特集 2023年2月19日

蛍光灯の箱をどんな改造をしてもいいから遠くに飛ばす

記念すべき第1回大会からわずか2か月。早くも『蛍光灯の箱投げ全国大会』の第2回が開催された。

前回、競技の発案者なのに優勝を逃した私は、「必ず雪辱を果たす」と胸に誓い挑んだのだが…。大荒れの展開となった大会のリポートをお届けする。

1980年、東京生まれ。片手袋研究家。町中で見かける片方だけの手袋を研究し続けた結果、この世の中のことがすべて分からなくなってしまった。著書に『片手袋研究入門』(実業之日本社)。

前の記事:人も都市も「調整中」である

> 個人サイト 片手袋大全

まずは競技のおさらい

はじめに、もう一度この競技の成り立ちとルールを。

昨年、私がDPZ林編集長に「蛍光灯の長い箱を投げると結構飛ぶんですよね」と話したところ、林さんが即座に体育館を予約。あっという間に第1回全国大会が開催された。

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競技のルールはいたってシンプル。

①まずは素の状態の蛍光灯の箱(素箱)を投げる

②その後、より遠くに飛ぶよう箱を改造する

③改造した箱(改造箱)を投げる

④「素箱の飛距離+改造箱の飛距離」の合計で競う

というものだ。今回のリポートを読む前に、できれば前回大会の様子を読んで頂けるとありがたい。(舞いあがれ!「第一回蛍光灯の箱投げ全国大会」

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今回は参加選手増!会場もさらにグレードアップ! 

第1回大会は5人の選手で競ったが、今回エントリーしたのは7人とスケールアップ。

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(左から)つりばんど岡村選手、安藤選手、藤原選手、トルー選手、石井選手(私)、べつやく選手、サイバーおかん選手

前回王者であるトルー選手、私、べつやく選手以外は今回が初参加。謎のオーラに満ちているのはサイバーおかん選手。

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背負いネオンを興味津々に眺める、撮影担当の住さん

日本をもっとサイバーにすべく日頃から電飾を身につけ活動している彼女。前回は禁止していたが、今回からは動力を用いた改造もOK。彼女ならこの競技に“サイバー”という新風を巻き起こしてくれるはず。

スケールアップしたのは参加人数だけではない。会場も前回より豪華になった。

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バスケットコート1面分の広さ。この時点で既にオーバースペックだったが…
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今回の会場。バスケットコートが横に2面、つまり前回会場の倍の広さ。客席も完備!

DPZが蛍光灯の箱飛ばしに社運を賭けている証左だろう。早速、大会準備と参加者達のウォームアップが始まる。

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初参加組は感触を掴もうと試投を繰り返す

果たして、栄光の「蛍光灯の箱投げ杯」は誰の手に。

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まずは素箱投げから。白熱の展開になった!

じゃんけんで順番を決め、まずは素箱を投げていく。

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この素箱投げは前回同様、普通にスポーツとして白熱した展開になった。

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みんな微妙に違うフォーム。思う存分、己を表現する。それがこの競技の素晴らしさだ
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1投目の記録

なんと初参加の安藤選手と藤原選手がK点(蛍光灯の箱点、の略)である10m越えを叩き出したし、前回王者のトルー選手は驚異の11m越え。

この男、やはり本物である

私は「勝たねば」というプレッシャーのせいで、肩に力が入った。大きく引き離されたが、諦めるのはまだ早い。工夫次第で1投目の失敗を帳消しにできるのがこの競技の面白さ。王座奪還にむけて、箱の改造にすべてをかける!

⏩ 次ページに続きます

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