・小梅(株式会社ロッテ)
やった!ついに濃厚ゾーンを乗り越えた。続くはさっぱりおいしい梅系の飴ちゃん達。
梅系飴の代名詞とも言えるこの小梅は、中に梅のペーストが入っているもので、飴自体は簡単に砕けるようになっている。飴噛みとしてはやや物足りないが、今はこのやさしい酸味を味わえるだけで満足だ。 あぁ、酸っぱいって素晴らしい。
・小雪(株式会社ロッテ)
小梅の期間限定ゆずバージョン。梅がゆずとなっている以外は特に小梅と変わりが無い。小梅よりは少しだけ酸味がゆるいが(それでも若干酸っぱい)、ゆず独特の苦味と香りがあり、小梅よりさっぱりしている。あぁ、甘くない飴、最高!
・紀州梅肉うめ飴(株式会社リボン)
これも中にペーストが入っている系の飴だが、その周囲の飴が小梅より甘い。ただ、小梅よりは大粒で若干噛み応えがある。ペーストの量が多く、噛み砕くと砕いた飴と共にペーストが歯にくっつくのが難点。
・男梅キャンデー(ノーベル製菓株式会社)
んんっ!なんか凄いのが来たぞ。これは酸っぱい。とにかく酸っぱい。そしてしょっぱい。これまでの梅系とは違って歯ごたえがあり、 なおかつジャリジャリ砕くことができる。しかし、この砕いたアメが物凄い酸味を生み、舌を容赦なく刺激する。
男梅というその名の通り、もともとハードな梅飴として世に出された飴ではあるが、 噛み砕くことによってさらにそれが際立つ。本来、少しずつやってくるべき波が、一気に津波となって押し寄せてくる感じだ。これは凄い!
・サクマ式クエン酸ドロップスアセロラ
(佐久間製菓株式会社)
クエン酸ということで酸っぱい飴だと勝手にイメージし、このカテゴリに入れたのだが、意外にも酸っぱさはそれほど無く、むしろ苦味の方が強いか。あ、やっぱり少し酸っぱい。後から喉にくる感じの酸っぱさ。飴の食感はなかなか良いが、この喉に残るイガイガ感がちょっと残念。
・梅系 まとめ
甘いもの続きだった中、この梅系は良い気分転換になった。このような酸味のある飴もまたおいしい。
ただ、梅系の飴は中に梅のペーストが入っていることが多く、飴噛みの飴としてはやや異端という感じもする。純粋に飴だけをガリガリといけるものは少ない。
そのような中、「男梅」の凄まじい梅っぷりには驚いた。男という名にふさわしい、ハードな梅キャンディーだ。これはぜひ、噛んで味わってもらいたい飴である。
・あわだま(パイン株式会社)
ようやく最後のカテゴリーにまでやってきた。あと7つで終わる。そう、あと7つで終わるのだ。テンション上げていこう。
最初はあの「パインアメ」を作っているパイン株式会社の「あわだま」。 これもまた随分昔から食べていた覚えのある飴だ。結構硬い大粒の飴をえいやっ!と噛み砕くと、その飴の欠片がシュワシュワと発泡。ジャリジャリする食感とシュワシュワの泡の感じが小気味良い。ただ、たくさん食べると結構お腹が膨れるので注意が必要。
・きえちゃう!!キャンディー(ライオン菓子株式会社)
なめているうちに飴の色が変わり、その色の変化で占いができるという、女子高生が飛びつきそうなポップな飴。でも私はそんなの関係ねぇとばかりにバリバリ噛み砕く。
硬さはちょうど良い飴なのだが、砕いた後に感じる酸味が少々強い。 また奥歯にも挟まりやすく、やっぱりこの飴は普通になめて占いを楽しんだ方が良さそうだ。
・駄菓子屋さんのあめ玉(株式会社リボン)
でかい。そして強烈に硬い飴。奥歯で砕こうとするが、いくら噛んでも砕けない。本気で噛んでも表面がわずかに欠けるだけだ。むしろ私の歯が砕けそうである。
何度も何度も噛んで、タマネギの皮をむくように飴を小さくしていく。 そして半分ぐらいの大きさになった頃、ようやく飴は抵抗をやめ粉々に砕け散った。
しかし、この欠片がまた甘い。駄菓子屋さんのあめ玉ということもあって、とにかく甘い。粘りがあって歯にも付くし、これもやはり噛むには適さない飴だろう。相変わらず胸焼けは酷い。なんだか寒気がしてきた。指も震えている。
・BREO口中ケアドロップ(江崎グリコ株式会社)
ここまで散々飴を食べつづけ、そろそろ口の衛生が気になるところ。 そこでこの、なめると舌が綺麗になるという口中ケアドロップを投入。 パッケージ裏には「噛まずにお召し上がりください」などと書かれているが、そんなの関係ねぇ(二度目)。
この飴、口中ケアということもありどんな味がするのか想像しかねていたのだが、まぁこれは、刺激弱めのミント系キャンディーといったところか。噛み砕くと思ったよりも甘く感じる。しかし、噛み飴としても中途半端だし、普通の飴としてもやや中途半端。これはあくまで舌をケアするための飴なのだろう。
・ニッキアメ(春日井製菓株式会社)
噛んだ瞬間、思わず叫んでしまった。凄まじく、辛い。舌がビリビリする。これは、アレだ。ニッキ水の味だ。ニッキ水そのままを飴にしたようなものだ。
しかも物凄く甘く、口の中の水分が一気に持っていかれた感じがする。 浸透圧の関係で頬の内側がしわしわだ。こんなものを最後付近に残しておくんじゃなかった。 ラスボスの直前、思わぬ場所に強力な中ボスが潜んでいた感じである。
・チュッパチャップス<バニラ>(森永製菓株式会社)
おなじみ、チュッパチャップス。 粒が大きな飴ということもあって噛みにくく、しかもかなり硬い。そして輸入物であるがゆえ強烈に甘く、粘りがあるため歯にくっつく。 硬い、甘い、歯につく。何かもう、飴噛みに適さない三条件を満たしてしまってる強力な飴だ。
何とか根性で噛み砕き、ようやく全てを食べることができたが、胸が焼けてどうしょうもない。だが、あと一つ。もう、一つ。次で最後だ!
・クルクル<ラムネ>(有限会社大丸本舗)
でた!まさにラスボスにふさわしい飴、ペロペロキャンディー。その甘そうなフォルム、そしてその大きさは、見てるだけで血糖値が上昇しそうだ。果たして、私はこいつを食べきることができるのか?
・ポップ系・その他 まとめ
ついに全40種類の飴どもを制覇した。今はもう、その喜びだけで胸が一杯だ。腹も一杯だ。
正直、もう飴のことなど考えたく無いのだが、あえてこのジャンルでオススメを選ぶとするならば…… これは最後の最後、ラスボスとしての敬意を表し「クルクル」を選びたい。
最後に
こうして私の飴噛みレビュー40、もとい血糖値上昇耐久レースは終了した。朝から食べ始め、全種類食べ終わったのは午後9時。その間、常に血糖値が高かった為か腹は減らず、食事などは一切取らなかった。何かもう、人間をやめてしまった気分だ。正直、当分は飴は食べたくない。
ところで、最近妙に腹が柔らかくなってしまっているのだが、今回の飴噛みレビューでそれが一層加速してしまわないか心配だ。昔、外に出ず家の中でブルーベリージャムとマーマレードばかり食べていた時期があったのだが、その時は一ヶ月で10kg太り、再び元の体重に戻すのに2年かかった。今日食べた飴の糖分量は、少なくともジャム一瓶分以上はあるだろう。
……明日から、ジョギングでも始めようか。