特集 2015年1月29日

歩くと浮かび上がる地図

歩いた場所だけが見える。かっこいい。
歩いた場所だけが見える。かっこいい。
ぼくたちは、意外なほど街の一部しか見ていない。

住んでる街でも、いつのまにか家から駅までの最短経路ばかりを通るようになったり。

ふだん見ている世界は本当のところどれくらいなのか?を知るための地図を作りました。
1976年茨城県生まれ。地図好き。好きな川跡は藍染川です。(動画インタビュー)

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ふだん見ている世界があからさまになる衝撃

そんなことを思ったのは、GPS地上絵でもよく知られている石川初さんのスライドを見たからだ。

自分が地上で移動した軌跡は、GPSログというもので記録できる。それをまずふつうに地図に落としこむとこうなる。
石川初さんから頂いた画像。時速で色が変わってたりしてて凝ってる。
石川初さんから頂いた画像。時速で色が変わってたりしてて凝ってる。
ここに見えているのは石川さんの10年以上の移動の軌跡なんだけど、衝撃を受けたのは描き方を逆転した次の図だ。
(c)石川初。自分が本当に見ている世界
(c)石川初。自分が本当に見ている世界
GPSログの軌跡の周辺だけを残し、他を消したもの。

ここで黒くなってる場所は10年以上本当に「見えてない」場所だってことだ。ぼくたちは街の一部しか見ていないってことを、こんなに衝撃的に示す図は初めて見た。

これは「スリバチナイト2」というイベントで石川さんが発表していたものなんだけど、この瞬間に会場がどよめいたのを覚えている。
(c)石川初。調布駅のあたりを拡大して文字を追加。
(c)石川初。調布駅のあたりを拡大して文字を追加。
たとえばこれは石川さんの最寄りの調布駅のあたり。北口はあちこち歩いてほとんど見ているのに、南口は特定の道沿いをのぞいてほとんど見えてないってことが分かる。
これも石川さんから頂いた画像。深大寺付近。
これも石川さんから頂いた画像。深大寺付近。

これが作りたい

これはすごい。これを作りたいと思った。こういう図が、石川さんだけじゃなくて誰でも自分の街について作れる仕組みを作りたい。

それで思い出したのは、昔のドラクエみたいなロールプレイングゲームだ。暗い洞窟を歩くと、歩いた部分がだんだん地図になっていく仕組み。

それを自分の街でやりたい。最初は真っ暗で、歩くとだんだん街の地図が出来ていくようにしたい。
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