野毛山動物園
関東で無料の動物園といえば、くらいの勢いで有名な「横浜市立野毛山動物園」。桜木町駅から歩いて15分のところに位置する好立地な動物園だ。その道中にある通りは「動物園通り」と名づけられている。無料の動物園の影響力を感じる。
野毛坂というキツい坂を歩き動物園を目指す。体力の無い僕は、この先に動物園がなければまずこんな道は歩かないだろう。その昔、亀がこの坂をのぼりのけ反った、と言うところから「野毛坂」と言われている、わけではないけれどそれくらいにキツい。
野毛坂の先の動物園
この後もいくつかの無料動物園に行くのだけれど、野毛山動物園ほどしっかりとした門構えの動物園は無かった。お金を取る普通の動物園と変わらないのだ。受付に人はいるけれど、この人は園内マップをくれるだけ。「無料」と知らなければ「いくらですか?」と尋ねてしまうレベルだ。
動物のラインアップを見てもやっぱり有料の動物園と変わらない。キリンはいるし、レッサーパンダはいるし、ライオンもトラもいる。動物までの距離が近いのもこの動物園の特徴だ。手を伸ばせばライオンにも触れてしまいそうだ。
子供が多い
5月は多くの幼稚園や小学校が遠足を行うようで、僕が野毛山動物園を訪れた日も多くの子供でにぎわっていた。ただ、子供がいなければとても静かな動物園にも思える。この日ここを訪れている90%が子供だった。
子供が多い動物園は楽しくもあって、動物のほんの少しの動きに「わ~」とか「おぉ~」とかの、サッカーのワールドカップで日本代表が得点を決めたかのような歓声があげる。純粋の素晴らしさを知る動物園だった。
この動物園はキリンやライオンなどのスターが揃っている。子供が多い理由も頷ける。多くの有料の動物園は集客率を上げるためにこのようなスターを集める。しかし、野毛山動物園は無料の動物園。なのに、スターがいる。スターのチャリティーイベントみたいだ。
横浜市立野毛山動物園 横浜市西区老松町63-10 https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/ ※入園無料ですが、管理・運営のために「野毛山動物園募金」を受け付けているそうです(デジタルリマスター公開時追記) |