挟み込んだもんだからよけいに難易度が上がり、見た目はけっこう不恰好になってしまいました。
それ以来、あれ、また作って食べたいなぁ。けどちょっとおっくうだなぁ。今夜は別のものにして、またこんど、時間や気持ちに余裕のある日にしようかなぁ。なんて日がしばらく続いていたんです。
ところが突然思いつきました。あれって要するに、ふわふわの中身とサクサクの衣のハーモニーがポイントだよな。となれば、春巻きで代用できるんじゃないだろうか? つまり、はんぺんに小麦粉、玉子、パン粉をまとわせて揚げるのではなく、春巻きの皮で包んで揚げ焼きすれば、それに近いものが作れるのでは!? というアイデアですね。
さっそくやってみましたよ。
このチーズ入りはんぺんを、
春巻きの皮の上に置いて包み、
これがですね、非常〜〜〜に良かったんですよ!
まず、揚げものと違って油の量が、フライパンの底面に行き渡るくらいで事足りる。はんぺんって火を通すとふくらむので、破裂の不安もあったのですが、実際にやってみたら全然大丈夫。しかも、春巻きの皮って製造工程で蒸してあるので、基本的に生でも食べられるんですよね。はんぺんもそう。つまり、火の通り具合にそこまで神経質にならなくても、両面にいい感じに焦げ目がつけばそれでOK。
そしてなにより、うまい! そりゃあ厳密にフライと同じ味や食感ではありません。が、サクサクパリパリの皮と、ふんわりとしたはんぺん、そしてとろけだすチーズ。これはこれで、間違いなくうまい!
見た目が春巻きなので若干の躊躇はありつつも、
これまたなんの違和感もない!
このレシピ、かなりの大発見なんじゃないでしょうか……(すでにあったら悔しいので検索などはしていません)。
というわけで今回は、フライや天ぷらが面倒な日は春巻けばいいんじゃないの!? をテーマに、思いつくままいろいろと作ってみようと思います〜。
セブンイレブンの名品を再現
では2品目。
僕、昔はもっと頻繁に食べていたんですが、歳を重ねるごとにコンビニのホットスナックコーナーのチキン類を食べる機会が減りました。意外とヘビーな食べものですからね。ただひとつだけ例外があって、セブンイレブンの「ささみ揚げ(梅しそ)」だけは別! ご存知ですかね? 鶏のささみと大葉と梅肉を薄い衣に包んで揚げた一品。あれが、揚げものなのにあっさりしてて大好きなんですよ。
春巻きで再現してみるしかないじゃないですか。
春巻きの皮の上に、ほんのりと塩をふったささみと、チューブの梅肉。
火のとおり具合が見えないので心配でしたが、弱〜中火くらいの火加減で両面に焦げ目がつくくらい揚げ焼きしたら、まったく問題ありませんでした。このくらいの厚みの食材ならば、基本そんな感じでいけそう。
で、これが最高! 梅の酸味と大葉の爽やかさ、そしてふっくらとしたささみと、パリパリの皮。梅の塩気がけっこうしっかりあるので、ささみに塩はふらなくても良かったくらいかもしれない。揚げたてなのでむしろ本家のセブンイレブンよりも美味しく感じるくらいで、もう我が家のおつまみのスタメン入り大決定ですよ。

