特集 2021年6月5日

「愛、それは言葉にならない」~3ykさんインタビュー

月に1度、総集編として、先月人気だったライターへのインタビューと、人気記事のランキングをお送りしております。

この記事では、3yk(みゆき)さんにインタビュー。
5月は「そんなことしていいんですか!?」丸亀製麺の無料トッピングを学ぶ」が大好評でした。

インタビュアーは編集部・石川です。

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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丸亀製麺には無料トッピングが豊富な店舗がある。その楽しみ方を中の人に教えてもらってきた。

「丸亀製麺が来い」

石川:
このお店(北千住店)は前からよく行ってたんですよね?

3yk(みゆき):
はい!仕事帰りにお腹へって我慢できなくなったときにおせわになってました

石川:
部活帰りの高校生か

3yk:
通勤に2時間かかるんですよ、北千住にたどりつくまでに1時間で、そっから乗り換えてもう1時間

石川:
途中で力尽きて。補給地なわけですね。
この店が特別っていうのは気づいてました?

3yk:
入店してから気づきました
わかめが!!!と思って。
その場で写真を撮って家族にlineしました

石川:
そこまでか!
家族なんて言ってました?

3yk:
「天国じゃん」って言ってました。話がわかる家族です

石川:
いつか一家でいかないと。
北千住引っ越しましょうか。通勤時間半分になるし

3yk:
もしくは丸亀製麺が来てくれたら嬉しいのですが

石川:
「丸亀製麺が来い」。

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記事より、左が3ykさん、右が石川です

ご飯に合う麺の可能性

石川:
今回はトッピングをフィーチャーしましたが、トッピング以外のところでも組み合わせの可能性ってあると思うんです。
カレーうどんとか応用範囲広そう

3yk:
丸亀製麺のカレーうどん食べたこと無いな…

石川:
ネギのせまくったカレーうどんとかいいと思うんですよね。
カレーうどんにだしソースもいいかもしれない

3yk:
だしソースおいしそうですね。コロッケありましたっけ?あったらコロッケと唐揚げものせたい。

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ショウガと混ぜてかしわ天にかけると最高、だしソース

石川:
カレーうどん、ご飯と組み合わせるっていう禁じ手もありそうですよ

3yk:
カレーライスってことですか?

石川:
そうそう。うどんのあとに替え玉的にご飯を…

3yk:
禁忌だ。
まだ「うどんのあとにご飯を食べる」ということをしたことがないですね

石川:
やったことないし、聞いたこともないですよね。ラーメンだと普通にそういうセットあるけど

3yk:
たしかに

石川:
バター醤油釜玉もご飯に合いそうなんですよ

3yk:
あ〜〜〜〜ぜったいおいしいですね。明太子おかわりしよう

石川:
では次回作ではうどんライスの可能性について追及しますか

3yk:
ごはんに一番合う麺は何か、はどうですか?

石川:
蕎麦ライスとか、なんかもう支離滅裂でおかしいですね。
考えようによっては雑穀米的な…

3yk:
その点焼きそばライスは普通にうまい

石川:
そばめしが既にありますからね

3yk:
焼きそばパンもうまい。焼きそばすごくないですか??

石川:
クレープとか全然いけそうですよね。焼きそばクレープ

3yk:
ほとんど広島風お好み焼きですね

石川:
うどんクレープは?どうですか?

3yk:
きなことか黒蜜があいそうですね
釜玉うどんの説明に「白玉のような」って書いてあった気がします

石川:
あー、白玉的なポジション、ありえますね。
フルーツうどんも行けるな。あと、
うどんあんみつ。

3yk:
うどんをみつあみにして揚げるとおいしいんですよ。もちもちドーナッツっぽくて

石川:
へー。それは甘くするんですか?

3yk:
揚げてからシナモンシュガーかけます多分テレビで見たんですけど

石川:
うどんスイーツいけますね。ネタのストックがどんどんたまってきました。
うどんネタばかりですが…

3yk:
3ヶ月に1回くらいのペースで、うどんの知見を積み重ねていきます

石川:
肩書はうどん冒険家にしましょう

3yk:
うどんの開拓者!

石川:
うどん探検隊つくりますか隊長として

3yk:
うどん隊

石川:
一気にただの食いしん坊になりましたね

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このへんで再びうまそうなうどんをどうぞ。

 

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人の営みの愛おしさ

石川:
ではこのへんで3ykさんの紹介に入りたいと思いますが(唐突)
新人賞で入ってもらったライターさんですが、今どのくらいでしたっけ、書き始めて

3yk:
一番最初の記事が去年の10月でしたよね

石川:
8か月くらい?もうそこそこ経ってますね。総集編初登場ということでせっかくなので簡単に自己紹介お願いしてもいいですか

3yk:
新人賞ではキッコーマン醤油のラベルを再現してみるという記事で賞をいただきました!3yk(みゆき)です。工作と街歩きが好きです。
あと食いしん坊です

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新人賞 記事部門 優秀賞受賞作「キッコーマンしょうゆに“不可能図形“を見つけたい」より

石川:
あれは名作でした。

3yk:
あれは締め切りギリギリにもうひとネタ…と絞り出したネタだったので

石川:
そうだったんだ…あれすごく良かったですよ 身近なモチーフで見たことないものが現れて、しかも幾何的な考察もおもしろくてという。

で、今日はさらに3ykさんから、これまでの記事からおすすめを紹介してもらおうと思いまして

3yk:
おすすめというか、自分で書いていて楽しかったのは、まずこれ

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まち外れのトタン小屋がみる夢〜オールド・ニュータウン「ゆめみ野」の夢心地調査〜

 

石川:
ゆめみ野っていう場所が埼玉と茨城の2つあって、どっちが夢見心地か比べる、みたいな企画だったんですよね、当初。
それが行ってみたら埼玉の方ですごくいいお店を見つけて、トタン小屋みたいな建物が居酒屋&喫茶店&ご近所さんの寄り合い所みたいになっていて。

3yk:
ニュータウンって、なんかこう「なんもねーよ俺が住んでるとこは」みたいな、生活するためだけの場所ってイメージがあるように思っていたんです。

でも行ってみたら、どんな場所にも住んでいる人がいて、時間が積み重なっていくとその場所だけの味わいがあるな〜ということが発見できたのが嬉しかったです。

石川:
「営み」ってかんじで。
この店ほんと味の塊みたいな感じなんですよね。店って言ってるけど、店の一言では言い表せてないというか

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店内の様子。味の塊

3yk:
そうなんです。それで、トタン小屋はダントツの濃さだったんですが、こっちのゆめみ野は他にもあちこちで町の人達が住みこなしている形跡があっておもしろかったです。

石川:
例えば?

3yk:
公園で中高生が野球しているはしっこの、防火倉庫の上に小学生が登って寝転んでゲームしてたりとか。よくそんなところにテリトリー見つけたな!という

石川:
あはは、もうニュータウンって感じじゃないですね。タウンだ

3yk:
そうなんですよ、ハードは夢っぽいんですけど、年月が経って使いこなされてるのがすごくよくって。自分のものにしてる感がいいですよね

石川:
「住みこなしている」っていい言葉ですね。
次の記事いってもいいですか。

3yk:
はい!

愛について語り始めちゃった

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チューブマンのかわいさはだらけた姿にあり、次いで田んぼ

石川:
イベント会場とかにいる、空気で動くチューブマン人形。アレを作る記事です。
これはデイリーの1本目ですね。僕も大好きな記事です。
すごい人材が来てくれたなって思いました

3yk:
わたしは一本目からこんな地味な記事で大丈夫だろうかと心配でなりませんでした

石川:
いえいえ、これ僕はほんとにめちゃくちゃ好きで、工作記事なのにこんなエモいことあるかと思って。最後とか夕日エンドじゃないですか

3yk:
情緒で突っ走ってましたね

石川:
それで小見出しが「愛、それは言葉にならない」

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記事のクライマックス部分

3yk:
愛について語り始めちゃった
恥ずかしい!!!!

石川:
いや、もうずっとこんな感じでいってほしいんです。毎回、愛について書いてほしい

3yk:
ふふふ、愛の伝道師になろうかな

石川:
やっぱ記事って基本、愛について書かなきゃいけないと思うんですよね
なにかに対する愛を紡ぐべきだと思って。食べ物でも工作でも路上観察でも、対象はいろいろあると思うんですけど。

3yk:
みなさん愛という言葉を使わずとも、ほとばしってますよね。デイリーのライターさんはみんな。

石川:
まあでも、愛そのものについて語る必要はないか

3yk:
え!

石川:
すいません手のひらを返してしまった(笑)

でも、やっぱそういうほとばしりとかみなぎりみたいなのが、滲んじゃってるのがいいなと思って、そういう人に書いてほしいなと思ってます。その点で1本目で愛が出ちゃった3ykさんは、信頼できるなと思いました

3yk:
嬉しさで手が止まってしまいました

石川:
大名作なので、読んだことない方はぜひ!
そして最後にもう1本お願いします。

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すべては営み 

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小さな地球を見た〜カラーコーンの中で育つ植物コレクション〜

石川:
長いこと置かれている三角コーンを持ち上げると、中で植物が育ってることがある、という記事。
3ykさん石集めてるじゃないですか

3yk:
石集めてます!

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3ykさんのinstagramより

石川:
この記事と石、共通点ありそうだなと思って。
こういう、自然の成果というか、自然の働きでこういうふうになりましたみたいなのが好きなんですか?

3yk:
どうなんだろう

石川:
別にそういうわけじゃないのかな

3yk:
気づかないところですごいものができてる!っていう発見ですもんね。同じかもしれないな。

石川:
無理やり言わせた感じになってしまった

3yk:
言われてみれば、苔とかも好きですね

石川:
苔もね、なんか年月の積み重ねというか、そういう感じしますよね。

そう思うとニュータウンの話も一緒なのかな

3yk:
あーそうかもしれない、それはそうですね。営みだ。全部。
人も石も植物も同じ目線で面白がっているフシはあります

石川:
石もね、生命ではないですけど、いろいろ経て今ある形に結果的になってるっていうのは、ある種の営みなのかなっていう。そこが3ykさんの興味なのかなと思って。

……今めちゃくちゃきれいにまとまりつつありますよ、この対談。

3yk:
ふふふ。すごい壮大な着地点ですよ
でもほんとにそうです。

石川:
ここでなんとかうどんにつなげると、最高にきれいな着地ですよ

3yk:
うどんもでも同じ感覚だと思うんですよ

石川:
お、きた!

3yk:
ドラマチック盛りを編み出した人は別にドラマチックだと自分では思っていないでしょうから

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知らないサラリーマンがやっていたトッピング、通称「ドラマチック盛り」

石川:
はい

3yk:
そのひとなりのおいしいうどんの試行錯誤の形跡を、私が勝手に面白がって作品として見ているので

石川:
なるほど、それも一つの営みかもしれない…!核心だ…

3yk:
どうだろう、ちがったか

石川:
あれ、疑問が。

3yk:
ふふふ

石川:
ちょっと!我に返る前にこの対談は締めさせていただきます。


引き続き愛の記事を

石川
ぜひこの調子で今後も愛の記事をお願いできると幸いです。

3yk
ありがとうございます、愛の伝道師になりますね

石川
はい、いつかペンネームを「愛・3yk」に変えましょう
愛・地球博みたいですが

3yk
村上春樹にもありますね
「愛・3yk・小屋に行く その他の短編」

石川
それ何ですか?

3yk
これです

石川
「螢・納屋を焼く・その他の短編」
「愛・3yk・小屋に行く その他の短編」
いっこ多いですね。自分の名前入れちゃった

3yk:
ふふふ

 

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