デジタルリマスター 2024年7月2日

裏にこだわる(デジタルリマスター)

裏のないお店もある

ファーストフード店のようにドライブスルーで買い物ができるタイプの店舗には裏らしき裏が見つけられなかった。お客が車で店の周りを回るので裏口とはいえ油断は出来ないのだろう。申し訳なさそうに従業員用の出入り口と食材の搬入口らしきドアがあったが、そこに洗濯機はなかった。

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おなじみファーストフード店にも裏はあるのか。
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車にまぎれて自転車で回っていますが、裏は見当たりませんでした。
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ホテルはどうだ

次は高級そうなホテル。入り口のエントランスには木々が植えられ、開放的で高級感のある表っぷりを演出している。こんな高級ホテルにもはたして裏ってあるのだろうか。

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海辺に建つリゾートホテルの裏はどうだ。
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これぞ表、という表。開放感といい高級感といい、申し分なく表。

仁王立ちする警備員に怯えながらも、観光客が宿泊の記念に写真撮ってますという感じを振りまきながらじりじりと裏へと向かう。そして建物を半周すると、そこにはやはり裏があった。

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裏はフェンスで囲まれていました。

フェンスで囲われていてこれ以上近づくことができなかったが、この閉塞感、寂寥感は裏ならではのもの。フェンス越しに覗くとかろうじて洗濯物が干してあるのが見えた。やはり表あるものには裏が、そして裏には洗濯物が、この法則は現実離れしたリゾートホテルにも当てはまるのだ。 

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かろうじて見える隙間には、やはり洗濯物が干してありました。

家電がつなぐ裏表

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裏、のような表。

表ばかりを目にしてきたいつもの町も裏を意識しながら歩くと2倍楽しめる。表あっての裏なのか裏あっての表なのか、哲学的な解釈が必要となりそうなこの問題に結論を与えるのは、やはり洗濯機の存在なのかもしれない。つまり洗濯機の置ける出入り口、それが裏なのだ。

家電に端を発した今回のレポートは、思わぬ過程を経てやっぱり家電にて結論が下されようとしています。きれいにまとまったように見えるのでこのへんで終わりにしたいと思います。

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