始まりは家電から
そもそも僕が裏側に興味を持ち始めたきっかけは家の冷蔵庫だった。たまたまキッチンのレイアウトを変えようと動かしてみたところ、現れたその裏側の格好よさにやられてしまったのだ。
表向きはつやのあるシルバーのもろに家電なのだが、ひとたび裏にまわると鉄むき出しって感じで、しかも表面にはガンダムのプラモみたいな凹凸がいくつも成型されている。その姿たるやなんとも工業製品っぽいのだ。この冷蔵庫は電気屋さんが運んできてそのまま角に設置したままだったので裏を見たのはこれが初めてだった。
これを機に家にあるものの裏側を手当たり次第に見てまわったのだが、冷蔵庫ほどに僕を燃えさせるものはなかった。それならば、と思い火のついた情熱をキープしたまま裏を求めて表に出ることにした。
期待通りの裏には出会えない
まず目に付いたのが自動販売機。すかさず裏にまわってはみたもののその造りはいたってシンプルで、目を引く点は底辺部分に開けられた通気穴くらいだった。もっとメカメカしているのかと期待したのにがっかりだ。
かっこいい機械の裏側を見るのはどこに行ったらいいんだろう。
あ、そうかあそこだ。