偽バンデグラフの実力やいかに
バンデグラフとは以下のようなものである。なんとamazonでも販売している。
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仕組みはトンとわからないが、銀色の球に触れると髪の毛が逆立つのだ。髪の毛を逆立てる以外になにか用途はあるのだろうか。どうか、髪の毛を逆立てるために発明されたものであってほしい。そのほうが愛らしく、男子一生の業とするに足りるから。
それでは早速、偽バンデグラフを作ろう。
10秒で完成した。食器を組み合わせただけなので髪は逆立たないが、これがバンデグラフである。
あとは寝癖の人間を用意すれば実験の準備は整う。被験者はもちろん私だ。
寝癖はヤラセだが、目の死にっぷりと唇の青さはヤラセではないことを明記しておこう。
覚悟を持って偽バンデグラフに触れてみよう。
いけてる！
だらしない姿から一転、子ども相手に実験教室を開く善の博士になった。
デートに遅刻しそうで寝癖を直す時間がないときもバンデグラフがあれば安心だ。この行動を許容できない人はお断りすればいいだけの話、リトマス試験紙の役割も果たすのである。
棒を取り除いても成立していた。ボウルを組み合わせただけの物を持ってこんなに笑ってる人、いないもんな。
せっかくいいものができたので外に出ることにした。
雨で破綻
外はとんでもない雨だった。えれえ雨だすよ。
どのくらい凄い雨かと言えば、職場のグループラインで「金庫上の天井が雨漏りしています。」というメッセージが届くくらいの激しさ。
僕は髪が癖っ毛で柔らかいので、頭が濡れたら寝癖が沈んでしまい撮影は破綻するのである。破綻しないように気をつけよう。
いい。依然として成立している。そもそも楕円球が気になって髪型とか見てられないから。
それと外に出て気がついたが、田舎で屋根があってかつ撮影ができる場所って高架下か無人販売所しかないのだ。困った。いい景色の場所で写真が撮りたかったけど無理そうだ。
濡れたら髪の毛がヘタって一瞬で破綻した。
ここまでで十分な結果は得られたので良しとしようじゃないか。ステンレスのボウルをふたつ組み合わせれば、知性の香り辺りを霧で覆い、寝癖という些細な問題はウヤムヤになるのである。
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