無料は嬉しい! 感激!
春の動物園は繁殖期で動物園の動物でも野生を取り戻していて面白い。大学時代、どうしようない退屈な講義で教授が「動物園に行くなら春だ!」と力説しているのを覚えている。何の講義だったかは覚えていないし、教授の顔も覚えていないけれどその台詞だけは覚えている。まだギリギリ春だ。しかも、今回紹介した動物園は無料だ。今すぐ動物園に走って欲しい。健康にいいと思う。走るのは。
神奈川県の新川崎駅から住宅地を歩くこと15分で「夢見ヶ崎動物園」に着く。流れる雲が僅かにしか見えないほど木々が生い茂っている丘の上にある動物園だ。そんな中にあるこの動物園はペットと一緒に動物を見ることができる。
多くの動物園はペットの同伴を認めていない。入り口にパッチリとペットは禁止と書いてある。それが普通だと思っていたから、この動物園に来て驚いた。
動物園というよりは、散歩道に動物がいるという感じ。日常の一部に含まれていると言ってもいいような動物園だ。幼稚園帰りの子供が園内を走り回っていたりするが、全体としては静かで時間が止まっているかのような印象を受ける。
同じパンダでもジャイアントパンダに比べるとどこか劣る「レッサーパンダ」。しかし数年前に立つレッサーパンダ「風太」の影響で一世を風靡した。そのためなのか多くの無料動物園でレッサーパンダを目にした。この動物園でもメインとしてレッサーパンダは展示されていた。
その他にもこの動物園では、クモザルやフサオマキザルなどのサルが充実していたり、フンボルトペンギンが悠々と泳いでいたりとなかなか楽しい。静かで時間が平成のはじめの方で止まっているような、まるで別の空間に来ているような動物園だった。
夢見ヶ崎動物園 川崎市幸区南加瀬1-2-1 https://www.city.kawasaki.jp/shisetsu/category/30-26-0-0-0-0-0-0-0-0.html |
西葛西駅から行船公園を目指して歩くこと15分、その公園内に「江戸川区自然動物園」はある。どこか近未来な団地が立ち並び、だけれどもどこか昭和の匂いも感じずにはいられない街にある動物園だ。
最初に行った野毛山動物園と比べると劣るというのが正直なところだけれど、それでもこの動物園はお金を払ってもいいのではないかと思うレベルで動物が揃っていた。そして、プレーリードッグもいた。僕の一番好きな動物だ。
と言っても、この動物園のスターはやはり「オタリア」だろう。5月なのに初夏を思わせる陽気のその日、オタリアは気持ちよさそうに泳いでいた。こども達は歓声をあげていた。本当に無料動物園には子供が多く、カップルが少ない。あ~なんて平和なんだろう。
江戸川区自然動物園にも、やっぱりレッサーパンダがいるし、ペンギンもいるし、サルもカンガルーもいる。甲子園の地方大会の決勝戦くらいのレベルだ(しかも激戦区)。無料でいいの? って感じだ。
ふれあいコーナーにはモルモットなどもいたが、ヤギやヒツジもいた。喜びの歓声をあげる子供とは対照的に、趣味悠々を見る大人のようなテンションで悠々とくつろいでいる動物のコントラストが面白い。
江戸川区自然動物園 東京都江戸川区北葛西3-2-1(行船公園内) https://www.edogawa-kankyozaidan.jp/zoo/ |
春の動物園は繁殖期で動物園の動物でも野生を取り戻していて面白い。大学時代、どうしようない退屈な講義で教授が「動物園に行くなら春だ!」と力説しているのを覚えている。何の講義だったかは覚えていないし、教授の顔も覚えていないけれどその台詞だけは覚えている。まだギリギリ春だ。しかも、今回紹介した動物園は無料だ。今すぐ動物園に走って欲しい。健康にいいと思う。走るのは。
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