ありあけのハーバーについて
各地にその土地を代表するお土産が存在する。東京なら「東京ばな奈」のように。では横浜といえばなんだろう、と考えると「ハーバー」ということになる。横浜の売店では必ず売っている定番のお土産だ。聞くと忘れることのできないCMソングもある。
1954年に元祖ハーバーである「ロマン」が誕生する。1966年に「ロマン」から「ハーバー」に改名し、1999年に旧有明製菓が倒産して姿の消すのだけれど、2001年に復活。この時にハーバーは進化したらしく、さらに美味しくなったそうだ。
ハーバーにはいくつかの種類があるのだけれど、定番は「ダブルマロン」。上記の写真のものがそれだ。ハーバー誕生当時は栗を使ったお菓子は贅沢とされていたそうだけれど、その感覚は今も私にはある。栗は贅沢と思ってしまうのだ。だからなのだろう、ハーバーが好きだ。
ただでさえ贅沢なハーバーに2024年、さらなる贅沢が生まれた。それがワンランク上のハーバー「ハーバーズムーン贅沢マロン」だ。名前からも高級感がある。商品名に贅沢とあるので贅沢なのだ。これは食べたいと思い、横浜に買いに出かけた。
贅沢マロンを食べたい理由
「贅沢マロン」を買うために「ありあけハーバースタジオ横浜ハンマーヘッド店」に向かった。実は「贅沢マロン」を食べたいと思った理由はハーバーが好き以外にもう一つある。それは豪華客船「飛鳥Ⅲ」のウェルカムスイーツだからだ。
飛鳥Ⅲは2025年7月20日に横浜港から就航した豪華客船。そして飛鳥Ⅲでは、「ASUKAⅢ meets 47都道府県」というプロジェクトを実施している。飛鳥Ⅲのミッドシップスイートで行われており、客室番号「9027」に乗ると、「贅沢マロン」がウェルカムスイーツとして提供されるのだ。
飛鳥Ⅲには客室にレベルがあって、ミッドシップスイートはたとえば横浜発の4日間の駿河湾クルーズで一人78万円となっている。ちなみに一番安い部屋で一人44万円だ。つまり超高級。そんな客船でのウェルカムスイーツとして「贅沢マロン」は存在する。しかも、78万円のミッドシップスイートに乗らなければウェルカムスイーツにはならない。44万円では食べられないのだ。より贅沢マロンを食べたくなったわけだ。
オリジナルのハーバー
いくつか店舗があるのだけれど、今回は「ありあけハーバースタジオ横浜ハンマーヘッド店」を選んだ。その理由は私の調べた限りでは唯一、あるマシンがあるからだ。せっかく行くので、贅沢マロン以外にもハーバーを楽しみたくてチョイスした。
こちらのマシン、世界に一つだけの「myハーバー」を作ることができるマシンだ。ハーバーが入っている箱があるのだけれど、それを自分の写真入りで作ることができる。こんなの絶対にやりたいに決まっている。
船の形をした箱の上部にマシンで撮った私の写真がプリントされている。世界で一つだけのハーバー。値段は1000円で箱の中には3つのハーバーが入っている。ハーバーの顔になれた気がして、嬉しさしかない。
またこの店舗では「焼きたてハーバー」を食べることができる。当然買ったのだけれど、ハーバーが温かかった。ハーバーは常温で出会うことしかなかったので、頭がバグった。食べてみるとこれが美味しい。甘い香りが芳醇で美味しいのだ。
まだございます。「ハーバーソフト」もあるのだ。ハーバーのダブルマロンをまるごと1個ミックスしたソフトクリームだ。美味しい。ミルクの甘みの中に、ハーバーの持つ香ばしさとマロンの美味しさ。完成度の高いソフトクリームだった。
まだまだございます。「ハーバーシェイク」もあるのだ。こちらもハーバーが入っている。ハーバーが一緒にシェイクされている。蓋を開けてみると、ハーバーが見える。
飲んでみるとやはり美味しい。ソフトクリームとは違い、こちらは飲み物だから喉越しを楽しめる。ハーバーの楽しみ方は無限大ということだ。そのまま食べるだけではなく、このようなアレンジレシピにもできる。ハーバーの懐は広い。
お店で一番の目的だった「贅沢マロン」も買った。税込324円。普通のハーバー(ダブルマロン)が税込216円なので、100円ほど高くなっている。飛鳥Ⅲのウェルカムスイーツですからね、そのくらいの値段になるのは納得だ。だって飛鳥Ⅲのウェルカムスイーツだぜ。


