特集 2024年10月15日

ボルダリングの壁をたべる

インパクト大のボルダリングの壁ケーキができました。

カラフルでいろんな形の石がズラーっと並んでるボルダリングの壁に、うっかり食欲を刺激されちゃってる人は私だけじゃないはず。

「おいしそ~」くらいの気持ちでボルダリングの取材に行ったら、運動不足で全く登れず、壁に打ちのめされました。くやしさと切なさをかかえて、ボルダリングの壁ケーキを作り、食した記録です。

大阪で生まれ育ちました。工作と漢字が好きです。チェキで盆栽を撮影したり、豆腐を千切りしたりしています。

前の記事:琥珀に閉じ込められた虫をおいしく再現「お菓子コハク」

> 個人サイト 唐沢ジャンボリー

ボルダリングの壁を食べたいので、壁を取材

健康的な趣味としてボルダリングをはじめる方々がいる一方、私は食欲の対象としてボルダリングを見てきました。

ボルダリングの映像を見るたび、「登ってみたい」という気持ちより、「色とりどりの石がはまったあの壁を食べたい」という気持ちがどうしても勝るのです。

先月、ずっと食べたかった琥珀をお菓子で再現しましたが、

憧れの琥珀をお菓子で作って食べた

このムーブメントに乗ってボルダリングの壁も作って食べてしまいましょう。

まずは「実際にボルダリングをして、生で壁を感じてから食べればより感動が増すはず・・・」そんな期待を胸に、

「クライミングジム・ドラセナ」(東京・志村坂上)に行きました。

唐沢むぎこ、はじめてのボルダリングです。

中にお邪魔すると、

わ~カラフル!!

一面ボルダリングの壁でテンション上がります。つかむ部分の「ホールド」は、色も形も百花繚乱、バラエティに富み富みで、もうどうしたって目移りしてしまいます。眼福です。「ホールド見」をしながらゆっくりしたい・・・。

ホールドのすぐ下にある番号は、コースを表しているそう。「青テープ1のコース」の場合、青テープ1のホールドだけをつかんだり足をかけたりして、「G」が書かれたホールドを両手でにぎればクリアとのことです。

さて、90°の壁の初級のルートで登ってみましょう。

うっ・・・

自他ともに認める不安なスタート。めちゃくちゃ下の方なのに、身動きがとれなくなってしまい長めにへばりついています。網戸にとまる知らない虫そのものです。

目いっぱい手に力を入れてホールドを握らないと体を支えることができず、この状態に。こんなに下を見てじっとしてるボルダリングの人、見たことありません。

それでものっそりのぼっていき、ゴールは目の前、

ゴールの石、ゴールの石・・・とどかない

右手のちょっと先にあるホールドを両手で握ればクリアなのに、足をあげることができません。

うまい具合に足をかけられる場所を見つくろえないのです。これは運動不足というか、センスがないことが原因です。

できなかった・・・

レベル10のうちのレベル3のコースに登れませんでした。

そりゃこんな情けない笑顔にもなります。肉親がこの笑い方してたら嫌です。

全身は痛いし、手はジンジンしています。周りのお客さんはモリモリ壁を登っていて、「あ、私は有事のとき、真っ先にくたばるんやなあ」と己の弱さを痛感しました。

全く歯が立たず・・・。かつては「おいしそ~」となめくさっていた壁に、完敗を喫してしまったのです。ボルダリングすることには元々自信があったわけではないのですが、くやしさがこみあげてきました。

⏩ 複雑な気持ちを抱えて…ケーキを作る

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