逆流している!
ある日、多摩川に架かる橋を渡っていた時のこと。「あれっ?」と思った。下流から上流に流れているように見えたのである。一度はなにかの勘違いかと思ったが、後日訪れたときもやっぱり同じで、確信に変わった。この川、逆流している!

いったいなぜ、川は逆流しているのだろう。
この記事では逆流の原因を川の観察に基づいて突き止める。こういうのはインターネットで検索したりAIに聞いたりしたら一発で答えが出てくるだろう。しかし、私は単に答えが知りたいのではない。答えに至るまでの過程も含めて楽しみたいのである。なので、とにかくいっぱい観察して、自分の力だけで答えにたどり着きたい。
仮説を立てる
いったいなぜ、川は逆流しているのだろう。まずは仮説を立ててみる。仮説を立てることは重要だ。なぜなら、このあと観察するときに着目するべき部分が明確になるからだ。
私は以下の仮説を立てた。
ちなみにみなさんはどれだと思いますか?①②③のどれかかもしれないし、ぜんぶハズレかもしれない。もしよければ予想してみてください。
観察スタート
さて、仮説①~③を立てたのでさっそく調べよう。③については調べ方がパッと思いつかないので、まずは①と②について調べ、それでもだめなら③について考えようと思う。
私はガス橋に通い、川を観察し、記録をつけた。 記録したのは「日時」「川の流れの向き」「風の吹く向き」である。さらに、日時をもとに後から「潮位」を調べ、記録した。(潮位を調べるのにだけインターネットを使ったけど、そこは許してほしい)
初日。

逆流の原因を調べているのにいきなり初日から逆流じゃなかったので出鼻をくじかれた気分だ。しかし、こういう日のデータこそが重要だ。逆流の日と順流の日では何が違うのか。そこに答えがあるはずだ。
潮位も見てみよう。川を観察したのは5月28日の10時40分。その時の潮位は……
私の仮説の一つは「満潮時に逆流」なので、今回潮位が低くて川の流れが順流なのは仮説通りだ。結局仮説①も②も否定できない結果に。
とにかく通う
それからは、暇を見つけてはガス橋に通う日々である。別にそこまで近くに住んでいるわけではないのでなかなか大変だ。
さらに観察を続ける。


