特集 2024年9月18日

桜新町がサザエさんの街だった

アニメの世界の深さを体感

こういう体験ブースのおもしろさだけじゃなく、アニメ「サザエさん」の詳細な設定や作られていく過程なんかについても詳細に知ることができる。

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アニメの部屋では
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アニメで使われている小物類のカラー見本がありました
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ものすごく細かいところまで決められているんですね

アニメに出てくる小物については今まで注目したことがなかったのだけれど、こうして単体で展示されると「あ!このビール知ってる!」とか「サザエさんちの急須だ!」と、意外にも無意識のうちに色まで覚えているもんだなと気づく。

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あの急須!

きっと僕たちの体には知らない間にサザエさんワールドがしみ込んでいるのだ。アニメの中で急須の柄が変わっていたら気づくに違いない。そう考えるとサザエさんの家は、もはや実家以上に実家みたいだなと思った。

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キャラクターのサイズ感。サザエさんとマスオさんの身長とかカツオ、ワカメ、タラちゃんの身長とか、よく見るとすごく絶妙に設定されていることがわかります。
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あの家の模型が!
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いつまででも見ていられますよ
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カツオとワカメの部屋
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今にもあの一家が出てきそうな玄関
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長谷川町子記念館で原点を知る

長谷川町子美術館の道を挟んだ向かいには長谷川町子記念館がある。こちらもぜひ寄って行ってほしい。

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いじわるばあさんとサザエさんに囲まれているのが長谷川町子さんだろうか
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あのマンガの世界に入り込むことができます

長谷川町子記念館では作品の世界観に入り込んだり絵を描いて遊んだり、長谷川町子さんの生涯をふりかえって学んだりもできる。もちろんマンガも読める。

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アナログに再現された昭和のお茶の間。マンガに出てくるアイテムがそのまんま展示されています。この食卓にかぶせる網みたいなの、実家にあったわー
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光のチョークで壁に落書きができるコーナー。古い遊びをデジタル化してるのがおもしろい
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ミュージアムショップで買ったポストカード。白い方は厚紙に活版印刷されています

そういえば僕はつい最近、古本屋でたまたま当時のサザエさんのマンガを見つけて買ったんだった。

マンガは1975年、僕が生まれた年に印刷されたものだった。これが読んでみるとちゃんと今でもおもしろいのだ。

自分が子どもの頃から見てきたものが、時代が経過した今でもおもしろいってすごいことなんじゃないかと思った。長谷川町子美術館と記念館で、そのすごさの原点みたいなものを見られた気がしました。


スキップで帰りたくなります

僕たちはあの曲が流れると日曜日の気持ちになるし、あの家を見ると彼らの声が聞こえてくる。もう体にサザエさんがしみ込んでいるんだと思う。そんな皆さんはぜひ桜新町に行ってみてください。帰りはスキップして帰りたくなりますよ。

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トイレの鏡が波平でした

取材協力

長谷川町子美術館
https://www.hasegawamachiko.jp/

 

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