デジタルリマスター 2024年7月2日

裏にこだわる(デジタルリマスター)

電気店にやってきました

ということでやってきました電気店。ここならばかっこいい家電の裏側がたくさん見られるに違いない。並ぶ家電製品の表向きには目もくれず、かっこいい裏を求めてまずは冷蔵庫コーナーにやってきた。

しかし大型の冷蔵庫は表向きに固められて設置されており、その裏側を覗けるものが少ないのだ。しかも数少ない裏側の見えたものはどいつもこいつも手抜き感のするもので、腹立たしい限りだった。なんだおまえらコンプレッサとかむき出しで恥ずかしくないのか。

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おいおい、むき出しかよ。
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むき出しどころかパイプがボディの外に配されています。
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テレビ売り場で時代の流れを感じる

冷蔵庫のふがいなさにがっかりしたまま隣のテレビブースにやってきた。驚いたことにいまどきのテレビ売り場はほとんどが薄型テレビに占拠されているのだ。ブラウン管のテレビはその厚さとは裏腹に、かなり隅の方に追いやられてしまっていた。時代の流れを肌で感じる。

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薄型テレビ強し。

なんて哀愁に浸ってる場合ではない。早速裏をチェックしていこう。

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整頓された感じの裏です。
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裏だからといって手抜きはされていません。
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表も家電なら裏も家電。
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どうです、私の裏側。
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薄型より個性的なブラウン管

薄型テレビは高いだけあって裏側も手を抜いていなかった。通気穴のレイアウトにセンスが出るところだが、どの製品もシンプルでスマート、ハイソサイエティーといった感じだ。うちの冷蔵庫みたいに無骨でマシンライクな製品は流行らないのだろうか。

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裏側にもそれぞれ個性があります。

そう思って隅に追いやられたブラウン管テレビのブースに目をやると、これが意外といけているのだ。かなり個性的に裏側で主張してくるやつとかもいる。家にはブラウン管のテレビがあるのにもかかわらず、興奮して思わず裏買いしてしまいそうになった。ここでいう裏買いというのは、レコードのジャケ買いみたいなもので裏に惚れて思わず買ってしまうとこと。

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そこには何が入っているのかと訊ねたくなる裏の出っ張り。思わず買いたくなりました。
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なんとなく傾向はつかめました

店内をくまなく周りありとあらゆる家電製品の裏側を見て回ったのだが、個性的な裏側を持っていた家電は唯一ブラウン管テレビくらいだった。そしてそのブラウン管テレビも今や主流から外されようとしている。没個性といわれる現代社会の縮図を見た気がした。

電気店ではいまいち僕の欲している裏具合を持つアイテムは見つからなかったが、その傾向はなんとなくつかめたような気がする。

・小型、薄型の製品は裏側もシンプルにまとまっている
・大型の製品はあまり動かさないことが前提なのか裏は油断している

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空気清浄機の裏。シンプルにまとめられています。
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洗濯機の裏。鉄板がそのままむき出し。かなり油断しています。

調べれば調べるほど興味は裏へ裏へと向かっていく。この視点でもう一度町を歩いてみることにした。

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子供には見せたくない番組を食い入るように見ている子供。

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