デジタルリマスター 2023年3月8日

アメ噛みレビュー40(デジタルリマスター)

これら40種類の飴を噛み尽くす

突然だが、私は飴は噛むモノであると思っている。 誰がなんと言おうと、そう思っている。

と言うか、そもそも私は飴をなめるということができない。 飴を口の中に入れたその次の瞬間には、無意識のうちに飴を噛んでしまっているのだ。 これはもう、DNAに刻まれた本能。私はそう理解した。

とまぁ、そこまで酷い飴噛み中毒は別にしても、 飴を噛むのが好きだという人は、結構多いのではないだろうか。 もうこの際、飴をなめるのはやめよう。みんなで飴を噛もうでないか。

というワケで今回は、なめずに噛むことを前提とした飴のレビューです。

2007年12月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。(動画インタビュー)

前の記事:勝鬨橋の橋脚内部に入る(デジタルリマスター)

> 個人サイト 閑古鳥旅行社 Twitter

キャンデーを噛ンデー

さて、飴を噛むといっても毎回違う噛み方をしていては、 例え同じ飴でも評価は異なってくるだろう。 用意した40種類全ての飴について同じ方法で飴噛みを試み、 レビューする必要があると思う。なのでまずは噛み方を定めるとしよう。

1. まず飴を舌の上に乗せる。
2. 飴の味を確認したら奥歯へ持っていき、2、3回軽く噛む。
3. 歯に力を込めて砕き、噛み応えを楽しむ。
4. 砕いた飴の欠片、そして余韻を味わう。

どうだろう、それっぽく、いい感じではないだろうか。 よし、それでは飴噛みレビュー、行ってみよう!

 

フルーツ系

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・サクマドロップス(サクマ製菓株式會社)

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昔ながらのオーソドックスなフルーツドロップ。決しておはじきではない。

見た目より結構硬く、数回歯でノックしてみてもほとんど欠ける事はなかった。 思い切って力を込めて噛むと一気に砕け、ザラザラした粉が舌の上に残る。 見た目は甘そうに見えるが、実際はそれほど甘くはなく後味もさっぱり。 安心して噛めるドロップ。うまい。

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・キュービィロップ(株式会社ブルボン)

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私が昔から食べている飴。 それでもサクマドロップのような懐かしさを感じないのはそのポップな名前のためか。 かわいらしい立方体の形をしているためか。

いろんなフルーツの味があるのだが、メロンがあたるとちょっと嬉しい。 最近はフルーツの多様化のため、マンゴー味とライチ味が加わっている。 一粒が小さいのでガリガリ噛め、あっという間に粉になる。 サクマドロップよりわずかに甘めだが、うまい。

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・パインアメ(パイン株式会社)

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真ん中に穴が開いているため、サクマドロップスより容易に噛み割ることができる。 むしろ、その穴は噛み割りやすくするために開けたとさえ思えるほど、歯で割りやすい。 まさに飴噛みに適した飴と言えるだろう。甘さと酸っぱさのバランスも秀逸でジューシー。 崩した後の食感もグッド。うまい。

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・太陽を浴びたマンゴー 
(アサヒフードアンドヘルスケア株式会社)

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一時期流行り、今やすっかり定着したフルーツ、マンゴー。そのマンゴー味の飴である。 パッケージには「ぎゅーっとつまった濃厚な味わい&とろける食感」とあるが、 そのわりには結構あっさりしている。 普通になめればとろける食感が味わえたのかもしれないが、飴噛みだとその食感はなかった。 噛み砕いた後、飴の粉が擦れるようにギシギシなるのがややマイナスポイントか。 でもうまい。

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・王様のマンゴー(春日井製菓株式会社)

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同じくマンゴー味の飴。 中にグミが入っているため飴の部分は薄く、 ちょっと歯にあたっただけで簡単に砕けるぐらいに柔らかい。 飴を噛んでいるつもりが結局はグミを噛んでいた。 そのグミのためか「太陽を浴びたマンゴー」より甘く感じる。 やや甘みが口の中に残るが、マンゴー味である以上はこのくらい甘い方が良いのかもしれない。 やっぱうまい。

・マスカットキャンデー(カバヤ食品株式会社)

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これも昔から食べていたなつかしの飴。 小学校の頃、これをポケットに入れっぱなしにしたら、 飴が溶けて包み紙がバリバリになったというのも良い思い出。

かなり硬く、結構強く噛んだつもりでも一部が欠けるだけだったりする。 本気でアゴに力を込め噛み割ると、アメリカの車のフロントガラスみたいにバラバラに砕けた。 決しておいしくなくはないのだが、飴噛みには適さない飴である気がした。 でも何気にうまい。

・ブルーベリーキャンデー(株式会社リボン)

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最近ますます目が悪くなっている私としては、 目に良いというブルーベリーの飴もチェックしておきたいところ。

かなり黒に近い紺色のその飴は結構硬そうに見えたが、 さほど力を入れなくても一気にバラバラに砕けるという、気持ちの良い食感の飴だった。 飴噛みとしてこの噛み心地はポイント高し。 最初は甘さを感じたが、酸っぱさもあってか後味はさっぱり目。かなりうまい。

・じゃばら飴(北山村販売センター北山村長)

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和歌山県北山村の特産、じゃばらという柑橘系の果物を用いた飴。 熊野本宮大社に行った帰りに買ったおみやげを、自分で食べているもの。 私はかなりの高確率でお土産を自分で食べているのだが……まぁそんなことはどうでも良い。

青っぽくちょっと苦味のあるじゃばらの味は好みが分かれるかもしれないが、私は好きだ。 ちなみにこのじゃばら、花粉症に効くらしい。 ただ、ちょっと甘い。また、べとつきがあるので噛むと歯にくっつく。それでもうまい。

・フルーツ系 まとめ

フルーツ系の飴は総じて甘めなものが多いのかと思いきや、 意外とさっぱりした飴も多く、硬さも柔いものから硬いものまで様々。 バリエーションの多いジャンルだと言えるだろう。

個人的には一番消費量が多く、思い入れも深いものが多いので楽しんで食べることができた。

このジャンルでのオススメは……やはり、比較的容易に割れて、かつ噛み応えもあり、 甘酸っぱい味が楽しめる、「パインアメ」を推したい。

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