海外旅行の孤独
11月1~5日の期間、家族4人で台湾に行ってきました。
そして、4日に家族は一足早く飛行機で帰国。5日のフライトを予約した私は一人に。
みなさんは海外旅行先で、急に一人になるとどうなるか知っていますか―、
たくさんの人とワイワイ楽しんだ飲み会のあと、一人きりの帰り道がなんだかさびしい。そういう心持になったことは誰しもあると思いますが、なんとこの約6倍の寂寥を感じます。
私が5歳だったら泣いちゃってたと思います。
そう決意し、すがるようにして手に取ったのは、
「地獄」を再現した寺廟や施設を、ポラロイドカメラでおさめた写真集です。旅行2日目に買いました。(まさかこの本をガイドブックにすることになるとは)
この中に、桃園空港から1時間くらいで行ける寺廟「桃園市亀山区霊雲寺哲学廟」の写真を発見。
それがこちら。
手がかりがバッチリ少なく、友達に提案したらやんわりと別の選択肢を示されそうな状況ですが、旅先で持っておきたい「ええいままよ!」の精神をふるいたたせ、一人、霊雲寺へと向かいました
迫力に次ぐ迫力
あいにくの雨でややどんよりした中、桃園空港から電車やタクシーを乗り継いで1時間ほど移動。
バイト初日のようなナーバスさをかかえて、タクシーから降りた私の目に飛び込んできたのは―
建物の上からも、ここぞとばかりにありがたそうな方々がこちらを見ています。
麒麟とならんでますけど、どういった方なんでしょうか・・・!
まだ建物の中に入っていないそばから、迫力に次ぐ迫力。日本の神社のお出迎えスタンダード・狛犬2匹に慣れているので、こんなにいろんな者たちがあでやかに出迎えてくれると「あ、ありがとうございます・・・!」となります。
さあ、廟の中へと進もうと階段をのぼると、
手前の二人は四天王(持国天・広目天)でしょうか・・・?その後ろの鬼がいかめしい(足すごい)。
ふいに上を見上げると、
中国語で「蝙蝠(コウモリ)」の「蝠」と「福」は同じ発音なので、しばしばコウモリは縁起のいいシンボルとして登場します。・・・が、こんな大怪獣なデザインは初めて見ました。キバが輪をかけてするどい。
霊雲寺のエネルギーに飲み込まれて跡形もなくなるんじゃないかと思ったその時、
正直に、「それぞれのお像が何なのかよくわからなくて・・・」と言うと、林さんが像の意味を一つ一つ教えてくれました。
こちらの霊雲寺、それはもう見どころだらけだったのです。