スキップで帰りたくなります
僕たちはあの曲が流れると日曜日の気持ちになるし、あの家を見ると彼らの声が聞こえてくる。もう体にサザエさんがしみ込んでいるんだと思う。そんな皆さんはぜひ桜新町に行ってみてください。帰りはスキップして帰りたくなりますよ。
こういう体験ブースのおもしろさだけじゃなく、アニメ「サザエさん」の詳細な設定や作られていく過程なんかについても詳細に知ることができる。
アニメに出てくる小物については今まで注目したことがなかったのだけれど、こうして単体で展示されると「あ!このビール知ってる!」とか「サザエさんちの急須だ!」と、意外にも無意識のうちに色まで覚えているもんだなと気づく。
きっと僕たちの体には知らない間にサザエさんワールドがしみ込んでいるのだ。アニメの中で急須の柄が変わっていたら気づくに違いない。そう考えるとサザエさんの家は、もはや実家以上に実家みたいだなと思った。
長谷川町子美術館の道を挟んだ向かいには長谷川町子記念館がある。こちらもぜひ寄って行ってほしい。
長谷川町子記念館では作品の世界観に入り込んだり絵を描いて遊んだり、長谷川町子さんの生涯をふりかえって学んだりもできる。もちろんマンガも読める。
そういえば僕はつい最近、古本屋でたまたま当時のサザエさんのマンガを見つけて買ったんだった。
古本屋で100円で売ってたサザエさんが1975年のだった。 pic.twitter.com/zqiBZI5QLk
— 安藤昌教 (@andomasanori) August 3, 2024
マンガは1975年、僕が生まれた年に印刷されたものだった。これが読んでみるとちゃんと今でもおもしろいのだ。
自分が子どもの頃から見てきたものが、時代が経過した今でもおもしろいってすごいことなんじゃないかと思った。長谷川町子美術館と記念館で、そのすごさの原点みたいなものを見られた気がしました。
僕たちはあの曲が流れると日曜日の気持ちになるし、あの家を見ると彼らの声が聞こえてくる。もう体にサザエさんがしみ込んでいるんだと思う。そんな皆さんはぜひ桜新町に行ってみてください。帰りはスキップして帰りたくなりますよ。
取材協力
長谷川町子美術館
https://www.hasegawamachiko.jp/
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