三市町にまたがる「レイクウッドゴルフクラブ」を通る道路
最後は大磯町・平塚市・二宮町の境に広がる「レイクウッドゴルフクラブ」である。ここはこれまでのゴルフ場よりもさらに規模が大きく、道路がかなり複雑に入り組んでいる。
クラブハウスを中心にコースが広がり、道路が∞型に通っている
自然豊かな丘陵地ということもあって、この「レイクウッドゴルフクラブ」はどこも景色が良いのだが、特に壮観だったのが南西部を通る道路からの眺めである。
道路の左右にフェンスなどもなく、なんだかゴルフコースの中に迷い込んでしまった気分になるが、これでも私道ではなく公道(二宮町道一色7号線)である。
もっとも、この道路を通る人はゴルフ場関係者以外にはほとんどおらず、だからこそフェンス等も設置されていないのだろう。おかげでゴルフプレイヤーでなくとも、開放感あふれる素晴らしい景色を見ることができたのだから、実にありがたいことである。
ゴルフ場の中を通る道路は、昔ながらの道筋だった
今回訪れたゴルフ場を昔の地図で確認すると、いずれもかつての里山にあたる場所であり、その中を通る道路は昔から存在する道筋を踏襲するものであった。
かつては薪の採取や用材の調達に利用されてきた里山であるが、戦後のエネルギー革命などによって役目を終え、ゴルフ場へと姿を変えた。しかしそれでもなお、往時の道筋は現在にまで残っているのだ。
何気なく始めた“ゴルフ場の中を通る道路”巡りであったが、結果的に昔ながらの道をたどることになり、実に興味深い体験となった。