「加熱するとこうなる」を簡単に説明
まず材料と調理方法だが、『こんにゃくゼリー2個に対してレンジで1分』これだけだ。
今回、ブースではこんにゃくゼリー2個を加熱して出していたが、それ以上増えると伸ばしたときに重さに耐え切れず落下してしまう現象が多々起こる。1個だと少な過ぎて伸ばしたところでたかが知れている。なので2個なのだ。
加熱完了の時点ではサラサラな液状なのだが、空気に触れさせ、少しずつ冷ましていくうちにゆっくりとスライムのような柔らかい感触の固体へとなっていく。
サラッとした液体
ちょっと冷めるとドロッドロのスライムみたい!
こんな形状にするにはスプーンで何度もすくいつつ冷ましていくのがコツだ。
(「スライムみたい!」と普通に言っていたが、よく考えたらスライムって80年代懐かしのおもちゃカテゴリに入ってるものらしいので、それ以降の世代の人には通じないのかも・・・?とふと思ったが、どうなんだろう。)
こんな風に「うわああぁぁぁ!!口から・・・!!!」みたいなホラーな遊びもできる
この食べ方の誕生の経緯を何度も聞かれたが、こんにゃくゼリーが世に出だした16~7年ぐらい前か、妹との間でなんでもレンジにかけて食べるのが流行っていたころに、その流れで誕生したものだったと思う。
最初は「なんでこんな事を・・・・」と怪訝そうに聞かれたが、これを言ったら「実家っぽい・・・!」と納得してもらえる場合が多かった。
この食べ方をし始めた当時(中学生の頃)、周りにも薦めても全く相手にされなかった記憶もあるが、家庭内ではかなり長い間流行ってた。
試食ブースの様子
さて、今回試食ブースでは沢山の読者の方々や出入り自由だったため入ってきた何も知らないお客さん等にこんにゃくゼリーで楽しんでいってもらった。その様子をザザッと紹介しよう。
真顔。すごくいい写真。
CMっぽい写真。
後ろでライター田村さんが「オオッ!」って顔してる!
このぐらいが序盤~中盤で
あるタイミングを境に一気にこうなる
真剣。
形状が綺麗。
ここまでくるとなかなか凄い!
うわーーー・・・・って表情
凄く伸ばしてるライター三土さん
口に直接レロンっと!
おっ、おおぉ・・・・
ヌメーーーーー・・・
すごい嬉しそう!
あはは・・・・あはは・・・・
舌がペロッと出てるみたい
おぉ・・・結構ついてきた!
編集部石川さん、蕎麦でも食べてるかのよう
食べても大丈夫ですよ。
すっげええ!!
この方、3回ぐらい来てくれました
ライター小堺さんも「美味しい」と。
子連れでも美味い!
どうやら偶然会場に入ってきたらしいがノリノリ
中には拒否反応を示す人も居たが、大体8割がたの人が興味を持って進んで食べてくれた気がする。
あからさまに嫌がる子供
ずっと頑なに拒否していたが、最終的にしぶしぶ食べた北村さん
かと思えば、「何回でもおかわりしてもいいんですか!?」と4~5杯(ゼリー10個分ぐらい)食べてたのがこの子。(時間切れで終了。)
ドロドロのこんにゃくゼリーを誰よりも勢い良く食してくれて、それでもまだ食べ足りない様子。すごいなぁ・・・と思って見ていたその子が
松本さんのふせん習字のブースで「サラ金じごく」というフレーズを書いてMVPを取ってた。もうほんと大活躍じゃないか。
何者だ・・・・この子・・・!!と思ってたら、この日公開の地主さんの記事に出てた「
プチ反抗期のハル君」だった。
本当に、本当に美味しかったらしく家でもやりたいと親御さんに懇願してた
松本さんのブースのふせん習字。しかし何故こんな・・・・。将来が楽しみ過ぎる。
感想書いてもらった
試食して貰った方達と話して直接感想を貰うのに加え、一言書いて貰っていた。「ビミョー・・・」という意見もありつつも、肯定的な意見が多かったという気がしている。
「温かいから冬にいいんじゃないか」とか「風邪をひいた時にいいんじゃないか」など。
あとは「これならきっと喉に詰まらない!」という意見も多々。真偽の程は分からないが。
「口の中に入れる瞬間固まるのが不思議」というのは凄く共感!
ライターM斉藤さんなんて「あっためた方がオイシイワー」とまで言ってる・・・!!
「80年代のケミカル菓子みたい」、「ねるねるねるねみたい」など、確かにあのジャンルの菓子と共通するのは「楽しみつつ、そして状態が徐々に変化していく」という点だろうか。
ちょっとアレンジしてみる
こんにゃくゼリーになにかを加えてる訳ではないので、味はこんにゃくゼリーそのものなのだが、加熱することで匂いも味も物凄く甘ったるく感じるようになる。ジュースやジャムが煮立ったという状況を想像してもらうと分かり易いかもしれない。
その匂いにやられてた人がたまに居た。
そこで!!ちょっとアレンジしてみる。これも私が昔からやってる調理法だ。
適当な量の水(今回の場合はゼリーがギリギリ沈む程度)を入れ、それをレンジにかける。ゼリー2つの場合1分半弱程度だろうか。
水を加えてレンジで加熱。
出来上がったらとにかく混ぜる!
出来上がり直後はまだ水とゼリーが分離している状態なので、よく混ぜて馴染ませる。
粘り気と甘さがちょっと減るが充分トロトロ。そして甘味も個人的にはすごく程よい。ゼリー飲料よりもずっとドロッとしているが、ドリンクとして飲むことが出来るぐらいの水っぽさだ。
途中から水が入ってない「のびるこんにゃく」と水入りの「ドリンクバージョン」の2つを出してた。
この調理法も随分前からやっているが、どういう経緯で水を混ぜようだなんて思い付いたのかサッパリ覚えていない。だが水を混ぜたバージョンの方を好んで食べてた時期もあったぐらい気に入っていた。
冷めてもそのままの形状なので、冷やしてもドロドロのまま美味しく飲める。(のびる方は冷めると固まる。)
・・・と思っていたが、「美味しいけど、噛めるか噛めないのかハッキリしない食感が嫌だ」という意見も。人それぞれである。
次はこれ以外のアレンジを実験込みで初めて試みる。
のびない方は残り気味。やっぱりのびる方が面白いからか。
実験!イクラみたいなタピオカみたいな
外気に触れさせると少しずつ固まっていくということは、多分冷たい水にポタポタと落としたらその落ちた形状のまま固まって、イクラやタピオカみたいな小さい球体がいっぱいできるのでは!と試してみた。
熱したこんにゃくゼリーの液体をソーダ水の中に垂らす
ポタポタポタ・・・・・
一気に多量の液体を水中に落とすとゼリーのひとつの固まりが大きくなってしまうので、少しずつポタポタと落としていく。
あ、綺麗!
「ちゃんとすれば吉祥寺辺りのカフェにあってもおかしくない」と言われた一方で「芳香剤っぽい」とも言われたが、ツルッとした感触は例えようにもあまり似たような飲み物に遭遇したことがない気がする。
タピオカよりもやわらかく、わらび餅よりもやわらかい・・・というかツルツルしている。
勢い良く一気に入れすぎたらこうなる(下にたまる)。ちゃんとすればきっとカフェに出せるレベルに・・・
すくってもきれい
夜に薄暗い酒を出す店・・・・居酒屋・・・・・・じゃないか。えーと、、バー??のような店で出てきても光の加減で綺麗に見えるのでは、と思う(が、芳香剤と言われたのでやや自信を失う)。
アルコールに入ってても嬉しい
粒状のこんにゃくゼリーは勿論、勢い良く入れすぎて大きな固まりになってしまったのもサイダーとよく合っていて、本来のこんにゃくゼリーの味わいとはまたちょっと変わった一品だった。
サイダーとまた合う!
ズルズル・・・う、う、うまい・・・!!ズルズルズル・・・
一時間程度放置してたらこんな姿になっててびっくり。炭酸の気泡がゼリーと混ざり合ったらしい。
貰った意見を参考にフォンデュに挑戦
今回色んな意見を貰った。その中でも「フォンデュにしたらいけるんじゃないですか?」と言われたのがちょっと気になったので、自宅でやってみることにした。
これが気になった
まずは具はどうしようか・・・。
「親子丼みたいな感じでこんにゃくにはこんにゃくだろう!」という意見を複数貰う。なのでこんにゃくは採用。
あとは・・・・マシュマロとか?? フルーツも合うかも。
あ、そうだ。
ほそいさんのロイズのポテチをいろんなチョコでやるやつ、あれをこんにゃくゼリーでやってみようか!
という訳で具はこの4つを選択。
土鍋でやったのは、イベント用に自宅の電子レンジを会場に送ってしまい、自宅にレンジがなかったからだ。
ポテトチップス、こんにゃく、マシュマロ、巨峰を具にする
こんにゃくゼリーを贅沢に鍋へ投入
ぐつぐつ煮えたぎるこんにゃくゼリー鍋
こんにゃくゼリーフォンデュ(巨峰)
まずは巨峰から。ぶどう味のゼリーと巨峰。ぶどうとぶどう。味が合うのは分かっている。
けれどもなにか新たな発見があるかもしれないとほんのちょっとだけ期待してたが、やっぱりただの生ぬるい巨峰でしかなかった。
あまりに発展がなく、しかも生ぬるいだけなので、
もうザザッと溶けたゼリーを上からかけて冷やして食べることにした。もうこうなると普通のフルーツインゼリーでしかない。
このままだと生ぬるい巨峰
もういっそのこと普通のゼリーになってしまえ!
こんにゃくゼリーフォンデュ(マシュマロ)
すごく甘い!!!!とにかく甘い!!!!
それしか言えない・・・・。
こんにゃくゼリーフォンデュ(こんにゃく)
合わない。とにかく合わない。それ以外に感想は特にない。
マシュマロ、甘すぎる・・・としか言えない
こんにゃくゼリーにこんにゃく、合わない・・・・としか言えない
こんにゃくゼリーフォンデュ(ポテトチップス)
チョコレートの甘さとポテトチップスという意外な組み合わせがあんなにヒットしてるんだから、ポテトチップス(塩味)への甘い物がけはもしかしたらいけるかもしれない・・・・!!という期待を込めて食べてみたが・・・
もうドバッとかけてしまった
美味しくない・・・・・なにこれ。
ダメだった。全然美味しくなかった。
根本的に合わない。
・・・という訳で、こんにゃくゼリーをフォンデュにすることのメリットはなにひとつとして見つからず。具のチョイスが悪かったんだろうか。
「フォンデュにしたい」と言っていた読者の方、やめた方がいいと思いますよ。それか合う具材があったら教えてください。
流れ作業と実演を振り返る
この日こんにゃくゼリーを300個(2つずつ)も加熱し続ける、という単純な流れ作業を5時間にも渡って延々としてたら腕や肩が物凄く痛くなった。有り難いことに全部捌き切れた。
中学生の自分にこのこんにゃくゼリーを加熱したものを持ってステージに立って、他人に食べさせる実演をする日が来るんだと言っても絶対信じないだろうな・・・と思いつつ、この日を振り返る。