ボルダリングの壁を食べたいので、壁を取材
健康的な趣味としてボルダリングをはじめる方々がいる一方、私は食欲の対象としてボルダリングを見てきました。
ボルダリングの映像を見るたび、「登ってみたい」という気持ちより、「色とりどりの石がはまったあの壁を食べたい」という気持ちがどうしても勝るのです。
先月、ずっと食べたかった琥珀をお菓子で再現しましたが、
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このムーブメントに乗ってボルダリングの壁も作って食べてしまいましょう。
まずは「実際にボルダリングをして、生で壁を感じてから食べればより感動が増すはず・・・」そんな期待を胸に、
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唐沢むぎこ、はじめてのボルダリングです。
中にお邪魔すると、
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一面ボルダリングの壁でテンション上がります。つかむ部分の「ホールド」は、色も形も百花繚乱、バラエティに富み富みで、もうどうしたって目移りしてしまいます。眼福です。「ホールド見」をしながらゆっくりしたい・・・。
ホールドのすぐ下にある番号は、コースを表しているそう。「青テープ1のコース」の場合、青テープ1のホールドだけをつかんだり足をかけたりして、「G」が書かれたホールドを両手でにぎればクリアとのことです。
さて、90°の壁の初級のルートで登ってみましょう。
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自他ともに認める不安なスタート。めちゃくちゃ下の方なのに、身動きがとれなくなってしまい長めにへばりついています。網戸にとまる知らない虫そのものです。
目いっぱい手に力を入れてホールドを握らないと体を支えることができず、この状態に。こんなに下を見てじっとしてるボルダリングの人、見たことありません。
それでものっそりのぼっていき、ゴールは目の前、
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右手のちょっと先にあるホールドを両手で握ればクリアなのに、足をあげることができません。
うまい具合に足をかけられる場所を見つくろえないのです。これは運動不足というか、センスがないことが原因です。
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レベル10のうちのレベル3のコースに登れませんでした。
そりゃこんな情けない笑顔にもなります。肉親がこの笑い方してたら嫌です。
全身は痛いし、手はジンジンしています。周りのお客さんはモリモリ壁を登っていて、「あ、私は有事のとき、真っ先にくたばるんやなあ」と己の弱さを痛感しました。
全く歯が立たず・・・。かつては「おいしそ~」となめくさっていた壁に、完敗を喫してしまったのです。ボルダリングすることには元々自信があったわけではないのですが、くやしさがこみあげてきました。