特集 2025年9月26日

宗谷岬をスタートして日本最北のスターバックスに行く

コーヒーというものがある。コーヒー豆から作られるどこまでも黒い飲み物で、今では世界中で飲まれるポピュラーなものだ。朝起きて、仕事中に、休憩中になど、コーヒーはなくてはならない飲み物だ。

コーヒーと言えばスターバックス。世界最大のチェーンであり、1996年に銀座にオープンしたスターバックスは北米以外の新市場における初の店舗となっている。ということで、日本の最北にあるスターバックスに行こうと思う。

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(ライターwiki)

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日本人とコーヒー

コーヒーの歴史は古い。エチオピア原産で、古くは薬として使われ、13世紀頃には今日のような飲み方が定着した。日本での歴史を見ると幕末に伝来しているが、庶民が普通に飲めるようになるのは1888(明治21)年頃からになる。

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日本最北端の地「宗谷岬」に来ている地主です!

しかし、それまでにコーヒーを飲んでいた日本人たちもいた。そのひとつが、幕末に日本最北端の地「宗谷」の警備にあたった人たちだ。樺太を巡り日露の争いが激しくなり、宗谷は樺太渡航の前哨基地であり、警備の必要があった。

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津軽藩兵詰合の記念碑(宗谷公園)

この時代の越冬に用いられたのが「コーヒー」だった。水腫病予防薬として「コーヒー」が配給された。当時はコーヒーが一般には出回っていなかったので、これが庶民が口にした最初のコーヒーと言われている。日本での庶民のコーヒーは稚内から始まったのだ。

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庶民が飲むコーヒー発祥の地「稚内」

当時は、黒くなるまでコーヒー豆を煎って、細かく砕き、2さじほどを麻袋に入れて、熱い湯で砂糖と共に飲んでいたようだ。ブラックではなく、砂糖を入れて飲むのが一般的だった。大田南畝はオランダ商館でコーヒーを飲み、苦くてまずいと言っているので、砂糖は必須なのだろう。

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宗谷岬から最北のスタバを目指す!

宗谷が庶民のコーヒー発祥ということで、ここから最北のスターバックスを目指したいと思う。なぜスタバを目指すのか、それは私が記憶にある限りでは最初にカフェでコーヒーを飲んだお店がスタバだからだ。私のカフェコーヒー発祥がスタバなのだ。

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稚内からスタートです!

 

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最北のスタバへ

私が自宅以外、つまりカフェでコーヒーを飲んだのはスタバが最初だったと記憶している。その前にも飲んでいる可能性はあるけれど、当時住んでいた街にスタバができた、ということで母と一緒に飲みに行ったのがたぶん最初のはずだ。

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ご存知スタバです!

先にも書いたように、スタバの北米以外の新市場における初の店舗が日本だ。縁があるとも言える。今は日本中にあるけれど、スタバを見る度に「スタバ!」といちいちテンションが上がる。私にとってスタバは特別な存在なのだ。それが最北のスタバともなれば、さらに特別となる。

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稚内のモスで一旦休憩!

稚内の宗谷岬から最北のスタバを目指して車を走らせた。ちなみにではあるけれど、稚内にスタバはない。ではコーヒーが飲めないのか、と言われれば当然そんなことはない。稚内は多くのチェーン店がある大きな街だ。

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モスバーガーでコーヒー休憩!

モスバーガー稚内店でコーヒーを飲んだ。モスのコーヒーも美味しかった。特別に美味しかった気がする。それはなぜか、このモスバーガー、最北端のモスバーガーなのだ。どの店舗で飲んでも味は同じとは思うけれど、最北がより美味しく感じさせている気がする。

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最北端です!

つまり、この理論で行くと最北のスタバのコーヒーもさぞ美味しいと思う。最北は私にとって最良の砂糖なのだ。コーヒーはブラックで飲むのだけれど、最北という砂糖(比喩ですね)を入れることで、旨みが増すのだ。

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まずは稚内から幌延を目指します!

 

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幌延のトナカイ牧場

稚内を出発して、幌延町に立ち寄った。車の運転には適度な休憩が必要なので、休憩を兼ねて幌延を訪れたわけだ。幌延と言えばトナカイ。1989年にフィンランドからトナカイが10頭やってきて、観光としての発展を目指して「トナカイ観光牧場」も建設された。

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トナカイ観光牧場に寄りました!
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めっちゃトナカイ!

餌やりをすることもできる。当然した。餌を手のひらにのせて、トナカイの口元に持って行く。噛まれるのではないか、と恐怖心が最初こそあったけれど、トナカイは手を噛むことなくて、上手に餌だけを食べた。

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初めてトナカイの餌やりをした!

「トナカイ観光牧場」にはレストランも併設している。そこではトナカイのソーセージなどもいただける。トナカイを食べる機会は日本ではあまりないから貴重だ。以前、アラスカで食べたことがあるけれど、淡白な味だった。

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トナカイソーセージ

やはりここのトナカイソーセージも、淡白な感じで脂が少ないように感じる。ちなみに「新聞輯録」(明治5年)によれば、肉食後にコーヒーを飲むことを勧めている。「脂油を去る効あり」とのこと。トナカイのソーセージは油っぽくないけどね。

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コーヒーを飲んで移動!

 

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