特集 2014年7月23日

今年もっともくだらなかった動画をきめるプカデミー賞2014

ロゴ by 大伴亮介(グラフィックベイカリー)
ロゴ by 大伴亮介(グラフィックベイカリー)
動画コーナー・プープーテレビの一年をふりかえりもっともくだらない作品を決めるプカデミー賞2014。

7月15日火曜日にそのプカデミー授賞式が行われた。本年度のプカデミー賞を発表しよう。
1980年生。明日のアーというコントのユニットをはじめました。動画コーナープープーテレビも担当。記事はまじめに書いてます(動画インタビュー)

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> 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー

プカデミー授賞式ではプレゼンターに東京No.1SOUL SETで有名なBIKKEさんが来た。「むかない安藤? 知ってますよ」というのでみんながあたふたした。その後むかない安藤はバナナをむかずに食わせた。
プカデミー授賞式ではプレゼンターに東京No.1SOUL SETで有名なBIKKEさんが来た。「むかない安藤? 知ってますよ」というのでみんながあたふたした。その後むかない安藤はバナナをむかずに食わせた。
昨年度の傑作選プカデミー賞2013はこちら
昨年度の傑作選プカデミー賞2013はこちら
視聴数のよかったもの
昨年のプカデミー賞2013は「1分で振り返る朝ドラ『純と愛」(動画はこちら)だった。まずはヒットしたものを3本挙げよう。

YouTubeにここ1年での再生回数を計る機能があったのでそれを見てみよう。
1分でふりかえるシリーズの圧倒的な強さ(それとYouTubeはいまだにコーラふるのが人気だ)
1分でふりかえるシリーズの圧倒的な強さ(それとYouTubeはいまだにコーラふるのが人気だ)

今年も1分で振り返るシリーズが大ヒット

なんとトップ10のうちの6作が火曜担当北村さん制作の1分で振り返るシリーズ。

昨年のプカデミー賞『純と愛』の大ヒット以降も人気で、今では制作者の北村さんはあのフジテレビのめざましテレビで毎日一分まとめを連載している。

そう、プープーテレビでついに売れた人が出たのだ。プープー部分がとれてテレビにいってしまったのだ。
フリー素材を使った1分まとめシリーズから1分で振り返るドラマ『半沢直樹』を。1位の「1分で振り返るアニメ『風立ちぬ』」はこちら

スライドショーでレポートシリーズも人気

さてこのランキング、すべてノンフィクションであることにお気づきだろうか。

プープーテレビはゆるい創作をつづけてきたのだが、ヒット作は主にノンフィクションである。

それじゃあ1分でデイリーポータルZでやってるようなレポートものをやってみよう、と本年度スタートしたのがスライドショーシリーズ。複数の制作者がいるがわりとどれも好評だった。

これがベスト10に2本くいこんでいる。
小田原駅に出来たクリスマスツリーが変 1分レポート
あとの一本はおばあさんが泣いた動画。

これはうちの祖母とのなれあいを帰省のたびにビデオにおさめていたのだが、その一環でゲームと小さなドッキリをしかけたら祖母が泣いてしまったという映像である。
はこのなかみはなんじゃろな(祖母に)
これが感動作としてテレビ系のメディアにうっかり取り上げられそうになった。コメントを求められたので「なれあいで…」とか言ってたら(…ちがうんだよなあ)みたいな顔をされてオンエア自体かなわなかった。ちがわないんだって! これ冗談なんですよ!
制作者の自薦

今年は自薦になりました

ノンフィクションがもとめられてることは分かってるんですが、やはりほんとにどうでもいい動画も愛おしいわけではありまして。

結局自分が一番好きなものが強いんじゃないかと思い、制作者に自薦をきいた。

柿たろう』 ( べつやくれい )

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作者のコメント
「かなりどうでもいい感じにできたところが気に入ってます。次点は『雑たろう』ですかね。 」
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作者のコメント
『「バタバタしてまして(遅れてます)」みたいな言い回しがありまして、実際どんなもんかなとやってみました。けっこう疲れるので遅れてもしょうがないなと思いました。』
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作者のコメント
「15日はきだてさんと中国に行ってるので会場には行けません。BIKKEにも会えず残念。自薦はソーセージ戦車ですかね。」
いったん広告です

ルネッサンス新喜劇 ( 大北栄人 )

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作者のコメント
「近所のブックオフが閉店するというのでぶらついてたらルネッサンスの本が100円だったんです。これでなにかできるんじゃないだろうかと思って、でも思いつかなくて、家に帰ってもやもや~と考えてたときに(……新喜劇や!)と。で、翌日100円にぎりしめて買いに行ったという。ルネッサンスを。100円で。新喜劇するために。」
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作者のコメント
「安藤 昌教 最近のですが「とうもろこし」の回ですかね。野性味、ゴリラっぽさ、子どもが真似しても大丈夫、震え、敗北、と要素はすべて押さえています。」
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作者のコメント
「日常ミュージカルは作詞→作曲→録音→撮影→編集という手順で作っていて、作業開始から完パケまでだいたい6~24時間くらいかかるのですが、この『熱海の温泉』は3時間弱で出来ました。史上最速、とても気持ち良くスルッと出来上がった、ということで記憶に強く残っています。」
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作者のコメント
『基本、多くの方に観てもらいたいと思いながら動画を作ってるんですが、唯一その番組制作サイドにだけは観られたくないんです。でも、この動画だけは観られてしまいました。しかも直接「ヒロエ君動画観たで」と言われ、とっさに出た言葉が「マイナーな番組を色んな人に観てもらいたくてですね…(なんとかかんとか)」
マイナーな番組て作った本人に言うなよ!自己嫌悪に陥った、思い出のある1本です。』
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作者のコメント
『古典的名著なら思いっきりネタバレしまくっても誰も怒られないだろう! ……と思って作りました。「阿Q正伝」は中学生くらいの時に読んだような気がするんですが、内容はすっかり忘れてました。改めて読み直してみたらこんなワケの分からないものだったとは……だいたいこの通りの話です。』
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作者のコメント
『最初のこの音楽を聞いた時は夢かと思いました。あまりによかったのでCDを買ってしまおうと思ったのですが、非売品で、動画として残せたことを幸せに思いました。』
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作者のコメント
『炭酸を作るのに、コーラ豆乳を3パック半入れる必要があって、飲みきるのに苦労しました。ラムネ味も出てるらしいので、また炭酸入れようと思ってます。』
つづいて勝手に推薦枠
プープーテレビはデイリーポータルZのライター以外にあの関西の人気劇団ヨーロッパ企画が暗い旅ポータルとして参加している。他にも今東京で一番くだらない劇団のナカゴー、仕込みiPhoneで世界を席巻した森翔太も本年度は参加していた。

あと小柳健次郎というデイリーのライターも忙しくなって途中までやっていた。忙しさの前に消えてしまうはかないメディアだ。

この4名はこちらからオススメの動画を一本ずつ挙げさせてもらった。

興奮して途中で英語になる旅 ( ヨーロッパ企画・西垣 )

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推薦コメント
世界最小サイズのバラエティ番組『ヨーロッパ企画の暗い旅ポータル』は毎回毎回サイコーな動画ばかり。酒井さんと石田さんが中2みたいな対決をやるという動画が2週間に一度日曜日に公開されている。
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推薦コメント
売れに売れてビームスでTシャツになった(そんな売れ方があるのか!)森翔太だが、売れはじめのころにお願いしてプープーテレビで連載をしていた。しかしすぐに売れていそがしくなったため、この動画を最後に連載終了。みょうな感動作となった。
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推薦コメント
今東京で一番くだらない劇団ナカゴーもプープーテレビで連載していた。しかし突如連絡がとだえてさようならとなった。のちに話をきくと、公演でいそがしくなった主宰の鎌田さんがすべての仕事をとばしたそうだ。数々の入稿伝説があったので動画待つ側としてはさびしい気持ち1割、あれ大変だったなという気持ち9割。
!
推薦コメント
もっとも才能がある男、小柳健次郎は本業のCG制作がいそがしくなったため本年度中に連載終了した。しかしデイリーポータルZではいまだに書いているので、なんでやという気持ちでいっぱいである。はやく連載再開しろ!

もう少し推薦

自薦だと実はこれが好きなんですよ、というものがけっこう多いので本年度をにぎわせたシリーズからもう少し紹介する。

次ページからはひきつづきこちらの推薦。
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ブッダ物語「さんまを裏から見たときのもやもやは何?」

これって意味があるの?という悩みをブッダにぶつけるブッダ物語というシリーズ。累計6本くらいあるうちの一本。

最後はかどわかせ! 植物をナンパする方法

引っ込み思案な藤原が植物なら…とナンパしはじめた動画。「これぞ草食系男子」としてネットで紹介されたりした

クイズ 便所OR用具入れの旅

暗い旅ポータルは良い作品が多すぎる。 ぜひ関連動画から他の作品をチェックを。

人は犬のエサを見分けられるのか?

プープーテレビでも企画ものをよくやっていてそのうちの一本。いくつかの乾物の中にひとつだけ犬のエサがあると言われて急に緊張感が生まれた。

Japanese original burger "TERIYAKI BURGER"

今年はじまった英語できないのに日本文化を紹介するシリーズ。

サバンナで分かる!STAP細胞

なぜ唐突にサバンナ。たしかにわかったような気はするんですが、ものすごくカオティックな画面に。再生回数の伸びがすごかった。

時短すぎる時短レシピ「野菜スープ」

時短クッキングなることばに対して感じる不安を形にしたものがこれ。新語に対する不信感などはよくプープーテレビに出てくる。

麺匠ってなに?「麺匠も恋をするの?」

新語に対する不信感といえばこれも。麺匠ってなんなんだろうというもやもやが生んだ麺匠を想像で解説していくシリーズ。
そしてプカデミー賞2014決定!
以上の作品とのちに大賞に決まったものをイベントで流してもっともくだらなかった動画を決めた。

そして大賞が決まった。大賞はどうでもいい絵描き歌シリーズ。プスカー像がBIKKEさんから藤原浩一へと手渡された。
藤原浩一『どうでもいい絵描き歌シリーズ』に決定
藤原浩一『どうでもいい絵描き歌シリーズ』に決定
このプスカー像、私、大北の手作りである。発泡スチロールを削りだしてその最中に椎間板ヘルニアを発症させた。つらかった。

そんな像であるが藤原は「家に持ってかえりたくない」と。その理由は「箱がないから」。箱の大事さがよくわかるプカデミー賞となった。

さてそのどうでもいい絵描き歌シリーズをこれから全部見ていただきたい。連続で見るとハマるのでDVDがほしい。
どうでもいい絵描き歌シリーズ 再生リストにしたのでシリーズ1~9作めまでが延々と流れる。受賞の決め手となったのは「学校で藤原のどうでもいい絵描き歌が流行ってます」という意見があるらしいという伝聞情報から。UMAを見たようなものである。

それではまた来年の7月にお会いしましょう

こうして今年も無事におわったプカデミー賞。去年ヒカリエのスペースが使えたので冗談ではじめたものの、だんだんと本気になってた。

そしてもう動き出している。次のプスカーはおれだとばかりにまたせっせこ動画を作っているのだ。(ちなみにプスカーをもらうと一年間の保管義務が発生するので実家住まいの藤原が毎年有利だ)

さてそんなプープーテレビでは毎日1分くらいのくだらなくて愛おしい動画を公開しています。愛おしいのは主観が入りました、すいません。まあ毎日ラブリーな動画が出てるのでそれを見ておいてもらって、また来年のプカデミー賞でお会いしましょう。

(来年はプープーテレビにかぎらず全動画を対象にして猫とかに賞あげたいです)
BIKKEさんがバナナをむかずにくわされて「渋っ!」と言ってたのを見て、ぼくは感動して泣いてました。
BIKKEさんがバナナをむかずにくわされて「渋っ!」と言ってたのを見て、ぼくは感動して泣いてました。
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