全てはここから始まった
「relax」という雑誌に、ある日NOKIA特集と題して、その北欧の携帯電話メーカーの出す製品がいろいろ載っていた。その中にこんなものが。
電話と同じ色のアイシャドウや携帯型のチョコレートなど、他にもNOKIAは面白いノベルティグッズを出しているらしいが、この自由度は何だ。砂遊びセット。「3G」だ「フルブラウザ」だとワーワー言ってる中、「砂」に発想を飛ばしてしまう。見習いたい発想だ。
そんな中、小田原で「300本倒せるボウリング」ができると聞いた。行ってみたいが小田原、ちょっと遠い。
そこへ、意識の中で遠くの方から声が聞こえてきた。「砂でボウリングのピンを、作っては、どうだい?」
「はい」
砂浜で自分で作れば、新しい海のレジャーになるかもしれない。そしてふらふらと東急ハンズへ行き、ひととおり材料を買ってきた。
1週間前:不安な買い物
以前「ヌーブラを作る」特集でお世話になった売り場の方に、「ボウリングのピンをですね、・・・」と説明する。
・鯛焼きみたいな型抜きっていうんですか、あれを作りたいんですが
・型はボウリングのピンで
・その型に砂をつめて型取りし
・海辺でボウリングをしたい
日々、私以上にめんどくさいお客を相手にしているのか、さすがプロ、すぐさまメモ帳に青写真を描いてくださった。「そうですね、型の周りにFRP樹脂を塗ってパカッと外すか、あるいは塩ビ板の1種をホットプレートで温めて型にぎゅうーっと押し付けるか、ですかね」とのことだったので、1回勝負になりがちな後者の方法ではなく、地道に型に何度も塗り重ねていく方法をとることにした。で、買ったのが以下の材料。不安だ。すごく不安だ。
・ポリエステル樹脂低臭気
・硬化剤
・離型剤
・液体ラッカー(サンディングシーラー)
・硬質ウレタン
型となる「ボウリングのピン」をおもちゃ屋で物色するも、小さい子用の小さいピン、しかも軟らかめのプラスチックっぽい材質でこれまた不安。なので、硬質ウレタンを削って自分で作っちゃうことにした。これは楽しそうだ。
「これは発泡スチロールと違って、ヤスリかけて細かな造型ができます」とのことで、2つ返事で購入。
驚きの作品No.0762「ボウリングのピン」は、次ページで!(ほんとすごいよ)。