特集 2026年6月23日

石垣島で飲み歩く

2日目の1軒目、とうふの比嘉

二日目は朝8時にとうふの比嘉という店でスケラッコさんとしょせんさんと待ち合わせて、朝食を食べることに。意外と二日酔いにはなっていない。

ゆし豆腐と呼ばれるふわふわの豆腐が看板メニューだそうで、街中にある宿から徒歩20分程度の場所にあるのだが、向かっている途中シードー線という道路を越えると急にのどかな景色になって驚いた。この先に豆腐屋さんがあるとはまったく思えない。

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サトウキビとバナナに挟まれた小道が素敵なのだが、さすがにこっちでいいのか不安になる。
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牛の鳴き声がしたのでちょっと寄り道。市街地からすぐの場所なんですよ。
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ここがとうふの比嘉。食べる前から来てよかったと確信する。
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なんとなく台湾っぽい雰囲気だなと思ったのだが、台湾か中国から来たらしきお客さんも多かった。朝ごはんは豆腐ですよね。
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ゆし豆腐、そば、玉子焼き、おかゆ(ごはんと選べる)、豆乳がセットになったかりゆしセットを注文。この豆腐がふわっふわで温かくてうまい。お椀サイズのそばも薄焼の玉子焼きもなんだかいい。
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泡さん豆知識によれば、左下にある「お年寄りにやさしいセット」は「かりゆしセット」に改名したそうだ。
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ごちそうさまでした!

注文したセットのゆし豆腐はミニサイズだったが、それでも結構な大きさだった。十分満足だったが、もっと体に取り入れたくなる。

メニューの一番下に泡盛の文字があり、「このおいしい豆乳で泡盛を割りたい!」という欲望が全員の毛穴から溢れ出たが、さすがに我慢しておく。私がまだ知らない石垣島の一面に触れられて大変満足だ。

2日目の2軒目、知念商会

朝食後は明日おこなわれる製麺ワークショップの会場となるあまくま座(映画館)で諸々の準備を真面目にした後、夜に行われる前夜祭の買い出しの途中で知念商会へ。

ここはテレビで何度か見たことがある店で、鶏のササミフライとおにぎりを一緒に食べるオニササが大人気らしい。なんでもすぐ近くにある高校の生徒が始めたのだとか。

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かっこいい猫。
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泡さんから「え、まだ行ってないの?」と驚かれるほど有名な知念商会。
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おにぎりが上でササミが下なのか。
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180円と学生の財布にも優しいオニコロやオニポーもいいけれど、やはりここはオニササだろう。
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ビニール袋を手にはめて、ササミとおにぎりを掴むという驚きのセルフサービス!
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ササミとおにぎりの間にソースをかけて、ササミの形に合わせておにぎりをつぶす。
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ササミフライとのりたまおにぎりとソースという組み合わせが最高。

「こんなのおいしい訳が……めっちゃうまい!」

名物と言いつつも、その組み合わせなら予想通りの味だろうなと思いきや、いざ食べてみるとびっくりするくらいおいしく、作る工程も手に伝わってくる感覚が変ですごく楽しかった。さぬきうどんもそうだが、こういった癖のあるセルフサービスは大好きだ。

今度コンビニにビニール袋を持ち込んで、ホットスナック(ファミチキとか)とおにぎりを組み合わせてみようかな。

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ハッピーマートほんなというローカルスーパーではこの状態で売られていた。半分くらい食べてから、ササミじゃなくて白身魚のフライであることに気がついてびっくり(ササミフライもある)。
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自分だったらどっちを買うか迷う魚の売り方。

2日目の3軒目、石垣島のごちそうを集めた前夜祭

詳しいのは酒だけではない泡さんの案内で、牛肉屋、豚肉屋、マグロ屋、豆腐屋、総菜屋、産直市場、大小スーパー数軒を回り、石垣島中から集めた最高のごちそうを料理して食べる前夜祭がすごかった。

私は旅先で「食べたい欲」と同じくらい「調理したい欲」があるので、こういった買い物ができて台所が使えて食べてくれる人もいる会に参加できるのは本当にうれしい。

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泡さんの情報網と行動力によって、すごいごちそうが集まった。
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南の島のマグロはあっさりした赤身のイメージだったが、この日のマグロはびっくりするくらい脂が乗っていた。海ぶどうが添えられて月桃の葉が敷かれている。
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こういうお野菜を使ったお惣菜がまたうれしいんですよ。
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肉厚な生のピーマンに焼いたスパムを乗っけたスパムピー(漫画家の谷口菜津子さんのツイートで覚えた料理)にマイヤーレモンという苦味の少ないレモンを添えて、台湾へ行く途中でこの会に参加した谷口さんに出してみた。オリオンビールとの相性が素晴らしい。
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後半は石垣島産ブランド豚の『みやぶた』で焼肉という贅沢。
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サッと茹でたオオタニワタリと一緒にいただくのがまた楽しい。
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石垣牛と島のニンニクでステーキまで焼いてしまう。
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ストレートタイプのそばだしを買ってきたので、締めのそばを作りましょう。
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冷たいそばだしに水で締めた自家製麺を入れて、ミントとマイヤーレモンを添えて。こういう一期一会の麺作りが楽しいんですよ。
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もずくバージョンも作ってみた。
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デザートは今が旬の石垣島産パイナップルでピーチパインとゴールドバレル。びっくりするくらい甘い。
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ちなみにパイナップルは地面近くから生えるのかと思ったら、こんな風に実っていて驚いた。
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良い名前の泡盛。

まさに最高の前夜祭だったのだが、楽しすぎて打ち上げっぽい空気になってしまい、イベントを主催する佐藤さんが「まだ何も始まっていませんから!」と諫めていた。

泡さんと佐藤さんの友人のお姉さんが運営している古民家を利用した会場もまた最高で、このままここに泊まりたいくらいだった。

3日目の1軒目、製麺ワークショップからの迷亭

お昼ご飯に食べられるようにという理由で、朝10時半からスタートした製麺ワークショップを無事終えて、宿でひと眠りしてから初日の打ち上げへ。

あまくま文化祭は明日がメインであり、今日はこのワークショップだけ。第一回目ということもあり、(酒を飲む)ゆとりのあるスケジュールなのだ。

本日のお店も泡さんセレクトで迷亭へ。その店名を聞いて、しばらく酩酊だと勘違いしていた。島の食材を伝統的な郷土料理とはちょっと違う角度から楽しませてくれるお気に入りの店だとか。

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映画館で製麺ワークショップをやらせてくれるのはここくらいだろう。
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とってもおいしくできました。
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初日の打ち上げは酩酊。じゃなくて迷亭。明日もあるけど毎日飲む。
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黒板に書かれたメニューが素晴らしいんですよ。
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突き出しはカボチャの冷たいスープで、早くも心を奪われる。
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泡さんが「島野菜の前菜盛り合わせは絶対食べて!」と勧めてくれたので5品盛りを頼んだら、サービスで6品出てきてみんなニッコリ。
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ゴーヤとパインとココナッツとか、食材の組み合わせにアイデアが光っている。
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みやぶたタンのスーチカー。塩漬けにして熟成させる沖縄伝統料理で、タンを茹でて薄切りにしてある。うま味の奥行きが凄い。
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みやぶたの焼売。これがまた肉が甘くてジューシー。
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みやぶたのハナスジの串焼き。その名の通り鼻の筋(どこ?)という超希少部位を集めたもので、まさにコラーゲンの塊。柔らかいのにほどほどの噛みごたえもあり、すっぽんのエンペラを思い出させる。
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もちろん泡盛のボトルを入れます。
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おしぼりをドリンクのコースターにするのが沖縄では定番だそうです。
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ピパーツの葉入り焼きチーズ。ピパーツはヒハツモドキという石垣に生える植物の赤い実を粉末にしたもので(島胡椒とも呼ばれて八重山そばにかけて食べる)、スパイシーなその葉も天ぷらなどで食べるそうだ。焼きチーズのアクセントにするという発想が素敵。
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石垣島を散歩していると、家の塀などによく生えているこれがピパーツ。
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ちょっとスパイシーな石垣島産車エビと島バナナのチリマヨソース。揚げたバナナがトロッとしてうまい。
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石垣産車海老と島野菜、島豆腐のアヒージョ。エビの味が染み出たオイルがまた泡盛と合うんですよ。
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迷亭の手羽先唐揚げは普通の黒胡椒ではなくピパーツ(島胡椒)がたっぷり。コクのある甘みは黒糖だろうか。
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焼きそばではなく塩味のゴーヤチャンプルーが巻かれたとん平焼き風。
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自家製レーズンバターと塩せんべい。こんな組み合わせがあったなんて。これも泡盛が以下略。
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塩せんべいは米ではなく小麦粉を使った沖縄独特の菓子で、独特の歯ごたえと口どけが楽しめる。
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この日キープされた泡さんのボトル。飲み切ったボトルの札を記念に残しているようで、それが積み重なりすぎて優勝者に受け継がれるトロフィーみたいになっている。

ピパーツの葉っぱを食べて感激していたら、佐藤さんが「あとで封筒に入れて送りましょうか」と言ってくれて、「封筒の中身が葉っぱ。タヌキからの手紙みたいだ」と盛り上がる。石垣島の酒場でしか生まれないエピソード。

製麺ワークショップを無事終えたこともあり、個人的には開放感に溢れる打ち上げの気分だったが、明日こそがイベントの本番なのである。

3日目の2軒目、十九番

それでは明日もがんばりましょうといいつつ、軽くもう一軒いってしまうのが石垣島の怖いところ。いや、石垣島は悪くない。

十八番街という歴史ある飲み屋街の、十九番という店で愛想がいいことで評判の猫に私だけ冷たくされるというプレイを楽しみながら、泡盛のさんぴん茶(ジャスミン茶のこと)割をいただく。

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ここもまた居心地のいい店なんですよ。
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中華系のつまみが充実している店で、突き出しが冷やし中華で素敵。
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パクチーのサラダがちょうど良い。他にもいろいろ食べたような。
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猫に懐かれないことに定評があります。

さすがに私はここで帰ったのだが、何人かはこの後また飲みに行ったという話を後から聞いて驚いた。みんな元気だな。

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