綾瀬市「小田急藤沢ゴルフクラブ」を通る道路
私が“ゴルフ場の中を通る道路”を意識し始めたのは、神奈川県綾瀬市にある「小田急藤沢ゴルフクラブ」が最初である。
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中央北側から分岐する、二本の道路がゴルフ場を分断している
主に近隣住民の抜け道として利用されている道路であり、私も普段から何気なく通っていた。だがよくよく考えてみると、両側をゴルフ場に挟まれた、特異な道路であることに気が付いたのだ。
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ゴルフ場の真っただ中を縦断している道路なだけあって、ボールが飛び込んでこないよう必然的にこのような光景になるのだろう。
道路からはゴルフ場の内部がまったく見えないので閉塞的な雰囲気が漂っているものの、これはこれでストイックというか、ゴルフ場の敷地を突っ切る道路としてあるべき姿のような気がする。
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ゴルフ場としては、敷地内を分断する道路はないに越したことはないはずだ。わざわざ敷地を仕切る壁やフェンス、行き来のための連絡橋を整備する必要があるからだ。
それなのにこのような道路が存在するのは、ゴルフ場ができる前から存在する道筋であるためだろう。周辺住民の生活に必要な道路として、ゴルフ場の敷地に取り込まれることなく維持されたのだ。
昔ながらの集落構造や往来の在り方をうかがい知ることができる、なかなかに興味深い道路ではないか。他のゴルフ場にも、このような道路があったりするのだろうか。
というワケで調べてみたところ、いくつかのゴルフ場で敷地内を通る道路を確認することができたので、実際に見に行ってみた。