小学一年生の表紙になりたい
小学一年生は誰もが知る雑誌だ。理由としては、創刊が古いこともあるし、誰もが小学一年生を体験するからだ。小学校というシステムができてからは、誰もがピッカピカの小学一年生を通過して現在に至っている。
小学一年生という雑誌を38歳の私はたまに読んでいる。理由は簡単で面白いからだ。誰もが興味あることを小学一年生でもわかる言葉で書いてある。大人の雑誌との違いはそのくらい。言葉の使い方だけだ。雑誌名は「小学一年生」だけれど、小学一年生だけが読むには実にもったいない。38歳でも面白い。
小学一年生の表紙を見ていると、小学一年生のモデルやドラえもんなどのキャラクター、付録などが飾っていることが多い。私も表紙を飾ることはできないものかと思う。
38歳の私が表紙になるのは冷静に考えると難しい。なぜなら私は小学一年生ではなく38歳だし、私はドラえもんなどのキャラクターではなく38歳男性だし、私は付録でなく38歳無職男性だからだ。私が付録になってもいいのだけれど、私は一人しかいないし、たぶん記録的に売れない号になると思う。
しかし、表紙を飾りたいのだ。青春を取り戻す的な感じで、小学一年生の表紙を飾りたいのだ。もはやあきらめるしかないのかと、小学一年生を読んでいたら、そのようなサービスを発見した。
表紙になれるサービス!
小学一年生の表紙モデルなりきりグッズというサービスを発見した。子供の写真を送ると切り抜いて小学一年生の表紙のようにしてくれる。その表紙を卓上カレンダーやクリアファイル、ノートにしてくれるそうだ。
写真を送れば小学一年生の表紙のようにしてくれる。写真はたとえば入学式撮ったものでいい。バストアップであることが好ましい。別に写真スタジオで撮る必要はない。スナップ写真で問題ないのだ。簡単に気軽に撮影した写真を送ればいいのだ。
このページを見た瞬間に作ることを決めた。夢の小学一年生の表紙になれるのだ。「表紙にお子さんの写真が入ります!」という吹き出しは気になるけれど、たとえ私が38歳でも、私の親から見れば私が「お子さん」であることに間違いはない。私が小学一年生の表紙になってもいいのだ。小学一年生限定とは書かれていないし。
このために写真を撮る必要もない。過去に撮った写真でもいいのだ。自然な感じで撮った写真で問題ないのだ。ただ手元にいい写真がなかったので、とても自然な感じの、どこかの国立公園くらい自然な感じの写真を撮ろうと思う。
本当に気軽に手軽に撮影をした。自然な感じで撮影した。これ以上の自然がないほどの自然な撮影だ。1時間くらいかけたけれど、私は気軽であり、手軽であり、自然であると断言する。異論は認めない。