ちょっと聞いてよ 2022年11月4日

おめでとう生誕100周年!ハリボーの記念くまグミは6種のケーキ味

くまの形の固いグミといえば、ドイツのハリボー、ゴールドベアだ。

日本でも超おなじみだけど、なんとことし2022年は「ゴールドベア生誕100周年」なんだそうだ。そんなご長寿菓子だとは知らなかった。

100周年記念フレーバーがいま本場ドイツでは売られていて、お祝いの意味か、これがケーキ味バージョンなのだ。

ハリボーがケーキ味……そんなこと……できんの????

東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてデイリーポータルZの編集部員に。趣味はEDMとFX。(動画インタビュー)

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くまは100歳

もともと、ハリボー社は1920年創業。その代表的商品である「ゴールドベア」が1922年に誕生し、ことしが100周年ということらしい。

あのちっさいクマちゃんたちが全員100歳と思うと食べることにも霊験をかんじる。

情報を教えてくれたのは、ベルリン在住のライターほりべさん。先日一時帰国した際に、おみやげでたくさんハリボーのグミを買ってきてくれたのだ。

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こんな包装のハリボーも! はじめて見た~~っ。
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なんて信号みたいなグミなんだ……
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編集部の橋田さんが受け取ったのは、プレッツェル型のグミ。パンのグミだ
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そしてこちらが問題の、ケーキ味のゴールドベア!

本場ドイツからほりべさんが運んできてくれたものだけに、パッケージもオールドイツ語仕様。高まる……。

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100周年期間の限定品ということか
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直訳で「ハリボーはこどもたちを幸せにする…」と書いてある。最後の三点リーダが良い余韻
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三菱食品が輸入販売している日本向けのゴールドベアも買ってきてみた。ちゃんと100周年仕様だ。気づかなかった……
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日本版のこの欄は「きらきら笑顔」なんだな、これも気づいていなかったが良すぎる

知らんケーキが6種類

スペシャルな100周年記念ゴールドベアは、その名も「Kuchenzeit(ケーキタイム)」。

いつものゴールドベアは6種類のフルーツの味が入っているが、そこをケーキ味でいきます、ということらしい。

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いつものゴールドベアがフルーツ味のところ……
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ケーキだ!

ドイツの公式サイトの商品紹介ページもあわせて見つつフレーバーを整理すると、どうもこんな内容のようだ。

ピンクのくま
Erdbeer-Biskuitrolle(イチゴのスポンジケーキ)

みどりのくま
Apfelstrudel(アップルシュトゥルーデル)

あかのくま
Schwarzwalder-Kirsch-Torte(ブラックフォレストチェリーケーキ)

きいろのくま
Zitronen-Kuchen(レモンケーキ)

とうめいのくま
Himbeer-Berliner(ラズベリーベルリン)

オレンジいろのくま
Orange-Rublikuchen(オレンジキャロットケーキ)

……??? なるほど……どこれは……訳してもわからないやつがある。ケーキ以上に、まず異文化だ。

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もういちどパッケージをどうぞ

シュトゥルーデルってなんだろう。ブラックフォレストチェリーケーキとは……。きっと、ドイツではメジャーなスイーツなのだろう。

ドイツの方に「こちらのグミ、お羊羹味となっておりまーす!」と言ったところで「……??」となるのと、いまの私の不明はおなじだ。

グミを通じ、ドイツの文化にふれられるのがまたしびれるではないか。

調べてみると、アップルシュトゥルーデルはどうもそもそもはオーストリアの郷土菓子のようだ。

シュトゥルーデル生地という、パイよりも薄い生地でりんごのフィリングを何層にも包んで焼いた、アップルパイに近いお菓子らしい。


ドイツの大型スーパー、Kauflandのツイートにめちゃおいしそうな画像が載っていた……。 

ブラックフォレストチェリーケーキは、単語としては「Torte」とあるが、日本語でイメージする「タルト」とは違うのだそう。

ほりべさんに聞くと

ドイツ語のTorteは言葉は「タルト」に似ていて紛らわしいんですが、クリーム入りのケーキのことを言うそうです!

ドイツのケーキの中でもメジャーなもので、ショートケーキぐらいの知名度はあります。でも、作るのが大変なのかカフェではなかなか見かけないような気がします。

たまに義理の父がクリスマスに作ってくれます(ですが、特にクリスマスに食べるケーキというわけでもないみたいです)。

とのこと。カフェにはない凝った甘味で、行事に合わせて家で作ることもある。ぼた餅みたいなものだろうか。

そしてそして、ラズベリーベルリンとは。こちらももほりべさんに聞いてみると、ずばり「ごくごく普通のジャム入りドーナッツです!」とのこと。

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ほりべさんご提供の写真がこちら。砂糖のじゃりじゃり感いいですな~~っ

ベルリンでは「ファンクーヘン」と呼ばれ、大晦日に食べる習慣のあるお菓子なんだそうだ(そうか! この記事に書いてあったやつだ!!!)。

ミスタードーナツのエンゼルクリーム的なものの中にラズベリーのジャムが入ったもの、と考えると味の想像がつきやすいだろうか。そんなのぜったいにうまい。

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ケーキの詳細がわかったところで、グミをお皿にあけてみました。ケーキタイム……はじまるか!?!?
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ちなみに、いつものゴールドベアがこちら。ケーキタイムは色味からしてだいぶ違う

 

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ハリボー、おまえ……いけるのか

ゴールドベアの基本のフレーバーはフルーツ。フルーツの甘酸っぱさはグミとして再現の手が届きやすいことは用意に想像できる。 

いっぽう、このチャレンジな「ケーキタイム」のモチーフとなっているケーキはどれもそれなりに複雑な味わいのようだ。

総じてバター、小麦粉、砂糖、そしてチョコレートを味の軸にすえたものもある。

こってりした仕事が、ハリボーにできるのか……。

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6種類、順番にたべてみよう

ひとつずつつまんで食べていく。

……?

……??

……???

3個目が途方にくれるピークだった。残りの3個はもう笑った。クマよ、ゴールドベアよ、これはケーキの味ではないかもしれないね……。

味は、ハリボーだった。いつものと、だいたい同じの、ハリボーのクマのグミだったのだ。

いや、もちろんおなじみのフルーツ味とは若干味は違う。

各フレーバーごとに繊細に6種類で味が違うのも、私の頼りない舌でもなんとかわかる。

でも、どれもジューシーでおいしいいつものゴールドベアなのだ。あの噛み応えもちゃんとあって口内にとどまり味を提供し続けてくれる。

ハリボー、ゴールドベアのケーキタイム、それはくまちゃんの100歳を祝うハリボー社と世界のハリボーファンの心意気そのものなのだろう。

おめでとう、黄色いくま(名前はそのまま、ゴールドベアというらしい)。 そして味わう私たち。

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海をこえ、これからもよろしくね~!

なお、ほりべさんにも味の感想を上記の通り伝えたところ、「いつも思うんですが、ハリボーってどんな形のを食べてもだいたい同じ味ですよね……! あはは!」とのことだった。

世界中が思っている、ハリボーの味のこれが本質!

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