特集 2024年11月12日

台湾の即身仏はゴールデン~霊雲寺哲学廟

台湾の寺廟・霊雲寺には、開祖の即身仏があります。日本の即身仏とちがい、なんと黄金にかがやいています。

霊雲寺にはほかにも、葉っぱの服やスーツを着た像など、全く見たことないものがたくさん。かなり自由に宗教を混ぜ、ガンガン独自の像を作ることが多い台湾の寺廟の中でも、インパクト大な寺廟でした

海外旅行先で急に一人になり、さびしさがピークだった私がエネルギーをとりもどす様を御覧ください。

大阪で生まれ育ちました。工作と漢字が好きです。チェキで盆栽を撮影したり、豆腐を千切りしたりしています。

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> 個人サイト 唐沢ジャンボリー

海外旅行の孤独

11月1~5日の期間、家族4人で台湾に行ってきました。

故宮博物院や淡水の紅毛城など、鉄板のスポットを楽しんだ

そして、4日に家族は一足早く飛行機で帰国。5日のフライトを予約した私は一人に。

みなさんは海外旅行先で、急に一人になるとどうなるか知っていますか―、

猛烈な心細さが襲ってきます。

たくさんの人とワイワイ楽しんだ飲み会のあと、一人きりの帰り道がなんだかさびしい。そういう心持になったことは誰しもあると思いますが、なんとこの約6倍の寂寥を感じます。

私が5歳だったら泣いちゃってたと思います。

「せっかくの海外旅行なのに・・・!これはどこかエネルギッシュなスポットに行かないと・・・!」

そう決意し、すがるようにして手に取ったのは、

姚瑞中『地獄空』​​​​という一冊。

「地獄」を再現した寺廟や施設を、ポラロイドカメラでおさめた写真集です。旅行2日目に買いました。(まさかこの本をガイドブックにすることになるとは)

この中に、桃園空港から1時間くらいで行ける寺廟「桃園市亀山区霊雲寺哲学廟」の写真を発見。

それがこちら。

蛇?黄金のおじさん?・・・正直何がなんだかわかりませんが、とにかく何かしらのエナジーがあふれている!

手がかりがバッチリ少なく、友達に提案したらやんわりと別の選択肢を示されそうな状況ですが、旅先で持っておきたい「ええいままよ!」の精神をふるいたたせ、一人、霊雲寺へと向かいました

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迫力に次ぐ迫力

あいにくの雨でややどんよりした中、桃園空港から電車やタクシーを乗り継いで1時間ほど移動。

孤独で目が据わる

バイト初日のようなナーバスさをかかえて、タクシーから降りた私の目に飛び込んできたのは―

エネルギーあふれる霊雲寺でした。
錦鯉が泳ぐ池、その周りをトラ、大蛇、龍が囲む・・・!パ、パワー・・・!

建物の上からも、ここぞとばかりにありがたそうな方々がこちらを見ています。

麒麟!「キリンビール」でおなじみ、霊獣のほうの麒麟!
あ、あなたはお写真で見た方!(ヒゲそりましたか?)

麒麟とならんでますけど、どういった方なんでしょうか・・・!

まだ建物の中に入っていないそばから、迫力に次ぐ迫力。日本の神社のお出迎えスタンダード・狛犬2匹に慣れているので、こんなにいろんな者たちがあでやかに出迎えてくれると「あ、ありがとうございます・・・!」となります。

さあ、廟の中へと進もうと階段をのぼると、

私が邪悪な存在だったらしっぽまいて逃げる圧!!

手前の二人は四天王(持国天・広目天)でしょうか・・・?その後ろの鬼がいかめしい(足すごい)。

ふいに上を見上げると、

え、
巨大コウモリ・・・!?

中国語で「蝙蝠(コウモリ)」の「蝠」と「福」は同じ発音なので、しばしばコウモリは縁起のいいシンボルとして登場します。・・・が、こんな大怪獣なデザインは初めて見ました。キバが輪をかけてするどい。

あまりにも力強い雰囲気に、ドキドキして足踏み。

霊雲寺のエネルギーに飲み込まれて跡形もなくなるんじゃないかと思ったその時、

霊雲寺の管理人・林鳳英さんが声をかけてくれました。

正直に、「それぞれのお像が何なのかよくわからなくて・・・」と言うと、林さんが像の意味を一つ一つ教えてくれました。

こちらの霊雲寺、それはもう見どころだらけだったのです。

⏩ 開祖の即身仏「金身菩薩」

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