特集 2023年6月4日

最高の砂糖水ができた

まずはいちばんノーマルなグラニュー糖から。

グラニュー糖の砂糖水
花の蜜(トルー)
水の存在を感じる。というかほぼ水(安藤)
ぼんやりしている。ベーシック(石井)
煮詰めてないココナツぐらいの甘さ(こーだい)
ぼんやりしている。量を増やしてもぼんやりしている(林)

砂糖水スタンド大丈夫か!という感想が並んだ。でもこれは伏線回収されるで安心してほしい(おれが)。
これをベースに味わっていこう。

「煮詰めてないココナツぐらい」という語彙が良い。そういうのがの欲しかった。店を開いたらお客さんそう言おう。

次は北の大地から、てんさい(ビート、サトウダイコン)からの砂糖だ。

てんさい糖の砂糖水

純露(あめ)の味。砂糖水としては主張しすぎかも(林)
麦茶っぽい。外で飲みたい味。ややべたっとしている。(こーだい)
コクがあるがクセもある(石井)
未完成の料理。丸いくさみ(安藤)
ねむくなる(トルー)

あめの純露に似ているということで意見は一致した。ナチュラルな雰囲気だったので期待したが砂糖水にはあまり向いてないようだった。料理に使おう。

メモ書きながら真剣にやってます

次は生砂糖。さとうきび由来の無精製の砂糖の商品名だ。

生砂糖(無精製サトウキビ)の砂糖水
香りがあるので最初から良い。600円(トルー)
青臭いながらも高級感あり(安藤)
自然感はあるが、くさみととらえる人もいそう。風味がある。(石井)
水に溶かすと特徴が引き出せる。複雑な味(こーだい)
筋っぽい。砂糖だけではない味がする。(林)

石垣島でサトウキビをつぶしてジュースを作ってくれるスタンド(超うまかった)の味に近い。

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鼻を近づけたときに香りがあると石井さんが話していた。香りかいだりしてそれもかっこいい(僕は分からず)
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そしていよいよ有名な和三盆。そのまま舐めても和菓子として完成している味だった。

和三盆の砂糖水
一瞬、甘くないぞと思わせておいてからのつるんとした食感。(林)
飲んだ後に余韻が残る(こーだい)
和菓子感。クセがないとも言えるし、あるとも言える。(石井)
すっとのどを通るけど、味は口に残る。子供のころならずっと飲んでいた。(安藤)
わらびもち、おだんご、らくがん(トルー)
不二家のミルキーに似ていると思ったがその意見は僕だけだった

水で薄めてはいけないと思ったのが黒砂糖。

黒砂糖の砂糖水
うすい黒蜜、なにかの食べ終わり(トルー)
すごく黒糖、うっすら沖縄。黒蜜になれなかった何者感(安藤)
黒蜜からコクを引いたらこれ。野暮ったいがそれを求める日も来るかも(石井)
冷やすか味を濃くするかしたい(こーだい)
雰囲気はあるが甘さが来なくて拍子抜けする。両脇を甘さが通り過ぎて中心がない。(林)
黒蜜の味がするので薄めるとがっかり感が出てしまう。砂糖の量を増やすと黒蜜には近づくが黒蜜にはならず、なんかそういうパラドックスあったなという味だ。

最後に三温糖だ。

グラニュー糖を加工したものなのでそれほど期待してなかったが、意外にくせのなさが高評価だった。

三温糖の砂糖水
ふっくらしている。口の中で丸い甘さ(林)
悪目立ちしない程よい個性。口に香ばしい甘みが残る(こーだい)
グラニュー糖に近い。「風味がない」というのがプラスに働く(石井)
洋菓子っぽさがある。香りがないので嫌味がない(安藤)
グラニュー糖と似てる、けど違う。花の蜜(トルー)
安藤と石井さんは三温糖の砂糖水を一番に推薦

結論・生砂糖

砂糖1種類だけのレシピで言えば一番人気は生砂糖だった。甘いだけではないボタニカルな風味がある(ボタニカルって表現が自然に使えた!)。クセのない味を好むなら三温糖が良いだろう。

ほか、和三盆もおおむね好評価。そのまま舐めてもおいしいので溶かさないで出す裏メニューにしよう。

ウイスキーで言えばシングルモルト部門は生砂糖に決定。メニューがひとつできた。

⏩ メニュー決定

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