旅人っぽい格好で集合
今回はヒッチハイク企画なので「旅人っぽい格好で集まって欲しい」と友人達に事前に言っておいたところ、各自が旅人の装いで集合した。
「膝丈の短パンに素足にサンダル」という装いで行ったところ「旅をなめんな」と叱られたが、実際は誰一人としてアウトドア派ではない。
左から友人Aさん、私、Sさん。それぞれの「旅に出る格好」。
今回の主旨だが、まず一例を見てもらおう。
「ヒッチハイク先として明らかにおかしい場所ってどこだろう・・・??」と、思いつく地名を紙に書く。
掲げてる文字がちょっと遠い異国ってだけで、「すごく無茶なヒッチハイク」に見える。
どこか涼しい場所へ行きたい・・・・
すいませーーーん
モスクワ方面行きませんか!?
目的は、上のような「無茶に見える」「ちょっと違うだけなのにどこかおかしい」ヒッチハイク写真を撮ることだ。
いくつかのバリエーションを撮影してきたので紹介したい。
ヒッチハイクを見比べる
まずは通常のヒッチハイクを見てもらおう。
「公道で地名を掲げる」、それだけでいくら行き先がおかしかろうが、まあ「ヒッチハイクをしている人たち」には見える。
次はハワイだ!椰子の木のイラストが古臭いと言われた。
ハワイ方面行く人居ませんかーー
不自然度:★★★★☆(4)
仮に「HAWAII」という店とか、ハワイアンセンターでも近くにあればほんのちょっとは自然に見えないことも。
ここで車以外の乗り物・・・・船で試してみよう。
ハワイと言えば海外じゃないか!車より船だ。
どなたかハワイ方面へ行く人いませんかー
不自然度:★★★☆☆(3)
風景の非日常感のお陰でさっきよりは多少自然に見える。
すいませーーーん
は、、ハワイ・・・・
こう見ると何かの合図を送ろうとしてる人たちにしか見えないか。いや、見ようによってはヒッチハイクか、いやそうでもないのか。
考えてるうちにだんだんよく分からなくなる。
すいませーん。ラスベガス行きたいんですけどー。
それはそうと、このタイミングで見知らぬ家族がいかだで通過。
こういうヒッチハイクもどこかの国の、こういう船が交通手段のひとつであるという国ならばあり得るか。
不自然度:☆☆☆☆☆(0)
偶然通過したいかだに乗った家族、という不自然な状況が逆に調和してる。ミラクル・・・!!
あ、行かないですか?そうですか。
行き先がざっくりしすぎなパターン
次に、「行き先がざっくりしすぎ!どこ行きたいんだ・・・・この人たち・・・」というパターンをいくつかやってみる。
行き先がざっくり、「わかりづらっっ・・・!!」「一体どこ行きたいんだ・・・」って例だ。
うーーん、何と書けば。『故郷』とか?
お願いです、帰りたいんです・・・!だれかーーーー!!
不自然度:★★★☆☆(3)
異国の地とかと比較すれば、まあアリかも。
どなたかパーティー会場まで連れて行ってくれませんかーーーだれかーーーー!!
不自然度:★★☆☆☆(2)
「会場に連れてって」ではなく「会場はここですよ」という目印に見えなくもない。
公道でやっていると、大体の車は文字を見ているのか徐行しつつ通り過ぎ、徐々にスピードを上げて去っていく。車の中の人の表情までは分からないが・・・。
時間が経つにつれて「なかなか車が捕まらない・・・」というところからの疲労困憊。
そこからだんだん無表情になっていくのもヒッチハイクの特徴である、と思う。
もうだんだんどこへ行きたいのか分からなくなってきた
不自然度:★★★☆☆(3)
「関わるのが面倒な度合い」がちょっとだけ増加。
そして書いてある単語によっては車がちょっとに避けられている・・・という空気を察知したが、気のせいか・・・?
意味を含むものをこんなに大々的に掲げてると、ヒッチハイクじゃなくてものすごい自己主張に見えるようだが、
「ち、ちがうんです!自己主張じゃなくてヒッチハイクなんです!」と声を大にして言いたい。
メッセージ性があるとヒッチハイクとしてアウトか・・・。いや、それだけじゃないかこれは。
無茶なものをヒッチハイクしようとしたい
車以外のものをヒッチハイクしようとしてみたい。「車以外の乗り物」って・・・?と言われたら、まず下の例を見てもらおう。
まあ「肩車のお父さん」とかでも乗り物と言えば乗り物な訳で。
ロス連れてけよ。
「行き先の書いた紙を持って、乗り物に対して、連れてってくれと訴える」
という意味ではこれも立派なヒッチハイクじゃないか。
あっ、、スルーされた・・・・!!
突然挿し絵(編み)になったのは手ごろな親子が手近に居なかったからである。これでざっくりと分かってもらいたい。
「肩車のお父さん」はできなかったが、他の物を使って「ちょっとそれ無茶すぎるだろう」というヒッチハイクをしてみよう。
無茶なものをヒッチハイクしようとする実験
この2つに関しては「あー、なかなかそれっぽく見える!」と思ってたが、暑さのせいだろうか。
撮ったものを一通り並べてみる。
ラスベガスまで乗せてってよ
聞いてる?ベーーーガーーースーーーー!!
不自然度:★★★☆☆(3)
意外とベガスが近いのかもと思えばそこまで不自然でもないと思うがどうか。
すいませーーん、ベガス方面行かないすか?
ベーーーガーーースーーーー!!
この2つに関しては「あー、なかなかそれっぽく見える!」と思ってたが、暑さのせいだろうか。
不自然度:★★☆☆☆(2)
判断基準がだんだんよく分からなくなってきた。見てるうちに結構自然に見えてきた。
公園施設内の汽車っぽい乗り物
歩み寄りがちょっと足りない!と反省したのがこれ。ほぼ満員の乗客にとにかくガン見されてたからってひるむな!と撮影中の自分を叱りに行きたい。
うおっっ、何か来た!!
ら、ラスベガス方面とか行かないですよね・・・!?
ら・・・・・ラス・・・・ラスベガス・・・・・
べ、、ベガス・・・・・
不自然度:★☆☆☆☆(1)
トンネル内に突然こんな汽車が入ってくるという状況の非日常さに「ラスベガス」と掲げてる自分が若干負け気味。こんな状況だとそんなに不自然でもない。
コースター
乗らない人は柵の中に入場できなかったとは言え、遠すぎたかこれは。乗客に書いてある文字を当てて貰うゲームにしか見えない。
今度こそラスベガスへ・・・
うおっっ、来た!!
べっ、ベガス方面・・・!!!
ベーーーガーーースーーーー・・・・
不自然度:★☆☆☆☆(1)
これも景色に溶け込み気味。
エスカレーター
「乗り物に乗ってたらヒッチハイクしてる人が居た!」 というさっきまでとは逆パターン。
「ロス行きたいとか何言ってんだこの人」「乗りたいならさっさと乗れよ」と言いたいところだ。
すいませーーーん
これに乗ればロス行けるって聞いたんですけどー
・・・・・・。
不自然度:★★★★★(5)
今回の全ての写真の中で、一番状況説明が難しい写真な気がする。
エレベーター
ラストはヒッチハイクで行きたいところに連れて行って貰おう。
すみませーーん、一階方面・・・・
あ、乗せてって貰えるんですか!?
すいませーーん。え、ほんとにいいんですか・・・??
すいませんねー、ほんと・・・・
近くまででいいんで・・・・
不自然度:★★★☆☆(3)
紙に書くだけでエレベーターを呼んだ人みたいに見える。
「こういう大喜利みたいなもん」というまとめ
「無茶な行き先を書いた場合、どのくらい不自然に見えるのか。」
「車以外のものをヒッチハイクしようとした場合、ヒッチハイクとしてどの程度成り立つのか。どの程度無茶に見えるのか。」
この2点を冒頭で提示してたが、そんなことより「次はどこにしようか」と紙に書く内容ついて話し合い、よりくだらない意見が出て盛り上がる。この流れが面白かった。
こんなネタの出し合い合戦がちょっと大喜利みたいでもあった。
「待機場所がこの場所ならばこの目的地を書いた方が面白い」という組み合わせによる楽しみ方もきっとあるだろうし、もうちょっと試してみたい気もする。
こういうフェスだと思うことにする
夏になると若者たちはフェスだのキャンプだのと、暑い中出掛けていくが、そういうのに全く行かない人間からしてみたら「炎天下でなにかを達成する」というだけで「ああ、フェスってこういうものなのかな」と思ったが、違うかもしれない。
個人的に今年の夏、屋外で最もアクティブに動いたのがこのヒッチハイクだ。いい夏の思い出になったと思う。
「鯉をヒッチハイクしようとした」はどう見ても無理があった