ドンキのビールが安くてうまい
最近地元のショッピング施設内にわりと大きな「ドン・キホーテ」が新たに入りまして、楽しいのでよく買いものにいっています。特に嬉しいのがお酒類が安いこと。ある日の値段だと、僕がよく飲んでいる発泡酒である「淡麗プラチナダブル」500mlの缶が、税込価格218円(税抜198円)。これ、コンビニはもちろん、僕の行動エリアにあるスーパーマーケット全般と比べても、10円くらいは安い印象です。
また、近年のドンキはオリジナル商品の開発にも力を入れており、なんとお酒まであるんですよね。
パッケージが思いっきりそっけないこの「本格ラガービール」。前面に「大量生産・モノクロ印刷・簡易包装など徹底したコストカットにより脅威の低価格を実現!」と書かれているとおり、350ml缶が税込164円、500ml缶が229円。これ、一般的な発泡酒くらいの値段ですよ。
試しに買って飲んでみたところ、これがなんの問題もないどころかちゃ〜んと美味しいラガービールで、以来ドンキに行くたびに買うようになりました。
確かに値段は情熱価格だけど、はたして実力は?!
というように、よくドンキに行くようになって先日気がついたんですが、ドンキのオリジナルビール、本格ラガーの他に、なんとクラフトビールもあるんですよね。しかも、僕が見つけられたところで5種類も!
ちなみにクラフトビールとは、ざっくり言えば、有名な大手ビールメーカーよりも小規模な醸造所で作られるビールのこと。
日本では、1994年に酒税法が改正され、それまでビールの製造免許取得に必要な最低製造量が年間2,000キロリットルだったところ、年間60キロリットルにまで大きく引き下げられました。それをきっかけに個性的な小規模ブルワリーが多数誕生し、現在のクラフトビールブームにつながっていったというわけですね。その経緯ゆえ、個性的で攻めた味わいのビールが多いのが最大の特徴。
さっそく買ってきてみたドンキのクラフトビールたち。上の写真の左から、
「アイピーエー」(262円)
「ペールエール」(262円)
「ヘーフェヴァイツェン」(240円)
「パッションフルーツラガー」(218円)
「スタウト」(240円)
しかも5本まとめて買うとさらに割引価格になり、なんと1,089円。つまり1本217.8円。太っ腹なのが、別に全種類を1本ずつ買うんじゃなくて、好きな組み合わせで買ってもその値段だということ。つまり、気に入ったものがあればそれだけ5本買ってもOK。
一般的なクラフトビールって、そのこだわりや希少性から、缶であっても1本1,000円近くとか、いや1,000円を超えるものだって珍しくありません。そう考えるとこの値段は、ちょっと意味がわからないくらいにお得。が、肝心なのは味ですよね。
というわけで、実際に飲み比べていってみましょう〜。
お値打ちすぎるIPA
まずはファンも多いIPAから。
パッケージにはこういてあります。
アメリカから世界的ブーム
良質なホップを大量に使った苦〜いビール
ふんだんに使用したホップの華やかな香りと強烈な苦味が舌と脳に突き刺さる一度ハマると抜け出せない沼ビール
IPAとは「India Pale Ale(インディア・ペールエール)」の略。かつてインドがイギリスの植民地だった時代、インドへビールを輸送する間に品質が劣化しないよう、防腐効果のあるホップを通常よりも大量に使って作られたことが起源のビール。ホップの多さに由来した、強い香りと苦味が特徴です。
正直に言うと僕、あまり苦すぎるビールは苦手で(苦いから)、IPAのなかには本気で容赦なく苦いものもあるので、ちょっとドキドキ。まぁ飲んでみましょう。
プシュッと開けてトクトクとグラスに注ぐ。するとこの段階ですでに、ものすご〜く華やかなホップの香りが。あれ、これ、いいんじゃないの?
さっそく飲んでみると、豊かでフルーティーなホップの香りが口いっぱいに広がり、苦味も最初にガツンとくるものの、強すぎるわけではなくすっと消えていく感じでむしろ心地いい。これ、大好きです。正直、とてもこの値段で飲めるビールとは思えません。ガツンと苦い味を求めている人には物足りないかもしれないけど、バランスのいいIPAという感じかな。
とにかくドンキビール、かなりいいんじゃないでしょうか。他の味への期待値が一気に高まりました。
なんと、ベトナム原産。
どのビールの缶にも共通して「最新設備のブルワリーに直接交渉! 大型タンク一棟分まるごと買い&ドンキ直輸入だからド肝を抜くクオリティと価格を実現!」と書いてありましたが、まさかそのブルワリーがベトナムにあったとは(他のビールもすべてベトナム醸造でした)。
そこで少し調べてみたところ、そもそも一年中暑いベトナムは、ビールの消費量も世界でトップクラス。クラフトビールも、2014年に初めて誕生して以来ブームとなり、日本同様、個性的なブルワリーがどんどん誕生しているのだとか。そこに目をつけ、現地のブルワリーと共同開発されたのが本シリーズということでしょう。
あ、そういえばつい先日飲んだ伊勢のクラフトビールブランド「ISEKADO(伊勢角屋麦酒)」のビールも、ベトナム醸造だった!
ベトナムのクラフトビール事情、機会があれば現地調査してみたいものです。
カクテルのように華やかなパッションフルーツラガー
一度嗅いだら忘れられないエキゾチックな香りとトロピカルな爽やかさが極上の幸福感を感じさせる
目を閉じればそこは南国リゾート
甘酸っぱいフルーツの果汁とビールの苦さは相性抜群
アペリティフにもおすすめ
下面発酵という製法で作られるラガービールは、雑味がなくてすっきりと飲みやすい、日本では王道のビール。そこにパッションフルーツの果汁を加えて作ったのがこちらのようです。
口に含んでごくっと飲むと、確かに広がるトロピカルな空気。土台のビールに華やかな酸味と甘みが加わって、これはもはやカクテルですね。特に、1杯目に飲むと気分が上がりそう。
そういえば僕、以前当サイトで「果汁100%ジュースと発泡酒で作る『なんちゃってクラフトビール』がお手軽うまい」なんて記事を書かせてもらったことがありますが、それのプロが本気で作ったバージョンと考えれば、そりゃあうまいに決まってますね。
ペールエールは王道の安定感
英国生まれの王道ビール
香りとコク苦味の絶妙バランス
シトラスやトロピカルフルーツのような爽快な香りが特徴的
ほどよい苦味、心地よい余韻はおだやかにまったり飲みたい時におすすめ
ペールエールとは、イギリスでは定番の、ダークゴールドや銅色と表現される色合いが特徴のビール。先ほどのインディア・ペールエールから、インドへの輸送要素を抜いたものと考えても良さそう。それでもIPAほどではないにしろ、豊かなホップの香りや苦味が味わえるビールです。
飲んでみるとジューシーな飲みごたえがあり、苦味やコクもしっかり目にあり、充実感のあるビールという印象です。
さて、ここまで3本のビールを飲み比べてきましたが、今日はもう限界。これ以上ビールばっかり飲み続けられないし、クラフトビールにも失礼。というわけで、残りはまた明日!

