特集 2026年6月3日

身の回りの物が発明された年を徹底的に調べる

いす、つくえ、ペン、スマホ。ふだん何気なく使っている物のひとつひとつが、過去に誰かによって発明されたものである。人類の進歩はとてつもない。それをより一層実感するため、身の回りのあらゆる物の「発明された年」を可視化してみた。

1992年三重生まれ、会社員。ゆるくまじめに過ごしています。ものすごく暇なときにへんな曲とへんなゲームを作ります。

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傘はいつ発明された?

雨の日に傘をさして出かけた時に思った。傘ってすごく便利じゃないか?使う時はパカっと開いて雨をしのげ、使わない時は閉じてコンパクトになる。大発明だ。

こんなすごいものが1000円以下で買えることが信じられない。

発明されたのはいつ頃だろうか。開いたり閉じたりと変形するには結構な技術がいるはずだ。………となると、日本の江戸時代ぐらい?もしくは、意外と秦の始皇帝の時代からあったりして。

調べたところ、開閉式の傘は13世紀頃にイタリアで作られたそうだ。傘自体は4000年前の古代エジプトやギリシャですでに存在していたが、開閉できるようになったのが13世紀らしい。そのころの日本は鎌倉時代だ。

いっそのこと、身の回りのあらゆる物の「発明された年」を調べるのはどうだろうか。人類の進歩のようすが見えてくるかもしれない。

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家の中のいろんな物の「発明された年」を調べる

というわけで、ここから自宅にあるいろんな物を撮影し、それが発明された年(西暦)を調べていく。例えばこの写真。

001.jpg
今朝の朝食の風景である。

ここに、それぞれの物が発明された年を西暦で書くとこうなる。

赤い四角内の「前」という文字は「紀元前」を表している。例えば、ベーコンが発明されたのは紀元前1500年頃、いまから約3500年前に発明されたということだ。

鶏の卵も紀元前1500年頃だ。ちなみにこのような加工を必要としない食材に関しては、食べ始めた年や栽培し始めた年を「発明された年」としている。

なお、大昔に発明された物については、諸説あったり、文献に「○○時代に発明」としか書かれていなかったりで、なかなか断定的に言えるものは少ない。今回は見やすさを重視し、あえて断定的に「前○○年頃」と書いているが、実際には大きな幅を持っていることがあるので、あまり鵜呑みにしないでほしい。情報ソースが知りたい場合は記事末尾にあるスプレッドシートをご覧いただきたい。

また、物によっては段階的に進化し、少しずつ今の形に近づいた物もある。その場合、どの時点を発明とみなすかが難しいという問題もあるため、今回は私の独断で発明のタイミングを決めている。必要に応じて適宜解説を入れているが、より詳細が知りたい場合は記事末尾にあるスプレッドシートをご覧いただきたい。

さて、先ほどの画像をあらためて見てみよう。

002.JPG

「皿 → パン → ベーコン・卵・ガラスのコップ → 箸」の順番に発明されている。皿は食事を衛生的なものにするために欠かせない。パンは炭水化物であり人間のエネルギーの源である。このように「生き残るために必要な物の整備」というのはおのずと早い段階で実施されるのだろう。

逆に、ミロ・豆乳・ランチョンマットのような「あってもなくてもいいもの」は遅いタイミングで発明されている。どうやら、発明は「生命維持に影響する順」に行われているようだ。

ただし、「あってもなくてもいい」と言ったミロは、世界恐慌の影響で栄養が不足していた1930年代のオーストラリアの子供たちのために考案された。当時の彼らにとって、ミロは生命維持に影響するものだったのだ。やはり「生命維持」が発明のモチベーションとなる。

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どうやって調べているか

さて、このあたりで、「どうやって調べているか」についてお伝えする。基本的にはインターネットで検索をしているのだが、今回の調査のために本も買った。それは……

1000の発明・発見図鑑。

というものだ。発明・発見が1000個も載っている。例えば「エアコン」についてはこのように書かれている。

このように、この本には1000個の物の発明ストーリーが簡単に載っている。じっくり読めば2年ぐらい楽しめそう。

⏩ 文房具は日々進化している

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