とは言うものの、本当はめちゃくちゃ楽しい一日であった。とにかくずっと笑っていたし、参加選手も「これは良い競技だね~」と楽しんでくれた。
記録だけ見れば、前回大会の優勝が30m25cm、平均が27m30cm。今回の優勝が27m26cm、平均が19m40cm。ペラ箱の問題もあるが、大幅に下がっている。
そう。蛍光灯の箱投げは、もはや「飛ばなくても面白い」ということが分かってしまった。勝ちにこだわっていた私の心も、完全に切り替わった。
この競技には、なにか特別な魔法がある。これを読んだあなたも、実際に参加してみれば絶対にそれを感じ取れるはず。そしてその魔法が伝播していき、いつの日かこの客席が大入り満員になるほどの熱狂を巻き起こすだろう。