駅を出たら気分は日曜夕方
桜新町ははじめて下りる駅なのに、地上に出た瞬間に(あ、ここ知ってる!)と思った。それはあの曲が流れていたからである。

街灯に設置されたスピーカーからアニメ「サザエさん」の曲が流れているのだ。それを聴いた瞬間(あれ、今日って日曜日だったかな)と思った。子どもの頃から慣れ親しんできた曲というのは一生効き目があるものなのだ。ちなみに実際は火曜日の昼でした。
ここ桜新町の「サザエさん通り」にはいたるところにサザエさんのキャラクターがいて、まるでアニメのサザエさんが住んでいる「あさひが丘」を歩いているような気分になる。


長谷川町子美術館でサザエさん一家に遭遇
サザエさんを探してしばらく歩くと落ち着いたレンガ調の建物が見えてくる。これが長谷川町子美術館。

展示内容が定期的に更新されるという長谷川町子美術館では、11月まではアニメサザエさん展が開催中だった。この展示を同年代のみんなで行ったら最高に楽しかったのだ。
だって入ってすぐがこれである。


アニメ「サザエさん」は55年続いているらしく、世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組としてギネス世界記録にも認定されているのだとか。もう日本人の大半が子どもの頃から見ているといってもいいのではないか。

館内は展示のほかに輪投げや等のゲームやサザエさんになれるフォトスポットなんかもある。会場の係員さんが全員サザエさんの髪型カチューシャをしているのもよかった。




あさひが丘に家を建てられるぞ
二階にはなんと花沢不動産があった。

花沢不動産はアニメサザエさんに出てくる街の不動産屋さんで、カツオの友だちの花沢さんの家である。
この展示では花沢不動産で家を買って(実際には受付でもらえます)土地の権利書をゲットしたら(これももらえます)アニメに出てくる「あさひが丘」地区の地図上に家を建てられるのだ。



この展示は本当に面白くて、たぶんこの先アニメのサザエさんを見たら、自分の建てた家の場所が写るのを探すと思うのだ。ファンがアニメの中に入ったみたいな気持ちになれる、そんな広がりのある展示だった。
