特集 2026年5月27日

9年待ってた!はじめての北京旅行

中国語を勉強しつづけて9年、はじめての北京旅行4泊5日。

同行してくれた相手をブンブン振り回してしまうほどのテンションで旅をしまくりました。

ホテルでお金が払えなくなったり、

顔はめならぬ「全身はめパネル」で恥ずかしくなったり、

SF空間なデパートに行ったり、

予約した焼き肉屋の店員さんと店長がバイクで迎えに来てくれたり…

ありったけの北京旅行を伝えます。

大阪で生まれ育ちました。工作と漢字が好きです。チェキで盆栽を撮影したり、豆腐を千切りしたりしています。

前の記事:戦前の旅行は思ったより今と同じ! 割引チラシや駅弁の包み紙まで見られる企画展「モダーン・ジャーニー」

> 個人サイト 唐沢ジャンボリー >ライターwiki

中国語を学んで9年、初の北京

平日、残業を終えて仲良しの四谷くんと電話していたとき、

私がやにわに北京旅行を打診したのは3月のこと。

突然の誘いではありましたが、実は北京旅行には並々ならぬ思いがありました。

私は大学1年から中国語を学び、9年経ったいまでも勉強をつづけているのですが、タイミングを逃し続けて一度も北京に行ったことがなかったのです。

大学時代に江戸時代の漢学者の日記を読む授業があったのですが、「わかるわ~」と共感していました

今なら働き始めてお金もあるし、今なら観光ビザの申請も必要ない!ついに、あの北京に行くことに決めたのです。

死線をかいくぐって唐入りを果たした円仁、36歳で国の任務で中国へ留学しのちに『大漢和辞典』を編んだ諸橋轍次が私を包む…。
自分もちょっくら行ってきます!
いったん広告です

5月2日(1日目) 北京到着!

現地時間12:00、北京首都国際空港に着きました。

奥に「I♡Beijing」、手前に達筆な「北京」のある噴水。テンションがかなり違うふたつのペキン、

中国の友達から「現金はほぼ使わない、クレジットカードも使えない所が多いよ。スマホ決済はマスト!」と聞いていました。

空港内でeSIMを起動し、事前に登録していたWeChat Payがコンビニで使えるかどうか試すことに。我ながら用意周到!

eSIMは超低速の「E」表示が出て(こんなん見たことない)、WeChat Payはエラーが出た

きびしい。

とんとん拍子で真っ暗になっていきました。お先が。

四谷くんのアリペイは使えました。よかった…。今後の支払いはすべて彼に頼むしかないことが運命づけられた瞬間です。

空港のローソンで飲み物やグミを買った​​​。羅森便利店は「ルオセンビエンリーティエン」と読む。
四谷くんがセルフレジで会計をすますと、信じられないくらい短いレシートがペッ!と出た。四谷くんが「撮ろう!」と興奮気味に撮影
いったん広告です

ホテルのお金が払えない

予約したホテルがある劉家窯駅に降り立りました。

ホテルは歩いて10分くらい。途中にいろいろお店があったので、時間があれば行ってみたいなと期待をふくらませます。

ホテルに到着。カウンターでチェックインを済ませ、支払いをしようと決済端末にVISAカードを挿しこむとエラーが。

もう一枚のVISAカードを使うとこれまたエラー。四谷くんのマスターカードもエラー。そんでもって頼みの綱のアリペイもエラー。

前日に、ホテルに「クレジットカード使えますか?」と問い合わせて「OK」とさわやかな返事がきていたのにも関わらずこの連戦連敗。

手持ちの人民元はゼロ(空港で換金するのわすれてた)。スタッフさんが「日本円でいいよ」と言うも、私たちふたりの日本円も足りず…

eSIMが超低速なときに暗くなったお先が、もう1ランク暗くなりました。

「4泊5日、屋根ないのきついかも…」と天を仰ぎましたね…。

しかし、まだ一つだけ道はあります。銀行のATMに行ってクレジットカードで現金を下ろすのです。
妙齢女性のスタッフさんに「銀行行ってきます…」と言うと、

「私がタクシー呼んで連れて行ってあげる」との申し出が。

「え?いいんですか?」と言うと、

ち、力強い返事…!


DiDiというアプリで予約してもらったタクシーに3人で乗り込み、中国農業銀行のATMへ出発。話を聞くと、このスタッフさんはホテルの支配人でした。


車中、「あなた日本人よね、うちのホテルで初めての日本人の客よ」「何が目的の旅なの」「何歳なの」とフレンドリーかつ猛スピードで話してくれました。

あと、「去年ホテルをオープンしたばかりだから、とにかくうちは設備がキレイなの。あとスタッフは英語も使えるし。あととにかく安い安い!あなたホテルサイトでうちを高評価しといてねマジで」とゴリゴリの念押しが。火の玉みたいなハイエナジーな人でした。

ATMに着き、ドキドキしながらVISAでお金を引き出そうと試みると、なんとか成功…!

あ、あぶね~!!(ちなみに四谷くんのマスターカードは引き出しに失敗した)

ATMを出ると、支配人がタバコを吸って待っていました。

またもタクシーに乗り、ホテルへ。支配人に「何か食べたいグルメとかあるの?」と聞かれたので「羊肉の焼肉が食べたいです」と言うと、「うちのホテルの近くに安くて美味い焼肉屋あるよ」とレコメンドが。

「どういうスタイルの焼肉ですか?」と聞くと、「韓国式」と返ってきた。どうせなら中国スタイルがいいのが正直なところ。「ちょっと考えます」と返事。

ホテルに到着。部屋は広々として快適!

必要なものだけ手に取って、いざ北京観光に繰り出すぞ!と二人とも意欲満々でロビーに出ると、支配人が誰かにスマホで電話をかけていて、私たちに気が付き、「ちょっと!」と声をかけてきました。

なんだろうと思って話を聞くと、

「いつ焼き肉屋行くの??」ときかれた。さっき話題にあがっていた焼き肉屋に、今まさに予約の電話をかけていたです。


私たちのあずかり知らぬところで、すごい勢いで話がすすんでいました。

でも、こういう中華圏の熱すぎる親切は今まで何度も経験があります。これがまた、意外な経験にありつけたりするのです。

私は「乗る」にベットしました(「韓国式焼肉」と言っていたのが気にはなったが)。

中国語でのやり取りを一切わかっていない四谷くんが「何て言ってたん?」と聞いてきました。

あ、四谷くんにコンセンサス取るの忘れてた。

四谷くんは「えっ!」と豆鉄砲を食らっていました。私も正直豆鉄砲ではありました。

 

いったん広告です

南鑼鼓巷でショッピング&食べ歩き

北京のレトロな路地にたくさんのお店が集まる南鑼鼓巷(ナンルオグーシアン)へ。

伊勢のおかげ横丁と原宿を足して二で割った感じ。超有名観光地で人が多いが、ぜんぜん許容範囲。想像の北京はもっと混んでいた

買い物と食べ歩きにいそしみました。

小さい焼き餃子(拇指煎包)やイカでゆっくり胃を北京になじませる。

イカにかかった甘め醤油と五香粉(八角や花椒などをブレンドしたスパイス)がおいしい! 

お土産屋で、「え?鳥山明のサインあるやん」と思ってよく見ると、サインを3Dプリンターで立体的に出力したものだった。

あえて「直筆」という路線を消して、「本物・偽物」の土俵から降りているのでしょうか…?ていうかサインて、直筆かつ本物じゃないとあまり意味ないんじゃ…?(ほんでドラゴンボールじゃなくてDr.スランプの方選んだんや)

雑貨チェーン「名創優品(ミンチュアンヨウピン)」で、大食い生配信ごっこのおもちゃを買った
火鍋の具材も、顔のパーツもたっぷり!あの麻辣湯でおなじみのサーカス小屋魚肉団子もある!綿は具材をふっくらさせる用

この日は食べ歩きで満腹に。ホテルに帰ってテレビを見ました。伝統的なお笑い・相声(シャンシェン)の番組が。四谷くんに同時通訳で内容を伝えるも、彼は一切笑ってませんでした。骨折り損でした。

⏩ 明&清の時代のお城・宛平城へ

▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

記事が面白かったら、ぜひライターに感想をお送りください

デイリーポータルZ 感想・応援フォーム

katteyokatta_20250314.jpg

> デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」が届きます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ