細長いラッパができるまで
手始めにGoogleで「長い ラッパ」で検索してみた。すると、古今東西のいろいろな長いラッパが出てきた。
圧巻である。長いラッパが好きなのは私だけではなかったのだと思うと、大変に心強い。
珍しい形のものは見る人にラッパだと認識してもらえない恐れがあるので、できるだけオーソドックスそうな(と感じた)ものを参考にして作っていくことにする。
単純な形なので設計図や完成予想図のようなものを書くのはよした。そんなものなくても私の頭の中には長いラッパのビジョンがビシビシと立っているのだ。
細長い棒を持ったら振り回したくなるというもの。せっかくだからただ振り回す代わりにフライングしてシャボン玉を吹いてみた。
なんの加工もしていない塩ビパイプからシャボン玉が吹き出される様子は、これだけでちょっとおもしろい。
ちょうど先日、ファンつき作業服からシャボン玉を出すという爲房さんの記事が公開されたが、やはりシャボン玉遊びは子供に独占させておくにはもったいないものだ。
おもしろがって吹き続けていたら子供が遠巻きにこちらを見ているのに気がついた。大人用のスプーンや茶碗が大きいように、シャボン玉のストローも大人が使うものは大きいのだとでも思ってくれただろうか。
あまり注目を集めてしまう前に帰ることにした。
ラッパの広がっている部分を作るのが難しい
ラッパの特徴といえば、先に行くにつれて広くなっていく口の部分だ。
これもあわよくば既製品をはめ込んで……と期待しながらホームセンターを物色したが、残念ながらそのまま使えそうなものは見つからなかった。
はじめは先端に近づくほど口の開きが大きくなる百合の花のような形を目指したのだが、そういう複雑な形状は自作するのが難しいのでパス。さっそくコンセプトがぶれ始める。
いろいろ考えた末に行き着いた答えはこうだ。
まず2Lのペットボトルのネジのところを削って、ソケットにはめ込む。
完成だ!
どちらかというとランプシェードのような見た目だが、これでもパイプの先に取り付ければラッパで通用してくれるはず。
色を塗る
スプレーで色を塗る。
作ったパーツを市民新聞の上に並べると思った以上に配管にしか見えず少し不安になる。
「配管にしか見えない」という不安は色を塗ってしまうと吹き飛んだ。目の前にはちゃんとラッパに見えるなにかが出来上がったのである。本物のラッパと違って軽い点もすばらしい。
そんなわけで、撮影をお願いするために呼び出したライターのまこまこまこっちゃんとともにさっそくラッパをもって河原へと出かけたのだった。