
ポン・デ・リングは本当に餅として使えるのか ~揚げ出し餅、磯辺焼きを作る

ミスタードーナツが大好きだ。この前はわざわざ台湾でポンデリングを食べたし、開店時間と同時に揚げたてドーナツを食べに行ったこともある。
そんなミスタードーナツは公式サイトでアレンジレシピを乗せてくれている。リッツパーティみたいな気軽な感じだろうとたかをくくって覗いてみたらそのラインナップに驚かされた。
前の記事:台湾のポンデリングは甘辛く痺れる

ミスドがアレンジを公認している
ミスタードーナツの公式サイトを見ると、「おうちでアレンジドーナツ」と題したドーナツのアレンジレシピ集がある。
アイスやプリンと合わせてパフェにしたり、エンゼルクリームを凍らせてアイスとして食べたりと、子供でも簡単に真似できるような提案があってうれしい。ここまではいい。
しかしポンデリングのアレンジレシピになると少し毛色が違う。

なるほどな~!とは思う。その手があったか、みたいな。おかずクレープとかおかずマフィンみたいな感覚ね~ハイハイ、と思う。

ここまで来るとちょっとたじろぐ。
アメリカではフライドチキンとワッフルにメープルシロップをかけて食べたりしてるし、筆者もマックのポテトフライにシェイクをつけて食べるのが好きだ。
でも、それにしたってあまりにもお食事。「ポン・デ・」をつければ何をしてもいいと思っていないか?

ポン・デ・検証 -磯辺巻き-
とはいえ肝心なのは味だ。もちもちしている特徴から、2つともおもちの代わりになるようなレシピである。実際に食べてみたい。
まずは磯部巻きだ。これは普通においしそうなので食べたいだけだ。


レシピにはレンジで温めるように書いてあった。でもほら、おもちって焼いた方がおいしいじゃん。そう思ってグリルを使ったものの、筆者が魚焼きグリルでまともにお餅を焼ける確率は33%くらいだったのを思い出した。でもこれくらいならセーフと判断します。

食べてみようとかぶりつくその瞬間があまりにも磯辺焼きだった。しょうゆとのりだけで磯辺焼きって9割完成している。
それをポンデと合わせると、う、うんま~!であった。おもちではないけど、ポンデにコーティングされた砂糖とだし醤油がいいハーモニーを奏でている。
ミスドを買いすぎて余った次の日の朝ごはんにするといいと思う。うちの父は休みになるとよくミスドを3箱くらい買ってきて母に叱られていた。これを知っていたら夫婦喧嘩のいくらかは回避できたかもしれない。
ポン・デ・検証 -揚げだし-
問題はこれだ。おもちの揚げだしはたしかにおいしい。学生時代、大学生の味方・土間土間の揚げ出し豆腐に入っているおもちが狂おしいほど好きだった。もうないかもしれない。
かといって家で揚げだしなんて作らない。これがおいしかったら筆者の料理レパートリーに揚げだしが追加される。正しくは「ポン・デ・揚げだし」ですが。


砂糖にまみれているせいで焦げやすいのだ。許してほしい。


ぱっと見はつくねだ。ちょっといい焼き鳥屋さんで出されそう。


ポンデだな、という認識は消えない。でもこれはこれでおいしい。横浜ではじめて大根おろしとポンデを合わせて食べた人になった可能性がある。
揚げ物って作り手の技術が如実に反映される料理だ。多分高級天ぷら屋さんが作ったポン・デ・揚げだしは比べ物にならないくらいおいしいんだろうな。
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