特集 2026年6月23日

石垣島で飲み歩く

石垣島で食べたり飲んだりした記録です。

今年の2月に石垣島で「小麦粉と豚骨から八重山そば(沖縄そば)を作る製麺ワークショップ」を開催させていただいたのだが(こちらの記事)、早くも5月に第2回が開催された。

とても素敵な会だったのだが、その前後に石垣島の酒場事情に詳しい方と連日飲み歩いた体験がさらに最高だったので、今回はそちらを自慢させていただきたい。

趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。(動画インタビュー)

前の記事:すだちうどん・そばのすだちを食べるか食べないか

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1日目の1軒目、あだん.亭

愉快な製麺ワークショップは5月30日(土)と31日(日)に開催される「あまくま文化祭」の1日目なのだが、別件の取材もあったので二日前の28日(木)に到着。せっかくなので石垣島を堪能したいじゃないですか。

飲み歩きはこの日の夜から、前々夜祭(聞いたことがない単語だし前前前世みたいですね)としてスタート。メンバーは流動的だが、主にイベントを主催する佐藤真弓さん、石垣島出身で最近京都から帰島した泡☆盛子さん、イベントに出展する漫画家のスケラッコさん、オリジナルチャイナ服ブランド「ラララチャイナ」のしょせんさんなど。

店選びは飲み歩きのプロである泡さんにすべてお任せ。一軒目は「スケラッコさんとしょせんさんは沖縄が初めてということで、まずはオーソドックスな沖縄・石垣の郷土料理が食べられる店です!」と、あだん.亭へ案内していただいた。

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これぞ石垣島に来て浮かれている観光客が喜ぶ店だ。一応みんな仕事だと言い張って集まっているけどイベントの前々日から来る必要はない気もする。
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こちらが石垣島で生まれ育ち、京都で酒飲みとしての腕を磨き続け、二拠点生活を経て島へと戻ってきた泡☆盛子さん。
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まずはオリオンビールで乾杯。突き出しがヒョウタンの漬物で最初からテンションが上がる。
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経木のメニューに「大谷渡り」や「うむずなー」といった文字を見つけてにやけてしまう。
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定番の海ぶどう。プチプチした食感と海を感じさせてくれる風味が好ましい
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店名にもなっているあだんの芽チャンプルーはタケノコの姫皮みたいな食感。
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アダンはパイナップルみたいな実がなる木のこと。
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大谷渡りごま和え。アメリカに渡って活躍中の大谷さんではなくて、沖縄などで山菜として食べられているシダ植物の新芽。ツルッとシャキッとしている。
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これがオオタニワタリで、じめっとした場所の岩などに着生している。
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オオタニワタリの新芽。本州で食べられるシダ植物といえばワラビやコゴミだが、こちらは実に南国らしい姿とサイズだ。
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こちらも定番の島らっきょうの天ぷら。フカッとした衣に南国を感じよう。
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女将さんから泡さんへのサービスで出されたイモの天ぷら。こういうのがいいんですよ。
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石垣島では泡盛の三合瓶(三合といいつつ540mlではなく600mlらしい)をボトルで頼むのが定番とのこと。クセがあるイメージの酒だが、現地だとすいすい飲めてしまう。
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ウムズナーのにんにく炒め。地元でとれる小型のタコでとても柔らかくて瑞々しい。和名はウデナガカクレダコ。
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夜の磯で観察したウデナガカクレダコ。宇宙人っぽさがすごかった。
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島たこのから揚げ。島で捕れるウムズナーよりも大きいタコで、これもまた驚くほど柔らかかった。
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関西風お好み焼きっぽいあちこーこー焼き。熱々という意味で、小麦粉を卵と牛乳で溶いて野菜と焼いたもの。この店のオリジナル料理のようで、もっとシンプルなヒラヤーチと呼ばれる薄焼が一般的とのこと。
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参考として前回来島したときに別の店でいただいたヒラヤーチ。
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ヤコウガイのニラ炒め物。程よい歯ごたえとしっかりしたうま味が嬉しい。
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県魚であるグルクンのから揚げ。この魚がアジではなくグルクンなのが南国へ来たことを実感させてくれる。頭も骨もサクサク全部食べられる。

店の雰囲気も料理も泡さんと佐藤さんのおもてなし精神もスケラッコさんとしょせんさんのリアクションも完璧。

この記事を書きながら写真に収めておいたあだん亭.のメニューを見直したのだが、まだまだ食べたい料理がたくさんあり、早くもまた石垣島に行きたくなっている。

1日目の2軒目、メンガテー

石垣島初日の夜が1軒で終わる訳はなく、所用で先に帰った泡さんがおすすめしてくれた路地裏の渋い店へ。

店名をうまく聞き取れなくて「煉瓦亭」か「メガンテ(ドラクエの呪文)」かと思ったら「メンガテー」だった。母親の屋号(その地域で通用する呼称)が由来らしい。

ちょっとスナックっぽい雰囲気のあるカウンターと、小上がりが2卓の渋い店で、ここがまた最高だったのだ。

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看板にはおでんとそば。
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つまみがおでん盛と八重山そばの2つだけという潔さ。
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おでんはトロットロの豚足が味のベースになっているこってり系でソーセージも入っている。これが島酒(泡盛)のさんぴん茶割りにあうんだ。サッと煮たレタスが嬉しい。
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こってり寄りの八重山そばがまたうまい。締めに最適の汁と炭水化物。

関東で食べるおでんは魚のすり身がベースだが、この島では豚が主役。こういった違いこそ僕らが旅に出る理由だろう。

いつかこっそり一人で訪れて、カウンター席に座っておでんの鍋を眺めながら飲んでみたい。

 1日目の3軒目、BLUE CAFE

まだ初日なので軽く2軒で終わりかと思いきや、佐藤さんの導きで BLUE CAFEというかっこいいバーへ。

 

ここは前回の来島でも佐藤さんに連れてきていただいた隠れ家っぽい場所で、店の雰囲気もお酒の味もマスターの佇まいも素敵だったことをよく覚えている。

普段だったらまず行かないタイプのおしゃれな店だが、不思議と居心地が良いのだ。

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信頼できる案内人のいる旅だと、私一人だったらまず入らないであろう扉をくぐることができる。
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月桃(げっとう)泡盛のハイボール、サトウキビ泡盛のミルク割など、この島のこの店だからこそのお酒を大事にいただく。
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月桃はサンニンとも呼ばれる、餅を包んで蒸したり(ムーチー)、お茶にしたりする香りのよい植物。
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これは前回カウンターでいただいた珈琲アワモリのミルク割。

普段だったらまず行かないタイプのおしゃれな店だが、不思議と居心地が良いのである。

もちろん佐藤さんや泡さんとの関係性からだが、マスターがあまくま文化祭(我々が出たイベント)に顔を出してくれたのが私までうれしかった。 

⏩ 次ページに続きます

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