

東京にのこる唯一の都電、荒川線。
むかし懐かしい雰囲気で老若男女に愛される路面電車だ。
30の停留場を持ちながら、終点の早稲田から三ノ輪橋まで全長は12.2kmだそうだ。
12.2km、思ったよりこじんまりとしている。
あれ、なんだか歩けそうだ。
1日かけて沿線をゆっくり歩くには、ちょうどよい気がする。
実践してみたら、これがたいへん良かったので紹介したい。
平成元年生まれ。令和から原始まで、古いものと新しいものが好き。
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ちょうどよい旅情、ちょうどよい達成感

去年の秋から冬にかけて、早稲田から三ノ輪橋の方向に3回歩いてみた。

しんぎんぐきゃっと, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
12.2kmとはいえ、鉄道路線の全区間を歩くのだ。
ああやっぱり大変だった、でもそれだけ達成感も格別だ!
……なんて記事になりそうなものだが、実際のところ、日々それなりに活動している成人男性が感じたのは確かなちょうどよさであった。

朝、早稲田を出発して、ゆっくりと沿線を散策しながら日暮れ前に三ノ輪橋につく。
非日常にタイムスリップするでもない、生活と地続きのグラデーションなレトロさが、ふつうの休日にはちょうどよかったのである。









全線歩くとちょうどよく疲れるし、ちょうどよくやり切った感がある。
そして、レトロな商店街の親玉みたいなジョイフル三の輪商店街に感動するのだ。



もちろん、疲れて乗りたくなったら乗ればよいし、歩いた分だけたくさん食べても罪悪感ゼロだ。そんなおおらかな旅が都電荒川線には合うと思う。
(ざっくりと9時早稲田、11時庚申塚、13時飛鳥山、15時熊野前、17時三ノ輪橋という感じで途中休憩をとりつつ歩くのがおすすめ)
歩いても楽しい都電荒川線、その魅力を語りたい。
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