特集 2023年6月4日

最高の砂糖水ができた

砂糖水スタンドをやりたいとここ2か月ぐらい言っている。

その第一歩として最高の砂糖水のレシピ開発を行った。
 

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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なぜ砂糖水か

4月1日に喫茶デイリーポータルZを開いたとき、冗談でメニューに砂糖水を入れた。

歴史は冗談から始まる

当初、砂糖水は評判が悪かったが、途中からポッカレモンを入れるようにしたらおいしいと好評だった。

「え、それだけで?」

砂糖水っていけちゃうんじゃない? まさに天啓を得た瞬間である。

そういえば、甘くておいしいと評判の食パン屋は砂糖を入れているという噂もあった。

甘いからおいしい、21世紀でもそんな図式はまだまだ有効だったのだ。人間の習性は現代人も石器時代の人間も変わってないという。だから人間は甘さへの渇望から逃れられないのだ。
砂糖はそんな人間を惑わす常習性がありながら規制されてない。

おいおい、すごいチャンスが残ってるじゃん。

食パンのような砂糖+小麦があるならば、僕はもっとシンプルに砂糖+水だ。これなら砂糖の魅力がダイレクトに伝わる。

砂糖水の今後

まずは砂糖水を移動式スタンドで売って話題を呼び、瓶に詰めてネット販売、商業施設でポップアップショップ、そして百貨店販売。
最終的には砂糖水の元、という粉を売る(砂糖)。

同時にコンビニ展開して元のファンに「もうだめになった」と言われるところまで想像できた。

ロゴも考えた。

025.png
流行りの右肩上がり文字にした

そう、ただの砂糖水ではなく「クラフト砂糖水」という名前にする。手作りだからね(このあとのレシピを見ていただければ手作りというのも納得してもらえるはずだ)。

それに、砂糖水は市販のジュースに比べて砂糖の量が少ないし、人工甘味料ではなく砂糖を使う。甘くて正直でヘルシーだ。

どんどんうまくいく気がしてきた!

スティーブジョブスはペプシからアップルの社長をスカウトするとき「砂糖水を売り続けるか、世界を変えるか」と聞いたらしい。

僕は堂々と砂糖水を売る。世界とか変えない。 

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「伝説の砂糖水」のレシピ開発

リアル展開の前にネットでの話題作りが定石だろう。
最高にうまい砂糖水のレシピ開発の記事がバズる → あの砂糖水が飲めるイベント開催というコンテンツマーケティングのお手本戦略だ。

バスる記事とは、いまあなたが読んでいるこの記事です。

では始めよう。

「僕が溶かすんじゃなくて、砂糖の声を聴くんです」

砂糖水スタンドのイメージを上げる(単価を上げる)ためにキャラクターを作った。いつもであれば会社の会議室で撮影するところをキッチンスタジオを借りた。

砂糖を味見するときは手の甲で(それっぽいから)
今回のレシピ開発に協力してくれるスタッフ(左から、こーだい、トルー、石井公二、安藤昌教)

安藤さんは元カフェマスターだし、石井さんは現飲食業、こーだいさんは丸めがねがカフェっぽい、トルーは右肩上がりの文字のTシャツを着てる(ZAZYと書いてある)。安藤さんのカフェで発泡酒とカップラーメンを出していた過去は封印した。

スタッフは砂糖水の感想だけではなく、上記の手の甲で砂糖を味見するしぐさや「塩をひとつまみ入れるといい」、花と一緒に出して単価アップなどのアイディアも出してくれた。今回の趣旨を理解している。

今回試すのはこちらの砂糖たち。明朝体で書くよ
ちょっとずつ水に溶かし、砂糖の声を聴いていく(=味見する、の意)

マドラーがなくて菜箸でかき混ぜているのは抜け感とお考えください。 

今回は全体に記事の写真を白くしている。店のインスタグラムに使うためだ。

⏩ 砂糖水にぴったりの砂糖が見つかった

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