セグウェイへのあこがれ
セグウェイがニュースになったのは今から20年も前のこと。アメリカで誕生した革新的な乗り物に、当時小学生の筆者はあこがれていた。
しかし、日本の道路は走れないし、そもそも親に買ってもらえるわけもなく、セグウェイに乗るのは到底かなわない夢だった。
ところが、いまは横浜で乗れるらしい。全然知らなかった。このたび、あっさりと夢をかなえることができた。
1万円払えば公道でセグウェイに乗れる
セグウェイジャパンが全国各地でセグウェイツアーというものを開催している。横浜では2019年から公道でのセグウェイツアーが始まっている。2時間30分のツアーで1万円。
料金を聞いて一瞬「うっ…」となったが、2人のインストラクターが付いて2時間30分面倒を見てくれるし、何より1万円で夢がかなうのだ。十分安い。申し込んだ。
集合場所はみなとみらいのAPAホテルの裏の広場だ。
この日は我々の結婚記念日で純粋にセグウェイを楽しんでいたのですが、終わってから「めちゃくちゃ楽しかったから記事にしたいな~」と思い、こうして記事にしています。 なので、ライターとしてではなく客として浮かれ気分の写真が多いです。
まずはみっちり練習
まずはセグウェイの制御の仕組みについて教えてもらう。
セグウェイを制御するのは重心、ただそれだけである。前に行きたいときは重心をセグウェイの前に持ってくればよいし、止まりたいときは重心を後ろに持ってくる。真ん中の棒は体を支える取っ手でしかない。
写真は無いが、初めてセグウェイに乗った瞬間である。長年の夢が叶った感動よりも、「うまく走らなきゃ」という思いが先行する。車と違って最初のうちは「とりあえず止まる」がむずかしい。 うかうかしていると進んで行ってしまう。
でもすぐに慣れて完全に乗りこなせるようになった。ポイントは背筋。セグウェイは重心移動がすべてなので、背筋をピンと張り、体の軸ごと傾けるようにするとコントロールしやすい。ふだんひどい猫背の筆者でもセグウェイに乗っている間は強制的に背筋をピンと張ることになる。
いよいよ公道を走る
30分以上におよぶ広場での練習を経て、いよいよ公道を走る。
基本的に広い歩道や公共スペース(埋立地のみなとみらいには無駄に広い公共スペースが多い) を走るが、たまに横断歩道を渡ったりする。そのため、ツアー参加要件として運転免許証が必要だ。
筆者は5年以上車を運転していないペーパードライバーだが、「今日この日のために免許を取得したのだ」と胸を張って言える。
爽快である。ようやくセグウェイに乗った実感がわいてくる。これだ。これをやりたかったのだ。5月のみなとみらいの心地よい浜風を受けながら、スルスルとセグウェイは走っていく。最高~!
風を切りながら街を走るのが気持ちいい!
すれちがう歩行者から「あ、セグウェイだ!」という声が聞こえてくる。何度も何度も。 周囲の人々に話題を振りまきながら走っていく。若干はずかしいけど、たぶんニコニコしておいたほうがよさそうだ。
街行く人の話題の中心となるが、堂々と楽しもう