デジタルリマスター 2024年7月2日

裏にこだわる(デジタルリマスター)

裏、という言葉にはどこか興味がそそられる。レストランに行っても裏メニューなんてのを知っていたりすると通っぽいし、僕らファミコン世代にとっては裏技をいかに知っているかで学校での地位が決まったものだ。行ったことはないけど原宿より裏原宿なのだろう。裏、という響きには、その道を知り尽くした者だけが通ることの出来る物事の深いところ、そういう雰囲気があるのだ。

今回はそんな魅惑の裏側に迫ってみました。そうるとそこにはある一定の秩序みたいなものが浮かび上がってきました。

2005年3月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

前の記事:上野・二木の菓子にはカフェがある

> 個人サイト むかない安藤 Twitter

始まりは家電から

そもそも僕が裏側に興味を持ち始めたきっかけは家の冷蔵庫だった。たまたまキッチンのレイアウトを変えようと動かしてみたところ、現れたその裏側の格好よさにやられてしまったのだ。

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見るからに家電です、という表。

表向きはつやのあるシルバーのもろに家電なのだが、ひとたび裏にまわると鉄むき出しって感じで、しかも表面にはガンダムのプラモみたいな凹凸がいくつも成型されている。その姿たるやなんとも工業製品っぽいのだ。この冷蔵庫は電気屋さんが運んできてそのまま角に設置したままだったので裏を見たのはこれが初めてだった。

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裏に回ると家電が機械に変わる。
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ジクロペンタン、というレリーフがまたなんとも専門的。有毒っぽいが興奮のあまり吸いたくなる。

これを機に家にあるものの裏側を手当たり次第に見てまわったのだが、冷蔵庫ほどに僕を燃えさせるものはなかった。それならば、と思い火のついた情熱をキープしたまま裏を求めて表に出ることにした。

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パソコンには裏にもリンゴマークが。デザインに手抜きがない。
いったん広告です

期待通りの裏には出会えない

まず目に付いたのが自動販売機。すかさず裏にまわってはみたもののその造りはいたってシンプルで、目を引く点は底辺部分に開けられた通気穴くらいだった。もっとメカメカしているのかと期待したのにがっかりだ。

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なんてことない自販機ですが。
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裏もやっぱりなんてことなかったです。
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書店入り口にいたウサギの広告持ち。
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ソリコミが頭の裏側までちゃんと続いていました。手抜き無し。

かっこいい機械の裏側を見るのはどこに行ったらいいんだろう。

あ、そうかあそこだ。

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