音威子府の北海道発祥の地
トナカイ牧場に寄ったのはコーヒー休憩のためだ。休憩とコーヒーはもはやセットなのだ。昔と違い、どこでもコーヒーを飲めるのは嬉しい。コーヒーを飲んでいると、スタバを目指す意味ってなんだろう、と思うけれど、最北に行きたいのだ。
音威子府でも休憩を兼ねて、「北海道命名の地」を訪れた。北海道という地名が生まれた場所だ。北海道という名前は1869(明治2)年に称されるようになり、それまでは「蝦夷地」と言われていた。北海道という名前の名付け親は「松浦武四郎」だ。
最北のスタバは北海道にあるわけで、その道中で北海道と名付けられたきっかけがあるなら寄らねば、と思ったわけだ。天塩川沿いに、「北海道命名の地」はあり、川には綺麗な水が流れ、山々の緑は美しかった。
松浦武四郎の「天塩日誌」を読むと、松浦武四郎はこの辺りでアイヌのアエトモ長老といろいろな話をする。そこで、アイヌと言っているが樺太では「カイナー」、この辺りの山中では男を「カイナー」女を「カイチー」と言い、「カイ」とはこの国に生まれた者ということだと聞く。
これは1857年の話で、1869(明治2)年に松浦武四郎は、「北加伊道」を含む6案を提案し、「北加伊道」が採用された。「加伊」の部分は海になったけれど。つまりここで聞いた話で北海道という名前は生まれた。つまり北海道の聖地なのだ。
松浦武四郎は鬼刺山でクマに出会って、大急ぎで川を下ってこの辺りに来たそうなので、私もクマが怖いので、急ぎ退散した。音威子府に行き、コンビニに入りコーヒーを飲んだ。北海道命名の味がした。
美深でチョウザメを見る
音威子府を後にして、次は美深を目指した。美深に最北のスタバがあるわけではなく、天塩日誌を読んでいると美深について書いてあったので、休憩しようと思ったわけだ。最北のスタバはまだ遠い。
美深には「美深チョウザメ館」がある。天塩日誌では音威子府と美深の間でチョウザメを見ている。私もぜひ見たいと思う。稚内から最北のスタバを目指すとは、北海道を知る旅でもあるのだ。
天塩日誌ではチョウザメをたくさん見ている。それを追体験できたのではないだろうか、たくさんチョウザメを見ることができた。美深では昭和初期頃まで自然に生息していたことが確認されているけれど、現在は美深に限らず国内では絶滅していると言われている。
美深ではチョウザメを食べることもできるようだけれど、私が訪れた時は休止中や定休日でチョウザメを食べることはできなかった。美深産のキャビアは売っていたのだけれど、10gで6500円したので、それは高くて買えないのでやめた。いつか食べてみたい。代わりにコーヒーを飲んだ。

